【熱海の秘湯】日本三大古泉「走り湯」とは? 見どころ・アクセス・駐車場情報をまとめて紹介!

入場料1,000円以下

静岡県熱海市にある日本三大古泉のひとつ、走り湯(はしりゆ)。日本国内でも珍しいとされる、横穴式源泉を見学できる小さな洞窟です。

日本有数の観光地・熱海の観光スポットでありながら、知る人ぞ知る穴場スポット的な場所。源泉の湧き出る洞窟のすぐ近くには、走り湯そのものを守護する「走湯神社」といったパワースポットも! アクセス面が少々ネックにはなりますが、ぜひ足を運んでいただきたい熱海のおすすめスポットです!

走り湯ってどんなところ?

走り湯は、静岡県熱海市にある伊豆山温泉の源泉が湧出する様子を見学できる、温泉街の名物的な観光スポットです。こちらの記事では、「走り湯」という場所としてご紹介していますが、その湧き出し流れ出る様子や温泉そのものを「走り湯」と呼ぶ場合もあります。

熱海温泉や網代温泉、伊豆山温泉など、温泉街として有名な熱海市にある観光スポットですが、温泉に浸かることができるような一般的な入浴施設ではありませんのでご注意を。

約1,300年前に発見されたとされる走り湯。当時は約1,300トン、毎分900リットルが自噴していたといわれており、その湧き出した湯が山中(現在の伊豆山)から海岸まで飛ぶように走り落ちる様子から「走り湯」と名付けられました。

近年の乱掘により、現在の湧出量は毎分170リットルにまで低下していることから汲み上げを休止し、走り湯保護を優先しているようです。

伊豆山、伊豆山温泉という単語からもわかるように、伊豆山神社との関係も深い場所であり、鎌倉幕府第3代将軍・源実朝が伊豆山や走り湯について詠った歌も残しています。

走り湯では、源泉の湧き出る洞窟内を見学できるほか、すぐ近くにある「走湯神社」へ参拝することも。こちらの神社は走り湯の源泉を守護する神様で、お湯自体を神格化し創建された神社ともいわれています。

走り湯には駐車場がない?

結論から言うと、走り湯には駐車場がありません。専用駐車場はもちろん、近くにコインパーキングすらありません。少しくらい遠くてもいいのでどこか……と思って探してみましたが、私が唯一思いついたのは伊豆山神社の駐車場くらいでした。

この走り湯の源泉を守護する神社として「走湯神社」というものがあり、こちらは伊豆山神社の関連神社となります。実際、この走湯神社から伊豆山神社本殿までは熱海市内を通る一本の道で繋がっており、両神社の境内をほぼ階段のみで行き来することができるんです。

しかし、その階段がなかなかハード! まず、伊豆山神社本殿から走り湯までは837段。伊豆山神社駐車場に車を駐めそこから走り湯を目指すとなると、本殿までの約170段を引いても650段以上となります。

当然、行ったら帰って来なければなりませんので、行きの650段+帰りの650段で往復1300段以上の階段を上下することになります。これはさすがに賢明ではないと判断し断念。時間の都合もありましたので。

そうなると結局は、車でのアクセス方法として何人かの方が推奨している路上駐車での見学となるわけです。調べてみたところ、走り湯前の道路は交通量の多い道ではないので、短時間の駐車なら問題ないとの情報を多く見かけました。

その情報を頼りに向かってみると、まさにその通り。道幅もそれなりにあり、何より交通量がとても少ない! 私が走り湯を見学している間、車が通っている様子はありませんでした。

しかし路上駐車であることに変わりないので、車を駐めたらサッと見学してサッと帰るようにしましょう。長居は無用です。※自己責任でお願いします。

走り湯の前には二本の道路が通っています。奥側のブルーのラインが熱海ビーチライン、手前側のピンクのラインが側道です。走り湯を見学する際は、側道の道幅が広めの場所にできる限り端に寄せて駐めるようにしましょう。

ちなみに海沿いを走る熱海ビーチラインは有料道路。路上駐車可能な走り湯沿いの側道とは異なりますのでご注意ください。

走り湯を見学しよう!

温泉街として人気の高い観光地・熱海市。そんな熱海市にある伊豆山温泉街の名物として走り湯は存在しています。熱海の中心街からは少し距離がありますが、その分静かなところなので落ち着いて見学できる穴場スポットです。

まずは走り湯源泉から

走り湯、走湯神社はこちらの看板の先にあります。このシブい看板がいいですね! 走り湯は伊豆半島ジオパークの北伊豆ジオサイトに指定されています。

看板から少し進むと石像があります。こちらの石像は役小角(えんのおづの)という、走り湯の源泉を見つけたとされる飛鳥時代の呪術者の像です。実在した人物のようですが謎に包まれている部分も多く生没年不詳。文献によると、源泉を発見した後、伊豆山で修行をしていたようです。

石像の先にも案内板を設置してくれてありますね。この案内板を右に進むと走り湯の源泉、左に進むと伊豆山神社へ続く階段です。まずは右から見ていきましょう。

案内板から徒歩数秒で走り湯の入口に到着! 車を降りて2~3分といったところですね。仰々しい入口があって……チケットを購入して……受付があって……。そんなものは一切ありません。車を駐めて数分で現場! この手軽さがいいんです!

それでは早速この小さな洞窟の中へ入ってみましょう! わくわくしますね!

洞窟の中はこんな感じです。入口から一番奥の源泉まではおよそ5メートル。大人は屈まないと入れないほどの高さで、幅も一人分。二人以上で訪れた場合は一列になって進みましょう。高さ、幅、奥行き、どこを取っても小さな洞窟です。

70度のお湯が湧き続けているので天井付近は湯気で真っ白! そして当然のことながらかなり熱い! 洞窟内はほぼサウナですね。この日は最高気温が35℃近い真夏日だったのですが、洞窟を出た直後は涼しいと感じるほどでした。

一番奥まで行くと源泉が湧き出る様子を見ることができるのですが、カメラのレンズが曇ってしまいこんな写真しか撮れませんでした。メガネをかけている方はご注意を。

また、結構な高さまでお湯がはねることがあります。のぞき込み、近づき過ぎには注意してください。

源泉を守る神様のもとへ

サウナで汗を流したら、走り湯の神様「走湯神社」へ参拝に行きましょう! 走湯神社は源泉の湧く洞窟のちょうど真上に建てられた小さな神社です。

先ほどは案内板を右に進んで源泉の湧く洞窟へ行きましたので、今度は左へ進み走湯神社へ向かいましょう。階段を上った先に朱色の鳥居が見えますが、この鳥居は車を駐めた時から常に視界に入っていましたので位置関係は非常にわかりやすかったです。

鳥居をくぐると走湯神社のお社があります。立派な社殿のある大きな神社というわけではありませんが、古くから走り湯の源泉を守護し続けている伊豆山神社と関係の深い神様です。源泉の見学が終わったら守り神様にも手を合わせてから帰りましょう。

走湯神社は走り湯の源泉を守護する神社とされていますが、この湧き出るお湯自体を神格化しているという考え方から建てられた神社ともいわれています。以前はこの源泉に病を治し長寿の効能があるとされていたことも。

現在は湧き出たばかりの源泉に触れることはできませんが、源泉の湧き出る洞窟に入ることで何かしらの効能を得られるかもしれませんね!

以前はここに足湯があり、伊豆山温泉を手軽に楽しめたようですが現在は休止中です。復活の日が待ち遠しいですね!

走り湯はこんな方におすすめ!

  • 神話や歴史が好きな方
  • パワースポットや神秘的な場所が好きな方
  • 熱海の穴場スポットをお探しの方
  • 温泉の源を見て自然の迫力を感じたい方
  • 静かな場所でリラックスした時間を過ごしたい方

走り湯を訪れる上で注意したいことは?

  • 洞窟内は天然のサウナのような場所です。服装や足元にご注意ください。(メガネは曇ります)
  • 温泉と紹介されることもある場所ですが入浴はできません。
  • 熱湯・高温の蒸気に注意
  • 駐車場無し
  • 見学はマナーを守って

走り湯へのアクセス

公式サイト

熱海市観光協会公式観光サイトまたは熱海伊豆山温泉公式サイト

所在地

〒413-0002 静岡県熱海市伊豆山604-10

公共交通機関をご利用の方へ

最寄り駅熱海駅(走り湯まで2km)
最寄りバス停逢初橋(走り湯まで徒歩10分)

※逢初橋バス停から走り湯までは徒歩10分ほどですが、勾配の急な坂道を歩いて向かうことになります。十分にご注意ください。

駐車場

走り湯に専用駐車場はありません。近くにコインパーキングなどもありませんので、お車で向かわれる方は熱海駅周辺のコインパーキングを利用するか、走り湯前の側道に車を駐めて見学しましょう。

路上駐車にて見学する場合、くれぐれも近隣住民や走行車両の迷惑にならないよう配慮しましょう。

※自己責任でお願いします。

見学料

無料

その他ご不明な点、詳しい情報は熱海市観光協会公式観光サイトまたは熱海伊豆山温泉公式サイトにてご確認ください。

また、こちらのブログ内でご紹介させていただいた内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!

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