静岡県浜松市のとある住宅街。そこには、まるで絵本の中から飛び出してきたような不思議な世界が広がっています。この“おとぎの国”を思わせる小さな村のような一角「ぬくもりの森」は、浜松市を代表する人気観光スポットのひとつです。
創業者の想いやこだわりが詰まったこの場所は、すべてが写真映え間違いなしのフォトスポット! 場内にいる間はシャッターを切る指が止まりません。飲食店や土産店、雑貨屋さんなんかもありますので、お財布の中身とバッテリー残量にはご注意くださいね?
ぬくもりの森ってどんなところ?
ぬくもりの森は、静岡県浜松市中央区の閑静な住宅街にある小さな村のような一角。ヨーロッパ建築を独学で学び、その独自の建築スタイルを追求する建築家・佐々木茂良氏が、1983年から時間をかけて少しずつ創り上げてきた場所です。
住宅街を進んだ先に突如として現れるその場所は、まるでおとぎの国に迷い込んだような不思議な空間。一帯が森の中の小さな村のような造りになっており、場所選びから設計、施工まで手掛けた創業者のこだわりや強い想いを感じることができます。
ぬくもりの森内にある建物は、それぞれ飲食店や雑貨屋、ギャラリーとして利用されており、まるで絵本の中の世界で食事やショッピングを楽しんでいるような気分を味わうこともできます。絵本やおとぎ話、中世ヨーロッパの世界観が好きな方にイチオシの観光スポットです。
ぬくもりの森はどこにある?

上でも何度かご紹介していますが、ぬくもりの森は閑静な住宅街の一角にある小さな村のような場所です。専用駐車場はありますが、ぬくもりの森からは少し離れた場所にあるのでご注意ください。
駐車場の場所については、ぬくもりの森公式サイトのアクセスページにて詳しい案内が掲載されています。お出かけ前にご確認ください。


普通車120台以上収容可能な無料の駐車場。お隣にはファミリーマートがありますので、こちらを目印にするとわかりやすいかもしれませんね。
それにしても驚いたのがこの混雑具合! 雨の日の平日にも関わらず駐車場はほぼ満車状態でした! さすがは人気スポット! しかし、混雑の理由はほかにもあったんです。後ほどご紹介いたします。


駐車場からは徒歩でぬくもりの森を目指します。
駐車場の入口や横断歩道付近ではスタッフの方がぬくもりの森までのルートを案内してくれています。また、所々に案内板が設置されていたりもするので、迷わず目的地にたどり着くことができますが、一部歩行者通行禁止の道路があったりもしますので十分にご注意ください。

駐車場から5分ほど歩くと、これまでとは明らかに違う独特な雰囲気の場所と建物が姿を現します。ぬくもりの森は住宅街にある小さな村のような施設ですので、一般的なテーマパークにあるいわゆる入場ゲート的なものは存在しません。
「県道沿いの住宅街を歩いていたら、突然おとぎの国に迷い込んでしまった。」
という感覚で入場できる施設です。私もそうでしたが、初めて訪れる方はこの不思議な感覚に少し戸惑うでしょうし、わくわくもするでしょう。
ぬくもりの森には何がある?

それではぬくもりの森を散策してみましょう!
ぬくもりの森最初の建物は「インフォメーション」。受付ですね。こちらで入場料を支払うことで、ぬくもりの森敷地内を自由に散策できるようになります。
通常は一人500円なのですが、なんと!この日は入場無料とのこと! どうやらこの日はぬくもりの森の創業記念ということで、来場者全員が無料で入場できる「Anniversary Festa」というイベントの日だったようです。
何も知らずに500円を握りしめて受付へ向かったので案内を受けた時は正直驚きましたが、すごくラッキーでもありました! 雨の日の平日にも関わらず駐車場がほぼ満車だったことも納得です。県外ナンバーの車もたくさんありましたので。
ちなみにぬくもりの森では、来場当日が誕生日の方は入場無料、毎月第3水曜日は静岡県内在住者入場無料といったイベントも行われています。そういったイベントの日に訪れることでよりお得にぬくもりの森を楽しむことができると思います。お出かけ前にぬくもりの森公式サイトをチェックしてみてくださいね!

インフォメーションの建物の隣には「もりのあんないじょ」と書かれた小さな小屋があります。こちらではぬくもりの森の全体マップや各店舗のおすすめ情報などをゲットできます。散策前に覗いてみてくださいね。

ここからはぬくもりの森内を通る公道を中心とし、東西のエリアに分けてご紹介していきます。
ぬくもりの森にある建物はそれぞれが飲食店や雑貨屋として利用されていますが、こちらの記事ではぬくもりの森全体の様子をメインに紹介しています。どの建物も素敵なお店なのですが、今回は店内の様子やお店についての詳しい情報は省かせていただいております。
各店舗についての詳しい情報はぬくもりの森公式サイトショップガイドページにてご確認ください。
ぬくもりの森 東側エリア


インフォメーションのすぐ隣には「ジェラテリア ピッコロ ピッキオ」というジェラート屋さんがあります。ジェラート屋さんではありますが、コーヒーや軽食も販売しています。
インフォメーションの建物やこちらのジェラート屋さんを含め、ぬくもりの森にある建物すべてが絵本の中から飛び出して来たようなファンタジー感あふれる建物。「おとぎの国」「中世ヨーロッパ」「ジブリの世界観」なんて言葉がぴったりですね!

ジェラート屋さんの隣にある2階建ての建物には、ハンドメイド雑貨のお店「あそう坊や」と、ポーランド食器のお店「セゾンラズール」が入っています。
それぞれの店内もとても素敵な空間なのですが、なんといってもこの外観に惹かれますよね。アニメの世界なのか、絵本の世界なのか、それとも世界のどこかに実在する風景なのか……。誰もがどこかで見たことがあるような幻想的な風景。そんな風景がぬくもりの森のあちらこちらに散りばめられています。


ぬくもりの森の中心あたりには、カフェスペース併設の建築ギャラリー「ぬくもりガレリア」と、フレンチレストラン「レストラン・ドゥスール」の入った場内最大の建物が姿を現します。
こちらもまた非常に素敵な建物なのですが、実はこちらの建物、ぬくもりの森の創業者である佐々木茂良氏が実際に住んでいた自宅を公開しているギャラリーなんです。創業者の自宅を見学できる機会なんてそうそうないですからね。貴重な場です。
通常はぬくもりの森の入場料とは別にギャラリー入場料300円が必要なのですが、この日は創業記念ということでぬくもりガレリアも無料公開! とってもラッキーでしたね!
館内ではバンドの生演奏が行われていたり、ぬくもりの森のヒストリー映像が上映されていました。かわいらしいカフェスペースで思い思いの時間を過ごしているお客さんの姿もありましたよ。奥には秘密基地のような洞窟エリアも。
ぬくもりの森について理解を深めることができる素敵なギャラリーです。ぬくもりの森を訪れた際はぜひぬくもりガレリアにも足を運んでみてくださいね!

ぬくもりガレリアの裏手には中庭が広がっています。中庭に抜けるための通路もまたオシャレ! 温かみのあるライトからはぬくもりを感じられますね。
オシャレでかわいらしくて雰囲気がいい。こんな場所なかなかありませんよね? 意中の女性がいる男性諸君! 浜松でデートコースをお探しなら、ぬくもりの森は絶対外せませんよ?


中庭には「森のチーズケーキやさん」というカフェスペースのあるチーズケーキ屋さんや、アロマショップ「アロマの精」、ハンドメイド雑貨のお店「ピネータ」が出店しています。
晴れた日は中庭に設置されたテーブルでカフェタイムを楽しむことも。3店舗いずれも建物の裏の中庭にあるお店なので、見逃さぬようご注意ください。
ざっとではありますが、ぬくもりの森東側エリアのご紹介はこれにて終了です。飲食店から雑貨店、ギャラリーなど様々なお店が小さなエリアの中にギュッと詰まっているのが特徴です。続いては、公道を挟んだ反対側の西側エリアをご紹介していきます。
ぬくもりの森 西側エリア

大きめの建造物が密集している東側エリアに対し、比較的小さめの建造物があちこちに点在しているのが西側エリアの特徴です。個人的な意見としては、ぬくもりの森の景観を楽しむなら西側エリアがおすすめかなと思っています。


場内を通る公道沿いにある「ライトシャイン」は、オリジナルレザーグッズを販売しているお店。ここでしか手に入らない一点ものの革製品を購入できます。

ぬくもりの森の最も北側にあるのは「ふくもり」というフクロウやチンチラと触れ合うことができるお店です。ぬくもりの森を訪れた記念に動物たちと記念撮影もできちゃいます。

以前はふくもりのすぐ近くに「ブルーコテージ」というトルコ雑貨のお店があったのですが、現在は「AVION」というアクセサリーや雑貨を販売しているお店に変わっているようです。
※写真は当時のものに加工を施して使用しています。


西側エリア最後にご紹介するお店は「ラ・カシェット」というガーデン雑貨のお店。お店の外にもかわいらしいガーデン雑貨が並べられているため、この上なく写真映えするお店です。また、建物の側面にある小さな水車もポイント! まさにぬくもりの森を象徴するような建物ではないでしょうか。創業者のこだわりを感じます。
実は西側エリアにあるお店はここまでにご紹介してきた4件のみ。数だけで言えば東側に比べかなり少ないんです。しかし、西側エリアにはお店ではない建造物・設置物がいくつかあり、それらが写真映えスポットとして重要な役割を果たしています。“より”ぬくもりの森らしい写真を撮りたい方は要チェック!


「AVION」さんと「ラ・カシェット」さんの間にある小さな広場のようなスペースには、「きのこのおうち」や「きのこのトイレ」といったかわいらしいキノコ型の建物があります。ちょっとした休憩スペースやトイレまでこのこだわりよう! 世界観に一切ブレがありませんね。この場所も当然絶好のフォトスポットです。

きのこのおうち、きのこのトイレの近くには「ガゼボ」と呼ばれる西洋風の東屋もあります。こちらも休憩所やフォトスポットとして人気の場所。この辺りは場内でも比較的高い位置にあるので、ぬくもりの森全体を見渡すことができるという点でもおすすめの場所です。

場内を通る公道沿いにはこんなフォトスポットも。これもぬくもりの森を象徴する一枚ではないでしょうか? 誰もが一度は見たことがありそうな、どこか懐かしさを感じるワンシーン。そんな一枚を撮影できるポイントです。
ちなみにこのバス停で待ち続けても、バスも毛むくじゃらのナニカもやって来ません。写真を撮り終えたらすみやかにこの場を離れ、順番待ちをしている方の迷惑にならないよう心がけましょう。
ぬくもりの森の世界観に触れて…
実はかなり前から気になっていた場所でした。しかしながら、なかなか訪れる機会がなく……。今回やっと行くことができて、まずは大満足! さらに偶然ではありますが、創業記念イベントということで入場無料というおまけつき! 本当にラッキーでした!
ぬくもりの森はこの場所へのこだわりと作り込まれた世界観が魅力のスポットです。その世界観に圧倒されましたし、創業者のこだわりがひしひしと伝わってくる作品には感動を覚えました。一部ではこの世界観が楽しめないという意見もあるようですが、やはりそのあたりは個人差があるのだと思います。
規模的にもそこまで広い場所ではないので、そこにがっかりされる方もいらっしゃるようですが、その限られた空間の中にあるこの場所だけの魅力やたくさんのフォトスポットに気付けるかどうか! そこがぬくもりの森を楽しめるかどうかのカギだと思います。
また、当ブログでは「雨景色が魅力的な場所」としてもぬくもりの森をご紹介しています。屋外なのにわざわざ雨の日を選んで訪れる方は少ないと思いますが、それでもおすすめしたい雨景色がこの場所にはあるんです。これまでの写真から、雨の日のぬくもりの森に隠された特別な魅力が伝わっているといいのですが……。
ぬくもりの森は、まるで絵本の世界に入り込んだような、ちょっと不思議で幻想的な世界観を楽しめるおすすめスポットです。場内を散策する際は、様々な所に目を凝らし、この場所だけの素敵な魅力を探しながら歩いてみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!

ぬくもりの森へのアクセス
公式サイト
所在地
公共交通機関をご利用の方へ
最寄り駅 | JR浜松駅(ぬくもりの森まで11km) |
最寄りバス停 | すじかい橋(ぬくもりの森まで徒歩5分) |
入場料
ぬくもりの森入場料 | 500円(中学生以上) ※誕生日の方は無料 |
ぬくもりの森・ぬくもりガレリアセット券 | 800円 |
駐車場
無料
普通車 120台以上収容可能
営業時間
平日 | 11:00~16:00(最終入場15:30) |
土日祝日 | 10:00~17:00(最終入場16:30) |
定休日 木曜日
その他ご不明な点、詳しい情報はぬくもりの森公式サイトにてご確認ください。
また、こちらのブログ内でご紹介させていただいた内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。