【しっぺい太郎】見付天神(矢奈比賣神社)の見どころ・アクセス・駐車場ガイド

入場料1,000円以下

静岡県磐田市にある人気の開運スポット、見付天神(みつけてんじん)。正式名称は矢奈比賣神社(やなひめじんじゃ)ですが、地元では「見付のお天神様」と呼ばれ親しまれています。

学業成就や子授け、厄除けなどのご利益があることで知られる歴史ある神社で、特に霊犬「しっぺい太郎」の伝説が語り継がれるパワースポットとして、多くの参拝者が訪れる神社です。境内には見どころも多く、御朱印や季節ごとの祭りも人気の理由。

この記事では、見付天神の由緒やご利益、アクセス方法など、初めての方でも安心して訪れられる情報をわかりやすくご紹介します。

見付天神てどんなところ?

見付天神は、静岡県磐田市見付にある式内社1。正式名称は矢奈比賣神社(やなひめじんじゃ)ですが、地元では「見付のお天神様」と親しまれています。

創建は不詳とされていますが、平安時代から国家に崇敬されてきた神社で、その歴史は1,300年以上。993年には太宰府天満宮から学問の神が勧請され、学業成就の信仰が深まったとされています。

主祭神としてお祀りされている矢奈比賣命(やなひめのみこと)は、母性的で穏やかな女神とされ、安産、子育て、縁結び、五穀豊穣といった「命をつなぐ」「暮らしを守る」性質を持った神様。

一方、相殿神としてお祀りされている菅原道真(すがわらのみちざね)は、「学問の神様」として広く知られており、学業成就、合格祈願といったご利益を授かりに訪れる参拝者も少なくありません。

御祭神とは少し違うかもしれませんが、その昔、飼い主の命により妖怪退治を行った英雄犬が「霊犬・悉平太郎(しっぺいたろう)」としてお祀りされ、厄除けやペットの健康祈願にも信仰の厚い神社となっています。

また、毎年旧暦の8月10日に合わせ行われる「見付天神裸祭(みつけてんじんはだかまつり)」は、国の重要無形民俗文化財に指定された伝統行事であり“天下の奇祭”として知られています。

  1. 当時、国がお祀りすべきと定めた2,861社の名前が記された書籍「延喜式神名帳」に記載のある神社のこと。式内社、または延喜式内社と呼ばれる由緒ある神社 ↩︎

見付天神は社名にもあるように、磐田市「見付」という場所にある神社です。周囲には住宅街、見付天神とすぐ隣にあるつつじ公園だけは緑に囲まれています。

見付天神の駐車場は2か所。第1駐車場は大鳥居をくぐった先、第2駐車場は大鳥居のすぐ右側の道を進んだ先にあります。

第1駐車場は砂利敷きの駐車場で収容台数は20台ほど。拝殿に近く便利な駐車場です。

第2駐車場は境内の東側にあるアスファルト舗装された駐車場です。収容台数も数十台と第1駐車場よりも広い駐車場になっています。境内東側、授与所横の小道から第2駐車場へ出ることができます。

※第2駐車場の写真を撮り忘れました。すみません。

それから、見付天神の駐車場という扱いではないようですが、境内北側にはつつじ公園駐車場もあります。お使いのナビによってはこちらに案内されることも……。実際私も最初に案内されたのはこちらの駐車場でした。

つつじ公園駐車場に車を駐め参拝しても問題なさそうですが、せっかくなら正面から入りたいということで見付天神の駐車場に車を駐め参拝してきました。

つつじ公園側にも鳥居が建てられているので、こちらから境内へ進むこともできます。

見付天神でお詣りしよう!

駐車場に車を駐めたら拝殿目指して境内を進みましょう。と言っても、どの駐車場を利用したかによっってルートは異なりますので、一番王道な大鳥居からのスタートで行きます! 公共交通機関をご利用の方もおそらく大鳥居から拝殿を目指す方が多いと思うので。

大鳥居をくぐるとしばらくはアスファルトの坂道が続きます。ここは第1駐車場へ向かう方が車で通る道路でもありますので、十分に注意して歩きましょう。

大鳥居から数メートル歩くと、今度は立派な赤鳥居。木々の緑と青い空、そこにそびえ立つ鳥居の朱色が映えます。

赤鳥居のお隣には、この地に伝わる忠犬伝説の主人公「しっぺい太郎」の像もあります。

さて、このしっぺい太郎、一体どんな犬で見付天神にまつわる伝説とはどんなものなのでしょう? ここ見付にはこんな伝説が残されています。

その昔、見付の地では、毎年村の娘が「妖怪」に差し出されるという恐ろしい風習がありました。

ある年、その村の僧が妖怪の正体を探ろうと、信州(長野県)の善光寺に赴き、そこで出会ったのがこの「悉平太郎(しっぺいたろう)」です。僧の願いを受け入れたしっぺい太郎は、見付の地に赴き、妖怪と戦ってこれを退治しました。

その後、しっぺい太郎は命を落としたとも、元の地に帰ったともいわれますが、彼の勇敢な行動によって村に平和が訪れ、その悪しき風習もなくなったと伝えられています。

後日談は諸説あるようですが、しっぺい太郎の活躍によって妖怪が退治されたことは間違いないようですね。これだけのことを成し遂げたのですから、神社にお祀りされることも、英雄という扱いを受けることも納得です。しっぺい太郎、偉大です。

赤鳥居の隣には、見付天神の境内社である「住吉神社(すみよしじんじゃ)」もお祀りされています。境内社ですので見付天神と関わりのある神社です。忘れずに手を合わせておきましょう。

赤鳥居を過ぎてもまだアスファルトの緩やかな坂道が続きます。この辺りもまだ第1駐車場に続く道路です。一般道のようにも見えますが、道路わきにある灯籠とのぼり旗から拝殿へ向かう参道であることがわかります。

参道を進んで行くとアスファルトの道路から石畳の道へ変わります。駐車場はこの左側。一般の参拝客はこれ以上車で進入することはできません。

駐車場の反対側には、先ほどの住吉神社と同じく見付天神の境内社である「山神社(やまじんじゃ)」がお祀りされています。

石畳の参道を進んでいると左側に大きなヒノキが現れます。一見、御神木のように思いますが、こちらは御神木ではなく「御縁木(ごえんぼく)」。古くから縁結びや良縁成就のご利益がある木として信仰されています。

なぜこのヒノキが縁結びの木なのかというと、実はこのヒノキは一本の木が二股に分かれているのではなく、二本のヒノキが一体になっているのだそう。その姿が「人と人とが結ばれる」ことを象徴するとされ、縁結びの御縁木としてお祀りされているようですね。

御縁木を越え少し進むと手水舎が見えてきます。梅の紋が施された手水鉢が目を引きますね。花手水も癒しのポイントです。参拝前に心身を清め拝殿を目指しましょう。

境内にはいろいろと気になるものがありますが、まずは拝殿へ!

拝殿は格式ある流造様式の木造建築。優雅で堂々とした佇まいの立派な拝殿です。心静かにお詣りしましょう。

拝殿の左右には「願かけ牛」の像が配置されています。これは見付天神の御祭神である菅原道真を守護する牛で、手を触れて願いをかけることで心願成就のご利益を得られるというもの。向かって左がメスで右がオスです。

見付天神参拝後はココもチェック!

大鳥居からここまで、しっぺい太郎像や御縁木、拝殿などいくつか見どころをご紹介してきましたが、見付天神境内にはまだまだたくさんの見どころがあります。いくつかピックアップしてご紹介していきますので、見付天神参拝の参考になさってください。

霊犬神社

見付天神の北側、つつじ公園の敷地内に鎮座する「霊犬神社」。御祭神として霊犬・悉平太郎(しっぺいたろう)をお祀りしている見付天神の境内社です。

全国的にも珍しい「犬を祀る神社」として知られており、しっぺい太郎伝説とともに参拝の対象として人気があります。厄除けやペットの健康祈願のほか、災難除け、勝負運アップのパワースポットとしても知られた神社です。

拝殿からは300mほど離れた場所にありますが、ぜひ足を運んでいただきたいおすすめスポットです。

また、見付天神境内にはこれまでご紹介した「霊犬神社」「住吉神社」「山神社」のほかに、「氷室神社」という境内社や見付天神内にある伊勢神宮の遥拝所「大神宮遥拝所」があります。それぞれ見付天神と関係の深い境内社、遥拝所です。忘れず参拝しましょう。

お守り・おみくじ

見付天神を訪れた方は、お帰り前に必ず祈祷受付・授与所にお立ち寄りください。

目移りしてしまうほど魅力的なおみくじやお守りがいっぱい!

中でも見付天神限定のおみくじ「しっぺいみくじ」はおすすめナンバーワン! その名の通り、見付天神の英雄犬であるしっぺい太郎を模ったおみくじで、かわいらしい犬の置物の中にみくじ箋が入っているというもの。見付天神参拝の記念にこの置物を持ち帰る方も多いのだとか。

私もしっぺいみくじを引かせていただきまして、記念に持ち帰り部屋に飾っています。かわいらしくて日々癒されております。

また、ここ見付天神はとあるアニメの聖地にもなっていることから、アニメファンが参拝に訪れることも多い場所なんです。そんな方々のために、アニメに登場したこのしっぺいみくじやその周囲の撮影が許可されています。

こういった神社側の配慮や優しさを感じることができるのも見付天神をおすすめする理由のひとつです。ルールを守り、ほかの参拝者の迷惑にならないよう参拝、撮影、そして聖地巡礼を楽しみましょう。

しっぺい太郎はお守りとしても大活躍! 魅力的なお守りが多くて選ぶのが大変ですが、ご自身の願いに合ったお守りを選びましょう。きっとしっぺい太郎が力を貸してくれます!

お餅のお店?

境内裏手に気になるお店を発見しました。土日祝日のみ営業しているお店のようですね。

私が訪れたのは平日でしたのでお店は開いていませんでしたが、気になるメニューが多数。特に「みつけひめ餅」と「みつけ天神餅」は気になりましたね。どうやら見付天神のご利益にあやかった開運メニューのようです。いずれまた。

見付天神はこんな方におすすめ!

  • 心を落ち着けたい方・パワースポット巡りが好きな方
  • 合格祈願・学業成就を願う方
  • ペットの健康を願う方
  • 歴史や文化に興味がある方
  • 神社×キャラクターに魅力を感じる方

見付天神を訪れる上で注意したいことは?

  • お守りや御朱印をお求めの方は授与所受付時間に注意(8:30~16:45頃)
  • 駐車場の場所や収容台数に注意
  • お祭り期間中は混雑に注意
  • 境内は坂道や階段が多いので歩きやすい靴で
  • 写真撮影や参拝はルールとマナーを守って
  • 神聖な場所であることを忘れずに

見付天神へのアクセス

公式サイト

見付天神 矢奈比賣神社

所在地

〒438-0086 静岡県磐田市見付1114-2

公共交通機関をご利用の方へ

最寄り駅JR磐田駅(見付天神まで3km)
最寄りバス停見付または見付天神入口(見付天神まで徒歩5~10分)

駐車場

無料(3か所あり)

※駐車場については「見付天神の駐車場はどこにある?」にてご確認ください。

拝観料

無料

拝観可能時間・社務受付時間

24時間拝観可能

授与所受付時間8:30~16:45頃
ご祈祷受付時間9:00~15:30頃

その他ご不明な点、詳しい情報は見付天神 矢奈比賣神社公式サイトにてご確認ください。

また、こちらのブログ内でご紹介させていただいた内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!

タイトルとURLをコピーしました