走り湯は、静岡県熱海市伊豆山に位置する、洞窟内から高温の温泉が自然湧出する源泉です。古くから伝承があり、日本最古級の温泉として知られ、現在も間近で湧き出す様子を見学できます。
見学専用施設として整備されており、温泉に入らずとも立ち寄れるため、観光客から歴史に関心のある方まで幅広く訪れやすい点が特徴です。
この記事では、走り湯の概要や由緒、現地での見どころ、アクセスや駐車場などの実用情報まで詳しく紹介します。
走り湯ってどんなところ?



走り湯は、静岡県熱海市伊豆山に位置する、日本最古級の温泉として知られる自然湧出の源泉です。相模湾に面した海岸近くの洞窟内から高温の湯が湧き出す点が大きな特徴で、伝承により古くからその存在が知られています。
人工的に掘削された温泉とは異なり、自然の地形と地熱活動によって生まれた貴重な温泉です。
洞窟内では、温泉が湧き出る様子を間近で見ることができます。湧出量が多く、かつては湯が海岸まで走るように流れ落ちる様子から、「走り湯」と呼ばれるようになったとのことです。
現在は源泉としての機能に加え、歴史的価値の高い温泉遺跡として整備されており、見学施設として一般公開されています。
入浴施設ではありませんが、無料で立ち寄れる点も走り湯の魅力です。伊豆山神社や周辺の史跡とあわせて訪れる方も多く、熱海の温泉文化や歴史を知る入口として親しまれています。
温泉地・熱海の原点に触れられる場所として、観光の合間に気軽に見学できるスポットです。
走り湯へのアクセスと駐車場情報



走り湯には専用の駐車場がなく、車で訪れる場合は周辺の路肩や民営の駐車スペースを利用する形となります。短時間の駐車は可能とされていますが、週末や観光シーズンは大変混雑するため、公共交通機関での訪問がおすすめです。
公共交通機関で訪れる場合は、JR熱海駅が最寄り駅となります。駅から東海バスを利用し、「逢初橋」バス停で下車、徒歩約10分で現地に到着できます。
バス停から洞窟入口までは案内表示が整備されており、初めてでも迷いにくくなっています。ただし、勾配の急な坂道を歩く必要があり、洞窟内や周辺は足元が濡れていることもあるため、歩きやすい靴での訪問がおすすめです。
走り湯の見どころ



走り湯は、自然の地形を活かした洞窟内で温泉が湧き出す点に大きな特徴があります。加えて、源泉のすぐ近くには神社が鎮座し、温泉と信仰が結びついてきた歴史も感じられます。
ここでは、現地で特に注目したい見どころを紹介します。
横穴式の自然湧出



走り湯最大の見どころは、横穴式の洞窟内から温泉が自然に湧き出している点です。これは「横穴式源泉」と呼ばれ、日本でも珍しい形態の源泉として知られています。
洞窟の奥からは、毎分170リットルの高温湯(約70度)が自然に湧き出しており、その様子を間近で観察できます。洞窟内は、まるで天然のサウナのような空間です。
洞窟内は、高温によって発生した湯気が充満しているため、視界がやや悪くなっています。特にメガネをかけている方は、視界が遮られやすいため注意が必要です。湧出口付近では、高温の湯が勢いよく湧き出ているため、飛び跳ねにも十分ご注意ください。
走湯神社



源泉の湧き出る洞窟のすぐ上には、温泉そのものを御神体として祀る走湯神社があります。走り湯の湧出が古くから信仰の対象とされてきたことを示す存在で、かつては「走湯権現」と呼ばれ、伊豆山神社とも深い関わりを持つ神社です。
温泉と神事が結びついてきた歴史を知ることで、走り湯が単なる温泉遺構ではないことが伝わってきます。
洞窟内の見学が終わったら、走湯神社へも立ち寄り、参拝してみましょう。病を治し、長寿のご利益があるとされています。
走り湯にはこんな楽しみ方も



走り湯を訪れたら、こんなところにも注目してみてください。
敷地内には、走り湯を発見したとされる呪術師・役小角の石像が安置されており、この地と修験道との関わりを静かに伝えています。
また、走り湯周辺は伊豆山神社へと続く参道の起点にもなっており、温泉と信仰が結びついた土地であることを実感できる場所です。なお、走り湯から伊豆山神社本殿までは、837段の石段でつながっています。体力に自信のある方は、この石段を上って伊豆山神社を目指してみるのもおすすめです。
源泉の見学だけで終わらせず、周囲をゆっくり歩くことで、走り湯が持つ歴史的背景や地域とのつながりをより深く感じられます。
走り湯周辺の立ち寄りスポット
走り湯を訪れたあとは、その周辺にも足を延ばしてみてください。源泉見学とあわせて歴史や信仰に触れられるスポットを巡ることで、熱海・伊豆山エリアの魅力をより深く味わえます。
ここでは、走り湯とあわせて訪れやすい立ち寄りスポットを紹介します。
伊豆山神社
伊豆山神社は、走り湯と深い関わりを持つ由緒ある神社で、源泉周辺から参道が続いています。古くから温泉と信仰が結びついた土地として知られ、境内から望む相模湾の景観も魅力です。
走り湯の背景を理解したうえで参拝すると、土地の歴史がより立体的に感じられます。
▼伊豆山神社の詳しい情報については、別記事でご紹介していますのであわせてご覧ください。
来宮神社
来宮神社は、熱海市内でも特に参拝者の多い神社で、樹齢二千年を超える御神木が有名です。走り湯や伊豆山神社とは雰囲気が異なり、自然と信仰が調和した空間の中に、観光を意識した工夫が随所に見られます。
走り湯から車で約10分、熱海駅周辺からもアクセスしやすく、旅程に組み込みやすい点も魅力です。
▼来宮神社の詳しい情報については、別記事でご紹介していますのであわせてご覧ください。
走り湯はこんな方におすすめ!



走り湯の魅力はさまざまですが、特にこんな方にぴったりです。訪れる際の参考にしてください。
- 日本でも珍しい横穴式源泉を見学したい方
- 日本最古級の温泉史に触れたい方
- 神話や神秘的な場所が好きな方
- 熱海の穴場スポットをお探しの方
- 静かな環境で落ち着いた時間を過ごしたい方
走り湯を訪れる際の注意点



快適に走り湯を楽しむために、事前に知っておくと安心な注意点をまとめました。訪れる前にチェックしておきましょう。
- 洞窟内は湯気が立ち込めているため視界に注意
- 源泉付近は熱湯の飛び跳ねに注意
- 駐車場がないため注意
- 洞窟内外は足元が濡れているため注意
- 温泉として紹介されますが入浴はできません
走り湯の基本情報・アクセスまとめ
走り湯を訪れる際に役立つ基本情報とアクセス方法をまとめました。お出かけ前にぜひチェックしてください。
公式サイト
所在地・公共アクセス
静岡県熱海市伊豆山604-10
公共交通機関でのアクセス方法
JR熱海駅から東海バスを利用(約5分) → 「逢初橋」バス停下車 徒歩約10分
駐車場情報
駐車場なし
周辺の路肩や民営の駐車スペースを利用する形となります。短時間の駐車は可能とされていますが、週末や観光シーズンは大変混雑するため、公共交通機関での訪問がおすすめです。
見学料
無料
見学可能時間
見学自由
※荒天時などにより立ち入り制限が行われる場合があります。
その他ご不明な点、詳しい情報は熱海市観光協会公式観光サイトまたは熱海伊豆山温泉公式サイトにてご確認ください。
また、こちらのブログ内でご紹介させていただいた内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。
おわりに
走り湯は、高温の温泉が自然湧出する横穴式源泉という希少な形態や、温泉そのもを神格化し信仰を集めてきた歴史が魅力の、熱海の穴場的観光スポットです。見学中心で気軽に立ち寄れるスポットでもあり、歴史や文化に触れたい人にもぴったりですよ。
ぜひ熱海観光の目的地候補に入れてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ計画のお役に立てれば幸いです。









