静岡県駿東郡長泉町にあるパワースポット、割狐塚稲荷神社（わりこづかいなりじんじゃ）。朱色の鳥居と本殿が境内に映える、“稲荷神社らしい”稲荷神社です。
この神社一番の特徴は本殿が建てられた場所。なんと、富士山噴火の溶岩で形成された溶岩塚の上に建てられているんです！ この溶岩塚は地質学的にも価値のあるもので、この地に伝わる伝説の舞台にもなっているとか……。
そんな割狐塚稲荷神社についての情報や見どころを、御朱印や駐車場情報に触れながらご紹介していきます。
割狐塚稲荷神社ってどんなところ？
割狐塚稲荷神社は、静岡県駿東郡長泉町下土狩にある神社。長泉町を代表するパワースポットです。
古くからこの地に鎮座する歴史ある神社で、一説には寛永元年（1624年）の勧請といわれています。
境内には、一万年前の富士山噴火の溶岩「三島溶岩流」で形成された小高い溶岩塚があり、本殿はその上に建てられています。本殿の脇には、狐が住み着き、飛び出したという伝説が残る岩「割狐岩」も残されており、この岩を含む溶岩塚を「割狐塚」と呼び、これが社名の由来となっています。
御祭神は、主祭神・宇賀御魂神（うかのみたまのかみ）、相殿・太田命（おおたのみこと）、大宮女神（おおみやのめ）。
五穀豊穣、交通安全、商売繁盛、家内安全といったご利益のある神社です。
割狐塚稲荷神社はどこにある？
割狐塚稲荷神社は、駿東郡長泉町下土狩というところにある神社です。駅からも徒歩圏内で、比較的わかりやすい場所にある神社ですが、駐車場の入口が少々わかりにくい場所にあるため、お車で向かわれる予定の方はご注意ください。
お車で向かわれる場合、ほとんどの方が割狐塚稲荷神社の北を走る道路からアクセスすると思われます。大きな看板が出ているので神社自体はすぐに見つけられると思いますが、駐車場へは神社東側の道路からしか入ることができません。
上のマップにある○が駐車場への入口ですので、そこを目指しましょう。
駐車場の入口には「参拝者駐車場」と書かれたのぼり旗が立てられていますので、こちらから境内に進み駐車しましょう。
駐車場は未舗装ですが、かなりの台数を収容できそうです。駐車スペースの区画整理はされていませんので、ほかの参拝者の迷惑にならないよう配慮して駐車しましょう。
ちなみに、駐車場への入口が一か所だけなのに対し、徒歩で訪れる場合の入口は数か所あります。各方角から境内に入ることができますので、徒歩にて参拝に訪れる方は神社の場所さえわかれば問題ないでしょう。
割狐塚稲荷神社でお詣りしよう！
無事神社にたどり着くことができたら、本殿目指して境内を進んでいきましょう。朱色の鳥居が境内に映えます。
割狐塚稲荷神社には約80基の鳥居があるとされており、そのうち扁額（へんがく）が掲げられているものは3基。公園側にある朱色の鳥居2基と……
社務所近くにある石鳥居1基です。どこから進んで行っても最後にたどり着くのは、割狐塚の上に建てられた本殿。私はこちらの石鳥居から本殿を目指しました。
石鳥居のすぐ横には手水舎があります。お詣り前に心身を清めましょう。
まるで伏見稲荷大社の千本鳥居！ ……とまではいきませんが、約80基もの朱色の鳥居が立てられた境内には稲荷神社らしい光景が広がります。連なった鳥居をくぐるのってなんかワクワクしませんか？
鳥居をくぐりつつ参道を進んで行くと、木と岩に囲まれた小高い丘のような場所に続きます。この場所が、一万年前に起こった富士山噴火の溶岩で形成された溶岩塚。この神社の名前の由来にもなっている「割狐塚」です。
塚を形成している岩を近くで見てみると、溶岩石の特徴である無数の気泡が見られます。
この三島溶岩流で形成された溶岩塚、そしてその塚を含む割狐塚稲荷神社は、地質学的に価値のある場所として伊豆半島ジオパークのジオサイトに登録されおり、貴重な資料にもなっているとのこと。
また、この溶岩塚には「老狐が住み着き、岩を割って飛び出した」という伝説が残されており、その際に亀裂が入ったとされる「割狐岩」も歴史的価値のあるものとして現代に残されています。
溶岩塚の最奥まで進むとようやく本殿が姿を現します。本殿の手前にも手水舎がありますので、石鳥居側から上って来なかった方はこちらで心身を清めてからお詣りしましょう。
本殿の前には凛々しい表情の狛狐。稲荷神社の神様の使いです。
本殿は大きさこそありませんが、鮮やかな朱色が木々の緑に映えます！ 溶岩塚の上に建てられた本殿ということで、ひと際神聖さを感じますね。
本殿に近づくと自動で扉が開き、中にお賽銭箱があるタイプの神社でした。急に開くので驚いて変な声が出たことは言うまでもないでしょう。
本殿の横には絵馬掛けやおみくじ結び所が設けられています。おみくじ結び所はこの場所以外にも数か所設けられていますので、ご自身の結びやすいところに結びましょう。
割狐塚稲荷神社 授与品や御朱印は？
授与品やおみくじ、御朱印は社務所でいただけますが、基本的には無人です。社務所が開いている時間内ならば自由に出入りできるので、初穂料を納めてからいただきましょう。御朱印は書置きタイプです。
おみくじは三種類ありますが、私は稲荷神社ならではのおみくじ「開運きつねみくじ」を引かせていただきました！ 中には運勢の書かれたみくじ箋と8つのご利益があるきつねのチャームが入っています。縁起物ですが、こういった遊び心のあるおみくじは引くのが楽しくなりますね！
割狐塚稲荷神社への参拝を終えて…
全国には約3万社の稲荷神社があるといわれていますが、中には「朱色の鳥居」「狛狐」といった稲荷神社の特徴があまり表に出ていない稲荷神社があったりもします。そうなると稲荷神社らしさを求めて訪れた方にとっては、ちょっと残念な稲荷神社と認識されてしまうことも。
しかし、今回ご紹介させていただいた割狐塚稲荷神社境内では、約80基の朱色の鳥居や本殿前の狛狐といった稲荷神社らしい光景を目にすることができます。規模の大きな神社ではありませんが、稲荷神社らしい稲荷神社をお探しの方におすすめのパワースポットと言えますね。
また、ジオサイトに登録されるほど貴重な溶岩塚や、その上に建てられた本殿といった、他ではなかなかお目にかかれない見どころがあるのも割狐塚稲荷神社の魅力だと思います。
ぜひ一度足をお運びいただき、稲荷神社の神様、きつね様、そして富士山噴火によって誕生したこの場所に手を合わせてみてくださいね！
最後までお読みいただき、ありがとうございました！
こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです！
割狐塚稲荷神社へのアクセス
公式サイト
所在地
公共交通機関をご利用の方へ
| 最寄り駅 | JR御殿場線・下土狩駅（割狐塚稲荷神社まで徒歩6分） |
| 最寄りバス停 | 沼津信用金庫前（割狐塚稲荷神社まで徒歩5分） |
※JR御殿場線をご利用の方は下土狩駅より徒歩で向かうのがおすすめです。
駐車場
無料（収容台数10台以上）
拝観料
無料
参拝可能時間
24時間参拝可能
※社務所受付時間は不明ですが、おそらく夜間は施錠されていると思います。
その他ご不明な点、詳しい情報は割狐塚稲荷神社公式サイトにてご確認ください。
また、こちらのブログ内でご紹介させていただいた内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。
