蓬莱橋は、静岡県島田市の大井川にかかる全長897.4メートルの木造歩道橋です。明治12年に完成し、現在も地元住民や観光客に親しまれる歴史的な橋として知られています。
歩いて渡りながら大井川や周囲の自然を一望できるため、散策や写真撮影を楽しみたい方に人気のスポットです。
この記事では、蓬莱橋の概要や見どころ、渡橋体験のポイント、アクセスや駐車場情報まで詳しく紹介します。
蓬莱橋ってどんなところ？
蓬莱橋は静岡県島田市の大井川にかかる木造歩道橋で、全長897.4メートルを誇ります。明治12年（1879年）に、牧之原台地の開拓地と島田市街地を結ぶために架けられ、当初は地域の農民が大井川を往来する際に利用していました。
国内でも屈指の長さを持つ木造橋として、現在も渡橋料を支払えば通行可能です。
橋は長年にわたり改修されており、1997年（翌1998年に正式登録）には“世界一長い木造歩道橋”としてギネス世界記録に認定されています。
木のぬくもりを感じられる構造や歴史的価値から、観光地としての魅力も高く、晴れた日には遠く富士山まで眺められる絶景スポットとしても人気の場所です。
現在は散策や写真撮影のほか、地域のイベントでも利用され、地元住民と観光客の双方が橋を楽しめる場所となっています。春には桜並木が橋を彩り、季節ごとの自然美を感じながら渡ることが可能です。
歩いて渡ることで、歴史と自然を同時に体験できる点が大きな魅力となっています。
蓬莱橋へのアクセスと駐車場情報
蓬莱橋の周辺には2つの駐車場が整備されています。第1駐車場は橋の上流側、県道沿いにあり、普通車25台と観光バス11台を収容可能です。
第2駐車場は河川敷に位置し、普通車50台（大型車不可）を停めることができます。どちらも無料で利用でき、障がい者用の区画も設けられています。
週末や大型連休には混雑が予想されるため、午前中の早い時間帯の利用が安心です。
公共交通機関を利用する場合、最寄り駅はJR島田駅で、徒歩約20～25分で蓬莱橋に到着します。平日に限り、蓬莱橋から徒歩約10分の場所にある「宝来町」停留所に停車するバスが運行されていますが、本数が少ないため他の交通手段をおすすめします。
新東名島田金谷インターからは車で約20分、東名吉田インターからは車で約15分。国道1号線の旗指インターからも車で約5分の距離にあり、アクセスは比較的便利です。
橋自体は歩行者専用ですが、自転車での通行も可能です。ただし、自転車は押して渡るルールとなっているのでご注意ください。渡橋中は大井川の流れや周囲の自然を間近で感じられ、散策や写真撮影にも適しています。
橋のたもとには「蓬莱橋897.4茶屋」があり、休憩や軽食の購入、お土産選びも楽しめます。
通行料金は歩行者が大人100円、小人10円、自転車も100円です。未就学児や障がい者手帳を持つ方は無料で渡ることができます。
橋の管理時間は8:30～17:00で、その時間帯は番小屋で料金を支払います。それ以外の時間帯は料金箱での支払いとなり、台風や暴風雨時には通行が禁止される場合があるため注意が必要です。
蓬莱橋の見どころ
蓬莱橋は、全長897.4メートルもの長さを誇る世界最長の木造歩道橋として知られています。大井川に架かる優雅な姿は、島田市を象徴する景観のひとつです。
ここでは、橋そのものの魅力と周辺に広がる注目ポイントを紹介します。
世界一長い木造歩道橋（ギネス認定）
蓬莱橋は、明治12年（1879年）に架けられた全長897.4メートルの木造歩道橋です。大井川の両岸を結び、地域の生活を支えてきた橋として長く親しまれています。
現在は「世界一長い木造歩道橋」としてギネス世界記録に認定され、島田市を代表する観光スポットとなっています。
橋の長さにちなんで「897.4＝やくなし（厄なし）」の縁起橋としても知られ、参拝や初詣の帰りに立ち寄る人も多いパワースポットです。
大井川と富士山を望む絶景スポット
蓬莱橋の中ほどに立つと、眼下には穏やかに流れる大井川、正面には富士山が見える絶好のビューポイントが広がります。川面のきらめきと茶畑の緑、そして遠くにそびえる富士の姿は、まさに静岡らしい風景です。
季節や時間によって異なる表情を見せるため、訪れるたびに新しい発見があります。
私が訪れたときは、残念ながら富士山を拝むことはできませんでしたが、橋の上から眺める絶景はとても印象的で、今でもその光景が目に浮かびます。
蓬莱橋にはこんな楽しみ方も
蓬莱橋のたもとには、「897.4（やくなし）」という橋の長さにちなみ、“厄なし”という縁起の良い語呂を名前に取り入れた「蓬莱橋897.4茶屋」があります。地元の食材を使ったスイーツやお茶を味わいながら、橋をゆっくり眺められる憩いのスポットで、観光のひと休みにぴったりです。
また、橋の周囲には桜並木が続き、春には満開の桜が川面を淡く染める絶景が広がります。夏の新緑や秋の紅葉、冬の澄んだ空気の中に浮かぶ富士山など、季節によって異なる表情を見せる自然の美しさも、蓬莱橋を訪れる楽しみのひとつです。
蓬莱橋周辺の立ち寄りスポット
蓬莱橋を訪れたあとは、その周辺にも足を延ばしてみてください。近隣の観光地もあわせて巡ることで旅の満足度がさらに高まります。
ここでは特に訪れやすい魅力的なスポットをご紹介します。
大井神社
島田市大井町に鎮座する大井神社は、島田宿の鎮守として古くから地域の人々に親しまれてきた神社です。立派な社殿や整えられた境内の美しさが印象的で、秋の「島田大祭（帯まつり）」でも知られています。
蓬莱橋から車で約10分でアクセス可能です。
▼大井神社の詳しい情報については、別記事でご紹介していますのであわせてご覧ください。
大井川川越遺跡
江戸時代、旅人が大井川を人足に担がれて渡った「川越制度」を今に伝える史跡で、往時の様子をリアルに体感できる貴重なスポットです。復元された川会所や人足小屋などから、当時の島田宿の賑わいを感じることができます。
こちらも蓬莱橋から車で10分圏内と、あわせて立ち寄りやすい場所です。
▼大井川川越遺跡の詳しい情報については、別記事でご紹介していますのであわせてご覧ください。
蓬莱橋はこんな方におすすめ！
蓬莱橋の魅力はさまざまですが、特にこんな方にぴったりです。訪れる際の参考にしてください。
- 世界一の木造歩道橋を渡ってみたい方
- 大井川と富士山の絶景を楽しみたい方
- 縁起の良いパワースポットに興味がある方
- 茶屋で地元の味を味わいたい方
- ゆったりと川辺の景観を満喫したい方
蓬莱橋を訪れる際の注意点
快適に蓬莱橋を楽しむために、事前に知っておくと安心な注意点をまとめました。訪れる前にチェックしておきましょう。
- 蓬莱橋の欄干は非常に低い造りになっているため転落に注意
- 風が強い日は帽子や荷物が飛ばされないよう注意
- 週末や大型連休は混雑に注意
- 日差しを遮るものがないため夏場は熱中症対策を
- 天候によっては通行禁止の場合があるため注意
蓬莱橋の基本情報・アクセスまとめ
蓬莱橋を訪れる際に役立つ基本情報とアクセス方法をまとめました。お出かけ前にぜひチェックしてください。
公式サイト
所在地・公共アクセス
静岡県島田市南2丁目地先
公共交通機関でのアクセス方法
- JR島田駅から徒歩約20～25分
- JR島田駅から島田市コミュニティバスを利用（約3分）→「宝来町」停留所で下車 徒歩約10分（平日のみ・運行本数少なめ）
駐車場情報
駐車場あり：無料
| 第1駐車場 | 普通車25台、観光バス11台 |
| 第2駐車場 | 普通車50台 |
渡橋料金
| 歩行者（大人） | 100円 |
| 歩行者（小学生） | 10円 |
| 自転車 | 100円 |
| 1か月定期券 | 800円 |
渡橋可能時間
終日
その他ご不明な点、詳しい情報は島田市公式サイトにてご確認ください。
また、こちらのブログ内でご紹介させていただいた内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。
おわりに
蓬莱橋は、世界一の木造歩道橋として知られ、大井川や富士山を望む雄大な景観が魅力の島田市を代表する観光スポットです。気軽に散策を楽しめる全長897.4メートルの橋は、家族旅行やデート、風景写真を撮りたい方にもぴったりですよ。
ぜひ次の旅行の目的地候補に入れてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ計画のお役に立てれば幸いです。
