【魚町稲荷神社】日本少年サッカー発祥の地! サッカー王国のお稲荷さん【静岡市】

入場料1,000円以下

静岡県静岡市清水区にあるサッカーのお稲荷さん、魚町稲荷神社(うおまちいなりじんじゃ)。サッカー王国静岡のサッカー神社として、小芝八幡宮と共に親しまれている神社です。地元プロサッカークラブの清水エスパルスが参拝に訪れる神社として有名な場所で、境内では大きなサッカーボールの石碑「日本少年サッカー発祥の碑」を見ることができます。こぢんまりとした静かな神社ですが、サッカーファン、エスパルスファンにとっては聖地のような神社です。

魚町稲荷神社ってどんなところ?

魚町稲荷神社は、静岡市清水区江尻町にある小さな神社で、同じく静岡市清水区にある小芝八幡宮と共に”サッカー神社”と呼ばれ親しまれています。

1569年、武田信玄が現在の江尻小学校の敷地に江尻城を築き、その後1578年に当時の城将穴山信君が城を大改築し本格的な城としました。この際、江尻城の鎮護の神として社殿を造営したものが、この魚町稲荷神社と言われています。しかし当時から現在の社名で呼ばれていたわけではなく、創建から100年以上経った後に魚町稲荷神社と名付けられたようです。

御祭神は、宇賀之御魂命(うかのみたまのみこと)。全国の稲荷神社に祀られている神様で、「お稲荷さん」と呼ばれ親しまれています。宇賀之御魂命のご利益としては、五穀豊穣・商売繫盛・産業振興・諸願成就などがありますので、魚町稲荷神社でもこれらのご利益を授かることができるかもしれませんね。

更に小芝八幡宮と同様、地元のプロサッカークラブである清水エスパルスが必勝祈願に訪れるサッカー神社ですので、勝負運や必勝祈願のご利益もありそうですね! 魚町稲荷神社と小芝八幡宮は徒歩約6分の距離にありますので、両方参拝に訪れるのがおすすめです!

魚町稲荷神社でお詣りしよう!

静岡のサッカー神社と言えば魚町稲荷神社と小芝八幡宮。この2つの神社をセットで参拝するのが定番となっているようですので、私も小芝八幡宮へ参拝した後、魚町稲荷神社へ向かいました。小芝八幡宮から魚町稲荷神社へは400mほどの距離しかありませんので、徒歩数分で辿り着くことができます。

小芝八幡宮の駐車場を利用しましょう

小芝八幡宮境内でもアナウンスされているように、魚町稲荷神社には駐車場がありません。お車で向かわれる方は小芝八幡宮に駐車し、徒歩で魚町稲荷神社を目指しましょう。小芝八幡宮の前を通る県道75号線を南に進み「魚町」交差点を右折、そのまま道なりに進むと魚町稲荷神社が見えてきます。徒歩6分ほどです。

魚町稲荷神社境内の様子は?

魚町稲荷神社は大きな神社ではありませんが、プロのサッカーチームも参拝に訪れる地元では有名な神社です。境内には「これぞサッカー神社!」というような石碑もありますので、サッカーに興味のある方は必見! そんなサッカー神社境内の様子を見てみましょう!

魚町稲荷神社入口の鳥居です。目の前に小さなポストがありますね。魚町稲荷神社は閑静な住宅街に鎮座する神社ですので、周辺住民の迷惑にならないよう参拝しましょう。神社のすぐ裏側には小学校もあります。

鳥居をくぐるとすぐ左側には手水舎があります。が、水が入っていませんでした。この時たまたま入っていなかっただけかもしれませんので、水が入っていればこちらで心身を清めてから拝殿を目指しましょう。

手水舎のすぐ先には灯籠、そして明治天皇御東行御遺跡と書かれた石碑があります。明治天皇は魚町稲荷神社にも行幸で訪れていたということですね。

灯籠をアップにしてみると中には狐がいます。稲荷神社と言ったら狐ですからね。こういった小さな発見も楽しいですよ!

そのすぐ奥には赤い鳥居が。神社と言えば赤い鳥居というイメージが強い方も少なくはないと思いますが、実は赤い鳥居は○○稲荷神社に多いって知っていましたか?

有名どころで言うと……

  • 京都府の伏見稲荷大社
  • 茨城県の笠間稲荷神社
  • 佐賀県の祐徳稲荷神社

などがありますが、ではなぜ稲荷神社=赤い鳥居なのかというと……

”赤”という色が、生命・大地・生産の力を象徴する色、または女性的、活力、火、南、血肉などを表現する色と考えられており、稲荷の神様によるご神徳、ご利益、働きを表すものと信じられているからです。また、赤い鳥居には魔除けの意味もあるとされています。

神社の鳥居=赤というイメージが強い方は、近くに稲荷神社がある、もしくは写真や映像などで稲荷神社を見る機会が多い方なのかもしれませんね。もちろん稲荷神社以外にも赤い鳥居のある神社はたくさん存在します。赤い鳥居のある神社=稲荷神社ではありませんのでお間違いのないようお願いします。

赤い鳥居をくぐるとその先には狐の像大きなサッカーボールの石像、そして拝殿があります。稲荷神社ですので狛犬ではなく狐の像なんですね。こうなると話の流れ的に、なぜ稲荷神社は狛犬ではなく狐?という方向に進んでいくことになりますが……

狛犬が神社を守るボディーガードのような存在なのに対し、狐は神社に控えている御祭神の使いという立ち位置になります。古くから狐は特別な力を持つ神聖ないきものと信じられており、稲荷神社の御祭神である宇賀之御魂命(宇迦之御魂神、ウカノミタマ)の神使として境内に安置されているようです。

稲荷神社に行くと狐の像があること、稲荷神社が「お稲荷さん」と呼ばれることから、こちらの狐を「お稲荷さん」だと思っている方もいるようですが、「お稲荷さん」は御祭神である宇賀之御魂命(宇迦之御魂神、ウカノミタマ)の愛称のようなものなので、こちらの狐は”お稲荷さんの使い”ということになります。

「お稲荷さん」と聞くと神社の他に、いなり寿司が思い浮かぶ方もおられるかと思いますが、なぜいなり寿司が「お稲荷さん」なのかというと……すみません、さすがにこれ以上は脱線しすぎだと思いますので、いなり寿司の話はまた別の機会に。境内の紹介に戻ります。

上の写真にも写っていたこちらのサッカーボールの石像。後ろの拝殿と比べてもらえればお分かりいただけるかと思いますが、かなりの大きさがあります。そして足元には「日本少年サッカー発祥の碑」の文字が。実はこれと同じものが小芝八幡宮にもあります。と言っても、大きさは全然違いますが……。

ここ静岡県が全国で初めてサッカー少年団を発足させた地であるという石碑なんですね。更に強豪校・強豪クラブが多い、多くの有名サッカーを輩出しているといった理由もあり、「サッカー王国静岡」なんて呼ばれています。その強豪クラブのひとつである清水エスパルスが参拝に訪れるのが、ここ魚町稲荷神社と小芝八幡宮というわけなんですね。

それでは拝殿へお詣りしましょう。と思ったのですが、ここまで来て衝撃の事実! なんとお賽銭箱がないんです! ですがこちらに貼られた参拝方法の説明書きには「賽銭箱にお賽銭を入れる」という文字が……。拝殿の中を覗かせていただくと中にありました、お賽銭箱。正しいやり方なのかはわかりませんでしたが、戸の隙間からお賽銭を入れ、無事お詣り終了です。

お賽銭箱が拝殿の中にあるのが通常なのか、この時たまたま外に出ていなかっただけなのかはわかりませんが、きっとなにかしらの事情があるんでしょうね。もしかしたら常駐している神職の方がいないため、賽銭泥棒対策などの理由でこのような形式をとっているのかもしれませんね。

拝殿の右側には御神木、その後ろの建物はおそらく社務所だと思いますが、人のいる気配はありませんでした。やはり誰かが常駐しているわけではなさそうですね。

神社横には小さな公園も

神社のすぐ横には小さな公園もありました。「魚町公園」です。神社の裏には小学校もあるので、下校時刻や休日は多くの子供たちがこちらの公園や周辺道路、神社境内を走り回っていそうですね。魚町稲荷神社には駐車場がないので、お車でこの辺りを訪れることはあまりないと思いますが、運転には十分ご注意ください。

魚町稲荷神社への参拝を終えて…

静岡県を代表する”サッカー神社”魚町稲荷神社。同じく”サッカー神社”と呼ばれる小芝八幡宮と同様、こぢんまりとした落ち着いた雰囲気の神社でした。そのこぢんまりとした境内にある大きなサッカーボールの石像はなかなかの迫力! サッカーファンはつい記念撮影したくなってしまうでしょう! ただ、どんな神社もそうですが、神社は神聖な場所です。神様に手を合わせる気持ちを忘れずに、節度を持って行動しましょう。

また、魚町稲荷神社には駐車場がないため基本的には徒歩で神社を目指すことになります。周辺は閑静な住宅街、すぐ近くには小学校、大通りではありませんが周辺道路には一定数の車の往来があります。十分注意して境内を目指しましょう。また、小芝八幡宮に駐車して魚町稲荷神社を目指す方は、長時間の駐車とならないようにも注意しましょうね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!

魚町稲荷神社へのアクセス

公式サイト

魚町稲荷神社に公式サイトやSNSはありません。

所在地

〒424-0818 静岡県静岡市清水区江尻町14-74

公共交通機関で向かわれる方は、JR清水駅・清水駅前バス停よりしずてつジャストラインへ乗車、二の丸町バス停で下車してください。二の丸町バス停より徒歩約7分ですが、土日はこちらのバス停には停車しませんのでご注意ください。

その次の最寄りのバス停は大手町です。こちらのバス停には土日も停車しますので、土日に魚町稲荷神社へお出かけの方は大手町バス停で下車してください。大手町バス停から魚町稲荷神社へは徒歩約8分です。

駐車場

無し

小芝八幡宮駐車場利用可(収容台数10台ほど、魚町稲荷神社へは徒歩約6分)

拝観料

無料

拝観可能時間

24時間拝観可能

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