【浜名湖体験学習施設ウォット】浜名湖の生き物を知る! 大人も楽しめる体験型水族館【浜松市】

入場料1,000円以下

静岡県浜松市と湖西市にまたがる、日本で10番目の面積を誇る湖・浜名湖。そんな浜名湖や周辺の水場、遠州灘に生息する生き物を飼育、展示している水族館が浜名湖体験学習施設はまなこたいけんがくしゅうしせつウォットです。浜名湖は海水と淡水が混じり合う汽水湖。そんなちょっと変わった環境下で生息する、ちょっと変わった生き物たちとのふれあいが魅力の体験学習施設なんです! 小さなお子様の体験学習の場としてはもちろん、大人のデートスポットにもおすすめな小さな水族館です!

浜名湖体験学習施設ウォットってどんなところ?

静岡県内で最多の人口を有する都市・浜松市。その浜松市と湖西市にまたがる湖・浜名湖に生息する生き物を中心に展示、飼育している浜松市唯一の水族館が浜名湖体験学習施設ウォットです。

淡水と海水が混じりあうちょっと珍しい湖である浜名湖には、およそ500種類以上の生き物が生息! そんな浜名湖や遠州灘の生き物たちを観察したり、実際に触って学ぶことができる体験型学習施設となっています。

館内は1F~3Fまでの3フロアで構成され、レイクシアター、アクアゾーン、体験ゾーン、学習ゾーンなどに分かれており、大小様々な水槽での展示や写真パネル、クイズやゲーム形式で各生物たちの生態について詳しく紹介しています。

公式サイトでは「小さな水族館」と紹介されており、一般的な水族館で展示されているような大きなサメやイルカなどはいませんが、浜名湖のうなぎやちょっと珍しい生物の展示などもあり、ウォットでしか味わえない魅力がいっぱい!

ショップではウォットオリジナルのグッズや期間限定グッズなども販売されており、普通の水族館とは一味違ったおすすめスポットです!

浜名湖体験学習施設ウォットへ行こう!

浜名湖体験学習施設ウォットは、全天候型の施設なので雨の日でも楽しめるのが魅力! ということで雨の日に行ってきました! 間違いなく雨の日のおすすめスポットとして推せる場所でしたが、晴れた日に訪れたらより楽しめる場所だろうなと感じる部分もありましたので、そのあたりも踏まえてご紹介していきます。

収容台数650台以上の広い駐車場

浜名湖体験学習施設ウォットは、浜名湖南側の弁天島エリアにある水族館です。このエリアには渚園というキャンプやスポーツを楽しめる大きな公園があり、ウォット利用者は浜松市営渚園駐車場に車を駐め館内を目指すことになります。

ご覧の通りかなり大きな駐車場なので満車になることはめったにないと思いますが、キャンプのシーズンや渚園でのイベント開催時などはかなり多くの利用者が訪れるようです。ウォットの専用駐車場ではありませんので、ご理解の上ご利用ください。

先述した通りこの日は雨(台風並みの天候)でしたのでお客さんの数はかなり少なかったと思います。おかげでウォットの近くに車を駐めるができ、館内もゆっくり見ることができましたが、天気の良い日や週末、大型連休などはもっとたくさんの方が駐車場を利用していると思いますので、ウォットから近い場所に車を駐めたいという方は早めのお出かけをおすすめします。

ちなみに、浜松市営渚園駐車場は有料駐車場で、時間に限らず一回400円。出庫時に自動精算機にて料金を支払うシステムです。千円札は使えましたが、小銭を用意しておいた方がスムーズかと思います。

ワクワクしながら館内へ! 浜名湖体験学習施設ウォット館内はどんな感じ?

駐車場に車を駐めたら館内を目指します。ウォットの入口はこんな感じ。この感じ、ちょっとワクワクしませんか?

入館前からコイたちがお出迎え。近づくと寄ってきます。

いざ入館! 浜名湖と周辺の水辺に生きる生物たちの世界へ!

館内に入るとまずは券売機が設置されています。こちらで入場券を購入し、スタッフの方に渡すことで館内を見学することができます。入館料は大人320円、高校生以下・70歳以上無料です。各種QRコード決済にも対応しています。

ここから先は3フロアで構成された館内をフロアごとにご紹介していきます! いろいろな楽しみ方のできる水族館ですので、ご自分にあった楽しみ方を見つけてお出かけの参考にしてみてくださいね!

1F レイクシアター、アクアゾーン、体験ゾーンなど

入ってまず目の前に現れるのは「レイクシアター」。受付の正面にあるミニシアターです。

浜名湖の自然や人々の営みを紹介するウォットオリジナル映画を楽しむことができます。各映画ごとに上映時間が決まっており、所要時間は10分程度。気になる作品がある方は、上映開始時間までにレイクシアターへ!

出入口から右手方向に進んで行くと、大小様々な水槽の並ぶ「アクアゾーン」へ入ります。THE 水族館!というコーナーです。

アクアゾーン最初の水槽は「渓流水槽」。浜名湖の上流にある都田川を再現した5つの水槽です。都田川に棲む生き物を展示している水槽なので全て淡水生物。個人的な趣味の話になってしまいますが、海水魚より淡水魚のほうが魅力を感じるタイプなので、入館して数分でテンション爆上がりです!

渓流水槽の先には浜名湖に棲む生き物を展示した「個水槽」と、どの角度からでも水槽の中を覗くことができる「ユニット水槽」があります。水槽にはそれぞれテーマがあり、テーマに沿った生き物を展示しています。

浜名湖といえばやっぱりうなぎですよね? こんな風にちょっとおもしろい展示方法でうなぎを紹介していたりもします。……と思うじゃないですか? こちら実はうなぎではなくウミヘビなんです。浜名湖にはうなぎだけでなく、ウミヘビも生息しているようですね。「浜名湖のニョロニョロ=うなぎ」と思っていましたので……。先入観て怖いですね。

こんな子もいました。カエルアンコウです。かわいらしい見た目の魚で近年ではペットとしての需要も高まってきているとか。ですがこのかわいらしい見た目とは裏腹にかなりの大食漢で、視界に入るすべての獲物を食べようとする一面も。なかなか興味深い生き物です。

1F一番奥には、水量120t、深さ5m、天井まで弧を描く迫力の「大水槽」があります。浜名湖や遠州灘に生息する数種類の魚たちが優雅に泳ぎ回る大きな水槽です。

広い水槽内には館内でも比較的体の大きな種類の魚もおり、泳いでいる姿を見ていると時が経つのを忘れてしまいます。写真には写っていませんが、サメやエイの姿もありましたよ。大水槽の前にはベンチも設けられていますので、座ってゆっくりと魚たちの泳ぐ姿を観察することもできます。

大水槽の先には「体験ゾーン」の不思議な水槽「ふれあい水槽」があります。なにが不思議なのかというと……

こんな風に水槽の横から手を入れることができるのですが、なぜか水がこぼれないんです! 私も手を入れてみたのですが確かに水がこぼれない。本当に不思議な水槽です。水槽に手を入れるとエサを持っているわけではないのに、魚たちが集まってきて触ることができます。かわいらしい熱帯魚ばかりなので、ぜひ試してみてくださいね!

魚たちとのふれあいを楽しむために注意事項をしっかり読んでから水槽に手を入れましょう。浜松市の方言である遠州弁でわかりやすく書いてあります。館内では生き物たちの生態に関する解説文などにも遠州弁が使われています。浜松市の水族館ならではの解説が楽しめるのも魅力のひとつですね!

ふれあい水槽の横には手洗い場も設置してありますので、ふれあいが終わったらしっかり手を洗いましょう。ふれあい水槽の水は海水じゃんね!(遠州弁)

「体験ゾーン」にはふれあい水槽以外に「タッチプール」というものがあるのですが、そちらは中庭での屋外展示。先ほども述べたとおりこの日は台風並みの天候でしたので、さすがに断念せざるを得ませんでした。

「タッチプール」は、裸足でプールに入り、ナマコやヒトデといった浜名湖に生息する生き物たちとふれあえる場所です。小さなお子様にとっては、水遊びをしながら生き物とのふれあいを楽しめる貴重な遊び場となりそうですね!

中庭への出入口横には「うな神社」という神聖そうな場所が! まさか水族館で神社に出会えるとは思っていなかったので少々興奮してしまいましたが、気持ちを落ち着けて手を合わせました。

”ウナギは君をウナギらない あなたの人生ウナギのぼり”

ありがたいお言葉をいただきました。うなぎの神様、ありがとう。

うな神社にはウオみくじというおみくじもあります。おみくじ結び所もしっかり設置されていますね。

中庭への出入口正面には小さな水槽が並んだ展示もあります。こちらはウミウシの生態について学べる展示なのですが、なんとこちらの水槽、ウォット飼育員さんによる手作りなんです! すごいですよね? おうちでできるDIYなんてレベルじゃないです! そんなことに関心しつつ、ウミウシの生態についての解説文を読んでいたら、隣の水槽にすごいものを発見……。

みなさんこれ、なんだかわかります? こちらウミウシの仲間で「ヤマトメリベ」という生物なんだそうです。私は名前さえ聞いたこともない生き物だったのですが、このビジュアルに衝撃を受けました。そしてヤマトメリベについて調べてみたところ、さらに驚きの事実がいろいろと判明!

まずこちらの生物、ウミウシの仲間なのですが最大50cmにもなるとのこと! こちらの写真の個体でさえかなりの大きさだと感じたのですが、まだ成長するというのです。それはもう、ちょっと恐怖です。

そしてもうひとつ、この写真でいう一番下の袋状の部分がまさかの口です。この部分で獲物を包み込んで捕食する、と。この写真では角度的にわかりにくいのですが、確かに袋状の部分が閉じたり開いたりしていました。その姿はまさしくモンスター。見る人によってはなかなか受け入れがたい見た目の生物ですが、なんでしょう……私は意外と嫌いじゃないです、ヤマトメリベ。

そもそも珍しい生物らしいので、ここで出会えたことに感謝です! どの水族館でも見れるような生物ではないので得した気分! ヤマトメリベを見てみたいという方はウォットへGO!

館内入ってすぐの受付にはショップも併設されています。ウォットオリジナルのTシャツやポストカード、ちょっと珍しい透明骨格標本なども販売されています。館内の見学が終わったらぜひショップも覗いてみてくださいね!

これで1Fのご紹介は終了です。続いては2F「学習ゾーン」のご紹介です!

2F 学習ゾーン

2Fはフロア全体が「学習ゾーン」ということで、ウォットで展示、飼育されている生物について学ぶことを重点に置いたエリアです。本来はゲームをしながら学習できる「パソコンゲーム・ものしりコーナー」や、本を読んで学べる「図書コーナー」、工作イベントや体験教室の際に使用される「研修室」などがあるのですが、現在はこれらすべて使用休止中。それでも「開放実験室」などは使用できますのでご紹介します。

2Fは1Fのように広い空間にたくさんの水槽が並べられているというよりは、いくつかの部屋でテーマごとの展示を行っているという印象です。

こちらは「開放実験室」です。学生時代に使用した理科室、実験室のような造りにちょっと懐かしさを覚えました。浜名湖に生息する生き物が小さな水槽で飼育され、それぞれの生態について学ぶことができます。中には実際に触れて学べる生き物も数種類いました。

標本での展示もいくつかありました。中でも透明骨格標本のコーナーはカラフルで目を引かれましたね。いろいろなかたちで浜名湖や浜名湖周辺の生き物を観察し学べる、まさに実験室!といった場所です。

2Fにある扉からは、中庭や施設内が見渡せるオープンデッキやその先にある水槽実験棟、屋外に造られた休憩スペースへ行くことができます。残念ながらこの日は雨だったためこちらも断念。オープンデッキなんかは小雨くらいなら出てみてもいいかもしれませんね。

そういえば2Fにはオオウナギも展示されていました。写真では伝わりにくいかと思いますが、引くぐらいデカい! 最大で全長2m、体重20kgにも達する大型のうなぎです! 食用として出回ることはないようですが、食べることは可能で魚よりも鶏肉に近い食感とのこと。

それ、本当にうなぎなんでしょうか?

……と、ちょっと疑問は残りましたが、オオウナギはどこの水族館でも見られるような一般的な生物ではないので、ウォットに来たら絶対に見てから帰りましょう!

3F 展望デッキ

3Fはフロア全体が展望デッキになっており、浜名湖の景色を眺めることができます。晴れた日には富士山を望むこともできるようなのですが、何度もお伝えしている通りこの日はかなりの悪天候。富士山どころか外の空気を感じることさえ困難でした。

そんな状況でしたが、一応ご紹介しますと展望デッキはこんな感じ。晴れていたらいい眺めだろうなー……と。そしてフロア全体が展望デッキなのでかなり広い! もちろん外に出ることもできるので、開放的な気分を味わえること間違いなし! 3Fに関しては晴れの日に来てみたかったですね。3Fだけは晴れの日のおすすめスポットです!

これで3フロアすべての紹介が終了したわけですが、もちろんすべての生物、すべての展示を紹介しきれたわけではありません! 紹介しきれていない生物もまだまだたくさんいますし、もっとお伝えしたい魅力がたくさんあります。すべてをここでお伝えしてしまうと本が一冊できあがってしまうくらいのボリュームになってしまいますので、ここから先は実際に浜名湖体験学習施設ウォットを訪れてご自身の目で見て肌で感じて楽しんでくださいね!

浜名湖体験学習施設ウォットに行って…

浜名湖体験学習施設ウォットの存在を知ってまず最初に思ったことがふたつあります。ひとつは「行ってみたい!」ということ、もうひとつは「子供向けかな?」ということでした。”体験学習施設”と聞くと子供向けの場所というイメージありませんか? そこがちょっと心配でなかなか行く決断ができずにいたのですが、意を決して行ってみることに! 行って完全アウェーの雰囲気だったらすぐに帰ろうと! 結果的には全力で楽しんできました。確かに子供向けな部分も多少ありましたが、大人もしっかり楽しめる水族館です。なんならカップルのデートスポットとしてもおすすめできる場所です! 「大人だけで行くのはどうなんだろう?」「デートで行くような場所なのかな?」と迷っている方はぜひ行ってみてください! 心配して損したと思う方が大半でしょう!

もちろんお子様連れの方にもおすすめ! 小さなお子様でも見て触れて学んで楽しめる水族館です! 昔に比べて自然とふれあえる場所って減ってきていますからね……。すごくいい経験ができる施設だと思います。私が訪れた時も子連れのお客さんが多くいらっしゃいましたね。お子さんも親御さんもすごく楽しそうに館内をまわっていました。

そしてやはり全天候型の施設というところがいいですね! 梅雨の時期や雨予報の休日も楽しめる場所というのは貴重です! 実際私も雨の日に訪れましたが十分、いやそれ以上、というか想像以上に楽しめました! ただ、ウォット全体を100%楽しむなら晴れた日がおすすめです。こちらの記事でご紹介した通り、雨の日に利用するのはちょっとキビシイかなーというエリアもいくつか存在します。雨の日でも楽しめるけど、晴れた日はもっと楽しめる! ウォットはそんな水族館です!

入館料、駐車料金合わせても1,000円以下とお財布にも優しい水族館ウォット。大人から子供まで楽しめる”おすすめ体験学習施設”です。浜松観光の目的地候補に入れてみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!

こだわりのアクアリウム体験アクアリウム水槽のレンタル&リースへ。

浜名湖体験学習施設ウォットへのアクセス

公式サイト

浜名湖体験学習施設ウォット

所在地

〒431-0214 静岡県浜松市中央区舞阪町弁天島5005-3

公共交通機関で向かわれる方は、JR弁天島駅より徒歩(約15分)で向かわれるかタクシーをご利用ください。浜名湖体験学習施設ウォット徒歩圏内にバス停はありません。

駐車場

浜松市営渚園駐車場
(ウォット徒歩1分)
1日(1回)400円

入館料

高校生以下
70歳以上
障がい者、療育手帳をお持ちの方
無料
大人320円

ご利用時間、休館日

ご利用時間9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月30日~1月1日)
※GW・夏休み期間は毎日営業

その他ご不明な点、詳しい情報は浜名湖体験学習施設ウォット公式サイトにてご確認ください。

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