素盞嗚神社は、静岡県賀茂郡東伊豆町稲取に位置する歴史ある神社です。稲取名物の「雛のつるし飾り」で知られ、春には色とりどりの雛人形を間近で楽しむことができます。
参拝や神社散策が気軽にできるため、お子様連れや家族、地域の伝統行事に興味のある方まで幅広く楽しめるのが魅力です。
この記事では、素盞嗚神社の概要や見どころ、雛段飾り体験、アクセス・駐車場情報まで詳しく紹介します。
素盞嗚神社ってどんなところ?

東伊豆町稲取に鎮座する素盞嗚神社は、地域の総鎮守として古くから親しまれてきた神社です。
祭神は厄除けや疫病退散の神として知られる素盞嗚尊(すさのおのみこと)。元和3年(1617年)創建と伝えられ、稲取の発展とともに歩んできた歴史ある社で、古くから漁業や海上安全を願う人々の信仰を集めてきました。
境内には立派な社殿が並び、春には桜が彩りを添えるなど、静かで心落ち着く雰囲気が広がります。また、2月から3月にかけて行われる「雛のつるし飾りまつり」では、境内に雛段飾りが設けられ、多くの観光客でにぎわいます。
地域の伝統と信仰が一体となった行事として、毎年の楽しみにしている地元の方も多いそうです。
近年は、雛段飾りの展示や御朱印めぐりを楽しみに訪れる参拝者も増えており、稲取の文化を感じられるスポットとして注目されています。町の中心部からもアクセスしやすく、観光の合間に立ち寄るのにもぴったりな神社です。
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素盞嗚神社へのアクセスと駐車場情報

神社から徒歩3分ほどのところに参拝者用の無料駐車場があり、普通車が十数台停められます。駐車場前や神社へ続く道路は、道幅が狭いため出入りの際は注意が必要です。
混雑のピークは「雛のつるし飾りまつり」期間中で、週末や祝日は満車になることもしばしばあります。そのため、時間に余裕をもって訪れると安心です。
公共交通機関を利用する場合は、伊豆急行「伊豆稲取駅」が最寄り駅です。駅から神社までは徒歩約10〜15分で、ゆるやかな坂道をのぼると境内が見えてきます。案内板も整備されており、初めて訪れる方でも迷う心配はありません。
神社周辺は住宅地にあり、比較的静かで落ち着いた雰囲気です。祭り期間中は交通規制が行われることもあるため、徒歩での参拝がおすすめです。
また、期間中は「雛の館むかい庵」や町役場立体駐車場などの臨時駐車場が開放される場合があります。
素盞嗚神社の見どころ

素盞嗚神社は、東伊豆町稲取の高台に鎮座する古社で、地元の守り神として古くから信仰を集めてきました。普段は静かな境内ですが、春になると全国的にも珍しい「雛段飾り」が石段を彩り、多くの人が訪れます。
伝統と地域文化が息づく神社であり、季節ごとに異なる表情を見せる点が魅力です。
雛段飾り

素盞嗚神社の春を象徴するのが、境内の石段いっぱいに並ぶ「雛段飾り」です。稲取地区は「雛のつるし飾り発祥の地」として知られ、地域を挙げて開催される「雛のつるし飾りまつり」期間中には、神社の参道に見事な雛段が登場します。
118段の石段に敷かれた朱色の毛氈(もうせん)の上に、約500体の人形とつるし飾りが並び、晴天時には青空とのコントラストが際立ちます。飾り付けは地元の方々の手で一体ずつ丁寧に並べられているそうです。
石段を見上げるたびに圧倒されるほどの迫力があり、平日でも写真を撮る人でにぎわっていました。
歴史ある本殿と信仰

素盞嗚神社は、かつて稲取地区の氏神として祀られ、疫病退散や無病息災を願う信仰の中心でした。社名にもある「素盞嗚尊(すさのおのみこと)」は、古事記にも登場する勇敢な神で、厄除けや災難除けのご利益があると伝えられています。
本殿は木造の端正な佇まいを見せ、長い年月を経た木の質感が静かな荘厳さを漂わせています。社殿前には風雨に耐えた狛犬が並び、訪れる人々を凛々しく迎える姿が印象的です。
ちなみに、地元では素盞嗚尊を「牛頭天王」と同体と考え、「天王さま」と呼び親しんでいるようです。
素盞嗚神社にはこんな楽しみ方も

境内の石段を上がる途中や本殿前からは、稲取の港町と相模灘を見渡すことができます。晴れた日には海の青と町並みの屋根が重なり、穏やかな港町の風景が広がります。
雛段飾りの時期には、赤い毛氈と青空、そして海の色が調和し、この神社ならではの美しい情景を楽しむことができるでしょう。
参拝後は御朱印をいただくのもおすすめです。時期によっては雛祭りにちなんだ特別なデザインが登場し、地域の伝統行事とのつながりを感じられます。
本殿への参拝を終えて振り返ると、港を見守るような場所に造られた神社であることがよくわかります。その眺めはとても印象的で、思わずカメラを構えたくなるような魅力を感じました。
素盞嗚神社周辺の立ち寄りスポット
素盞嗚神社を訪れたあとは、周辺にも足を延ばしてみてください。稲取地区ならではの文化や自然に触れることで、旅の満足度がさらに高まります。
ここでは特に訪れやすいスポットを2か所ご紹介します。
稲取文化公園 雛の館
稲取文化公園内にある「雛の館」は、全国的にも有名な雛のつるし飾りの展示施設です。雛のつるし飾りまつり期間中は、大小さまざまなつるし飾りが館内を彩り、稲取の伝統文化を間近で楽しめます。
神社からも車で5分ほどとアクセスしやすく、参拝後に立ち寄るのに最適です。
▼稲取文化公園 雛の館の詳しい情報については、別記事でご紹介していますのであわせてご覧ください。
稲取ふれあいの森


「稲取ふれあいの森」は、自然に囲まれた散策スポットで、展望テラスからは稲取の町並みや海を見渡すことができます。ハイキング気分で歩きながら、四季折々の植物や静かな林の空気を楽しめるのが魅力です。
こちらも神社から車で約5分ほどでアクセス可能で、自然散策を組み合わせることで旅の幅が広がります。
素盞嗚神社はこんな方におすすめ!


素盞嗚神社の魅力はさまざまですが、特にこんな方にぴったりです。訪れる際の参考にしてください。
- 雛段飾りや伝統行事を楽しみたい方
- 歴史ある神社建築や本殿に興味がある方
- 港町の景色と参拝を同時に味わいたい方
- 神社巡り・御朱印集めが趣味の方
- ゆったり境内の雰囲気を楽しみたい方
素盞嗚神社を訪れる際の注意点


快適に素盞嗚神社を楽しむために、事前に知っておくと安心な注意点をまとめました。訪れる前にチェックしておきましょう。
- 石段や坂道は勾配が急なため注意
- 雛段飾りの時期は混雑に注意
- 駐車場は収容台数が限られるため混雑時は注意
- 悪天候により雛段飾り中止の場合あり(期間中)
- 参拝ルール・マナーを守って
素盞嗚神社の基本情報・アクセスまとめ
素盞嗚神社を訪れる際に役立つ基本情報とアクセス方法をまとめました。お出かけ前にぜひチェックしてください。
公式サイト
素盞嗚神社には公式サイトやSNSがありません。
雛段飾りなどのイベント情報は稲取温泉旅館協同組合公式サイトにてご確認ください。
所在地・公共アクセス
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取15
公共交通機関でのアクセス方法
- 伊豆急行「伊豆稲取駅」から徒歩約10~15分
- 伊豆急行「伊豆稲取駅」より東海バスを利用、「伊豆東部総合病院前」停留所から徒歩約5分
駐車場情報
駐車場あり:普通車十数台/無料(素盞嗚神社一の鳥居まで徒歩約3分の場所)
拝観料
無料
※「素盞嗚神社雛段飾り」期間中は協力金あり
拝観可能時間
終日拝観可能
※「素盞嗚神社雛段飾り」開催期間・開催時間は年によって変わります。お出かけ前に稲取温泉旅館協同組合公式サイトにてご確認ください。
その他ご不明な点、詳しい情報は稲取温泉旅館協同組合公式サイトにてご確認ください。
また、こちらのブログ内でご紹介させていただいた内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。
おわりに
素盞嗚神社は、雛段飾り歴史ある社殿が魅力の東伊豆町を代表する観光スポットです。気軽に参拝や港町の景色を楽しめるポイントがあり、歴史や文化に触れたい方にもぴったりですよ。
ぜひ次の旅行の目的地候補に入れてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ計画のお役に立てれば幸いです。






