静岡県伊豆市湯ヶ島にあるマイナスイオンたっぷりのパワースポット、浄蓮の滝(じょうれんのたき)。伊豆半島のほぼ中央に位置し、落差25m、幅7m、滝壺の深さ15mを誇る、日本の滝100選にも選ばれる伊豆を代表する観光スポットです。人気歌手・石川さゆりさんの名曲『天城越え』や川端康成氏の短編小説『伊豆の踊子』にも登場する名瀑で、一年を通して国内外から多くの観光客が訪れる人気スポット! 滝のパワーであなたも有名人に?
浄蓮の滝ってどんなところ?
浄蓮の滝は、静岡県伊豆市湯ヶ島にある滝。落差25m、幅7m、滝壺の深さ15mを誇る、日本の滝100選のひとつに数えられる名瀑です。
かつて滝のすぐ近くに「浄蓮寺」という寺院があったことから、「浄蓮の滝」と呼ばれるようになったと伝えられています。
人気歌手の石川さゆりさんの代表曲『天城越え』の歌詞にも登場し、その歌碑が滝のすぐ近くに設置されていることから、石川さゆりさんファンにとっては聖地のような場所です。
また、日本人初のノーベル文学賞受賞者である川端康成氏の代表作『伊豆の踊子』に登場する天城峠の「踊子歩道」。その起点も浄蓮の滝です。
浄蓮の滝には、無料の駐車場、土産屋、休憩所などもあり、伊豆旅行の目的地としてだけでなく、ドライバーの休憩所としても人気の高い観光スポットとなっています。
浄蓮の滝へ行ってみよう!
浄蓮の滝は天城山の山中にある観光スポットです。南北2方向からアクセスできますが、いずれも天城山中を通る国道414号線を使ってのアクセスとなります。整備された道路ではありますが、見通しの悪い場所もいくつかありますので、十分に注意して走行してください。
こちらは浄蓮の滝 第1駐車場の写真です。浄蓮の滝周辺には広々とした駐車場が3箇所あり、収容台数は優に100台を超えます。浄蓮の滝や観光センターに一番近いのは第1駐車場ですが、第2、第3駐車場もすぐ近くにあるので、どこにと駐めても距離はさほど変わりません。
第1駐車場には観光センター、お土産屋さん、休憩処などが併設されています。トイレがあるのも第1駐車場なので優先度は高く一番に埋まってしまいます。混雑時にお出かけの方は、空いていたらラッキーくらいの気持ちで行くのがいいかもしれませんね。この日は平日だったこともありそこまでの混雑は見られず、すんなりと駐車することができました。
『伊豆の踊子』ファン必見スポット!
第1駐車場から浄蓮の滝までは徒歩10分ほど。その入口には「伊豆の踊子」と書かれた像があります。これは日本初のノーベル文学賞受賞作家・川端康成氏の短編小説『伊豆の踊子』に登場する川端康成氏本人と踊子・薫の像です。『伊豆の踊子』の舞台となった天城峠にある「踊子歩道」の起点となった場所であることからこの像が建てられています。
『伊豆の踊子』がどんな作品か知らない方にとっては「なんのこっちゃ?」といったお話しかもしれませんが、川端康成ファン、『伊豆の踊子』ファンにとってはまさに聖地! 超有名小説家である川端康成氏が実際にこの場を訪れ、あの名作を生み出したと思うと胸が熱くなりますね!
浄蓮の滝まで続く200段の階段
『伊豆の踊子』の像からしばらくは緩やかな坂道が続きます。この辺りはまだまだ序の口。浄蓮の滝まで続く200段の階段への足馴らしといったところです。
さて、ここから本番! 浄蓮の滝へ行く道は一本のみ! この約200段の階段を下る以外にありません! 一応手すりがついていますが、道幅が狭い上になかなか勾配の急な階段が続くので十分に注意して下っていきましょう。
おまけに、この日は前日の雨の影響で地面が濡れていてかなり滑りやすくなっていました。こんな日は特に要注意ですね! スニーカーなどの歩きやすい靴で行くことをおすすめします。滝を見終わったらこの階段を上って帰るわけですからね……。滝を見るまでは帰りのことを考えるのはやめておきましょうか。
マイナスイオンたっぷりの名瀑
約200段の階段を下った先にある美しい滝。こちらが日本の滝100選のひとつ「浄蓮の滝」です! まさに大迫力! 自然のエネルギーを感じる、まさにパワースポット! と、感動をお伝えしたいのですが、滝の魅力って写真でお伝えするの難しいんですよね。流れ落ちる様が魅力的なものなので。なんか悔しいです。
ご覧の通り浄蓮の滝は、滝壺から数メートル離れた場所までしか近づくことができません。それでもすごいんです、水しぶき! この距離でこんなに濡れる!?ってくらいしっかり濡れます。つまりそれはマイナスイオンを浴びているということ! 階段を下っていて気付いたのですが、滝に近づくにつれてどんどん気温が下がります。マイナスイオンを浴び過ぎて風邪を引かないよう気をつけてくださいね。特に寒い時期は。
浄蓮の滝は、人気演歌歌手・石川さゆりさんの名曲『天城越え』の歌詞にも登場し、滝のすぐ近くには歌碑もあります。有名小説の舞台に名曲の歌詞。浄蓮の滝は人気の観光スポットであると同時に、各作品のファンに取っては聖地でもあるんですね。
この二つ以外にも天城峠や浄蓮の滝を舞台や題材にした作品はいくつもあるようです。もしかしたらこの天城峠や浄蓮の滝には、人々のインスピレーションを掻き立てる何かがあるのかもしれませんね。何かに行き詰った時や大きな壁に直面した時なんかに訪れてみると、何かしらのヒントや解決策が見つけられるかも?
浄蓮の滝にはこんな施設も
浄蓮の滝のすぐ近くにはマス釣りを楽しめる施設「天城国際鱒釣場」があります。こちらの施設では、浄蓮の滝がある本谷川に放流したニジマスやアマゴ釣りを楽しむことができます。名瀑を眺めながらの川釣りは最高でしょうね! 釣った魚はその場で焼いて食べることもできるようです。詳しくは天城国際鱒釣場公式サイトにてご確認ください。
天城はわさび作りが盛んな地域。浄蓮の滝のすぐそばにも大きなわさび田があり、ここで採れた新鮮なわさびを使った食品やわさびにちなんだグッズなどが販売されている「滝見茶屋」というお店もあります。また、わさび田を見学するための通路も設けられているので、浄蓮の滝と合わせてわさび田と本谷川の景色を楽しむことができます。とてもきれいな川の流れる素敵な場所です。
行きに下った階段を上って駐車場へ。『伊豆の踊子』像のすぐ横には、小さな展望デッキが設けられています。約200段の急勾配な階段を往復するのが難しい方は、こちらから浄蓮の滝を眺めることができますが、木が生い茂っていてちょっと見にくいかも……。おまけに、浄蓮の滝から結構距離がありますので、かなり控えめな眺めとなっています。
それでもせっかく来たんだから浄蓮の滝を見て帰りたい!という方におすすめ。無理して階段を下ることはおすすめしません。歩くことが大好きな私でも帰りの上り階段はなかなかハードでした。無事に行って帰って来る! これがお出かけする上で一番大切なことです!
浄蓮の滝 〆はアイスクリームで!
浄蓮の滝 第1駐車場にはお土産屋さんやお食事処などいくつかのお店が併設されています。階段の往復で汗をかきましたので……
浄蓮の滝「亀屋」さんのアイスクリームをいただくことにしました! この旅の〆はわさびアイスで決まり!
店内でいただきました! この日は限定期間中ということで通常シングル350円のところ、ダブルだと600円! それならいっちゃいますよね、ダブル。フレーバーはわさびと戸田塩。目の前ですったわさびを乗せてくれるのですが、これが本当においしい! わさびのさわやかな風味が鼻の奥を抜けていく感じがたまりません! わさびなので当然ツンとした辛さはありますが、それがまたいい! わさび味のアイスクリームに生わさびというのが大正解でしたね。戸田塩のほうもおいしかったです! 本当におすすめの浄蓮の滝スイーツですので、ぜひ食べてみてくださいね!
浄蓮の滝は「前向きになれるパワースポット」でした。
滝=マイナスイオン。マイナスイオン効果でストレス軽減、リラックス効果。昔からいわれているリラックス方法だったり体質改善が見込めるなんて話も聞きますが……。浄蓮の滝で初めて「ちょっとわかるかも」と思いました。目に見える何かがあるわけではなく、そんな気がするというくらいのものなのですが、意外とそういうのが大事だったりしますよね? なんとなく前向きになれる場所という印象です。
もしかしたらこういった気持ちの変化から数々の名作、名曲が生まれたのかもしれませんね。悩みがある時、何かしらの壁にぶつかってしまった時などに訪れたら何か見えてくるものがあるかもしれません。興味のある方はぜひ一度足を運んでみてください。
また、先ほども書いた通り、浄蓮の滝は天城山中に位置し、約200段の階段を往復しなければなりません。履き慣れたスニーカーなどの歩きやすい靴で向かわれることをおすすめします。体力に自信のない方は無理せず、駐車場すぐ横にある展望デッキからの眺めをお楽しみください。
ちなみに、駐車場から滝まではおよそ10分ほど。ゆっくり自然観察しながら見学する場合はでも1時間ほどですので、浄蓮の滝の所要時間は30分から1時間ほどとなります。写真を撮ったり、自然観察しながら散策した私でも2時間はいませんでした。ご参考までに。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!
浄蓮の滝へのアクセス
公式サイト
所在地
公共交通機関をご利用の方へ
修善寺駅から | 修善寺駅より東海バス昭和の森会館行き、もしくは河津駅行きに乗車、浄蓮の滝バス停で下車してください。 |
河津駅から | 河津駅より東海バス修善寺駅行きに乗車、浄蓮の滝バス停で下車してください。 |
駐車場
無料(収容台数100台以上)
見学料
無料
営業時間
9:00~16:40(浄蓮の滝観光センター)
※トイレは24時間利用可能
定休日 火曜日
その他ご不明な点、詳しい情報は浄蓮の滝観光センター公式サイトにてご確認ください。