【田貫湖】自然と遊び場の宝庫! 湖面に映るは大自然の魅力!?【富士宮市】

入場料1,000円以下

静岡県富士宮市にある自然を満喫できる湖、田貫湖(たぬきこ)。季節ごとに違った形で自然に触れることができ、様々なアクティビティを楽しむこともできる朝霧高原を代表する観光スポットです! 湖の周囲にはきれいな遊歩道が整備され、美しい湖面や富士山を眺めながらお散歩やサイクリングを楽しむことができます。また、キャンプ場も設けられており湖畔でバーベキューを楽しんだり、星空を眺めることも! そして田貫湖を語る上で絶対に外せないのが、湖面に映る逆さ富士、そして限られた場所でしか見ることのできないダイヤモンド富士でしょう! 絶景にアクティビティ、澄んだ空気と自然の魅力がたくさん詰まった観光スポットですので、是非一度足を運んでみてくださいね!

田貫湖ってどんなところ?

今でこそ富士宮市・朝霧高原を代表する観光スポットとして有名な田貫湖ですが、もともとは狸沼、田貫沼と呼ばれていた小さな沼地だったようです。その小さな沼を農業用水確保のため人工的に拡張。その後も数年かけ需要増加に応じる形で堤防を拡張していき、現在の姿になったとされています。つまり田貫湖は人の手によって造られた人造湖ということになりますね。

田貫湖は周囲3~4kmほどと大きな湖ではありませんが、周辺には宿泊施設やキャンプ場、レストハウスなどが設けられており、田貫湖の周囲を一周できるきれいな遊歩道も整備されています。また、ヘラブナ釣りの名所としても有名な湖で、ボート乗り場なども設けられています。湖畔では季節ごとに様々な種類の花や紅葉を楽しむこともでき、一年を通して観光客が訪れる静岡県を代表する観光スポットのひとつです!

そして田貫湖といえばダイヤモンド富士! 4月20日前後、8月20日前後の晴れた日の早朝はダイヤモンド富士、そしてダブルダイヤモンド富士をカメラに収めようと多くのカメラマンで賑わいます。もちろんダイヤモンド富士でなくとも、湖面に映る逆さ富士は一年を通して見ることができるので、どの季節に行ってもきれいな写真を撮ることは可能です。

キャンプや釣り、散策に絶景と様々な楽しみ方がある観光スポットですので、自然の中で休日を過ごしたい!という方には特におすすめです!

田貫湖の駐車場

田貫湖周辺には駐車場がいくつかあり、基本的にはどこも無料で駐車することができます。おすすめは田貫湖南側のテントサイトにある大型の駐車場か、田貫湖北側の湖畔広場公園のすぐ横にある駐車場です。その他にもいくつか駐車場がありますが、3枚目の写真のように駐車場かどうか怪しいところに車をとめている方も少なからずいます。できればしっかり区画整理された駐車場のご利用をおすすめします。

田貫湖北側エリア

まずは田貫湖の北側エリアからご紹介していきます! 10月下旬ということで所々紅葉が見られ、とても快適な気候の中での散策となりました!

田貫湖はぐるっと一周歩けるよう遊歩道が整備されています。場所によって見える景色が違ったり、ちょっとした発見があったりと、ただお散歩するだけでも十分に楽しむことができる湖です。この辺りの木は少し色づき始めていて、少しですが紅葉を見ることができました。

ちなみにこちらの遊歩道はサイクリングロードにもなっており、自転車で通行することも可能です。ただし自転車は一方通行なので、サイクリングを楽しむ際はご注意ください。

田貫湖はヘラブナ釣りの名所ということでフィッシングを楽しんでいる方も多く見かけます。ヘラブナの他にもブラックバスやコイなども生息しているようなので、季節や時間帯によってはいろいろな魚種を釣ることができそうですね!

ちなみに田貫湖で釣りをするのには入漁料700円が必要です。レストハウスでの受付となりますので、フィッシングを楽しみたい方はまず受付を済ませてからポイントに向かってくださいね。

親水ひろば

北側エリアには親水ひろばという場所が設けられています。おそらく夏場などはここで水遊びができるのだと思いますが、さすがに10月に水遊びをしている方はいませんでしたね。お子様などが少し水遊びするのにはちょうどいい広場だと思います。

湖上展望台

親水ひろばのすぐ隣には湖上展望台が設置されています。文字通り田貫湖の湖上に設置された展望台で、遊歩道からすぐに行ける手軽な展望台という印象です。

湖上展望台からの眺めはこんな感じです! 高さのある展望台ではないため、田貫湖の全景を見渡せるわけではないですが、湖の上に立っているような感覚で周囲を眺めることができます。

長者山田貫神社

湖上展望台から道路を挟んだ反対側には、長者山田貫神社が鎮座しています。由緒、ご利益、創建年代等、詳細は不明な神社なのですが、古くからこの地に伝わる「炭焼き藤次郎」の「炭焼長者」という民話が関係しているという説があるようです。炭焼き藤次郎……何かのアニメに似たような名前の剣士が出てきたような……。

私がこの神社を訪れた時、2匹のネコがずっと社殿の周りをまわっていました。守り神様かな?と思いましたが、田貫湖はタヌキの生息する湖が名前の由来なんて話は聞いたことがありますが、こちらに写っているのはネコ……。タヌキに化かされましたかね?

湖畔広場公園

長者山田貫神社から西側に進んで行くと、湖畔広場公園が見えてきます。少しですが遊具もあり小さなお子様などが遊んだり、田貫湖を眺めたりできる公園になっています。注意事項が書かれた看板が設置されていますので、一度目を通されてから公園を利用しましょう。

また、こちらの公園のすぐ隣には駐車場やトイレが設けられています。北側エリアの休憩所といったところですね。

憩いのひろば

湖のほとりには憩いのひろばがあります。こちらの広場にはテーブルやベンチが設置されており、田貫湖を眺めながらゆっくりとした時間を過ごすことができます。広さのある芝生広場なので、お子さんを遊ばせておくのにもいい場所ではないでしょうか。

たぬき展望台

北側エリアの最後にご紹介するのは、田貫湖を一望できるたぬき展望台です! 絶景を望める展望台なのですが、ちょっとわかりにくい場所にあるため見逃さないよう注意して散策してください。

たぬき展望台は湖畔広場公園から西側に進み、現在は閉鎖されてしまっている元バンガローサイトの炊事場横の道を更に奥へ進んで行った先にあります。

展望台まではこのような道を進んで行きます。本当に道なのか定かではないようなところもありましたが、それらしいところを歩いて探しました。私が行った時がたまたまそうだっただけかもしれませんが、草や木が生い茂ってしまっていて道幅がものすごく狭くなっている箇所もありましたので、足元には十分に注意して展望台を目指してください。

所々にこのような案内看板があるので助かります。これらがなかったらどこへ向かえばいいかわからなかったと思います。

道の途中にはこんなものもありました。おそらくタヌキの置物だと思いますが、なかなかの劣化具合でちょっとかわいそうな感じになっていましたね。

たぬき展望台に到着するとポンポコポン太くんがお出迎えしてくれます。隣に座って一緒に写真を撮ることもできますね!

そしてこちらがたぬき展望台から見た田貫湖の景色です! ちょうど雲で富士山が隠れてしまっていますが、雲がない晴れた日は富士山と田貫湖を一望できる絶景スポットですね! ちょっとわかりにくい場所にあり、ここまでの道のりもなかなかハードではありましたがこの景色は一見の価値あり! 田貫湖を訪れた際は、是非たぬき展望台まで足を運んでみてくださいね!

田貫湖西側エリア

西側エリアからは田貫湖越しの富士山を眺めることができます。逆さ富士やダイヤモンド富士を見ることができるのも田貫湖の西側からです。大きな施設などは備わっていませんが、見どころはたくさんありますのでご紹介してきますね!

逆さ富士を眺めながら歩ける遊歩道

田貫湖の西側エリアはこのような遊歩道が続きます。湖の反対側は木々が生い茂っており、木のトンネルのようになっているところも! 自然の中のお散歩は本当に気持ちがいいですね!

そしてこの辺りからは田貫湖に映る逆さ富士を見ることができます! ですが残念なことに、この日は富士山を雲が覆ってしまっており、きれいな逆さ富士を写真に収めることはできませんでした。雲がなく風もない晴れた日は、田貫湖の西側エリア広範囲にわたってきれいな逆さ富士を見ることができます。田貫湖を一周する予定がない方も、是非西側エリアには足を運んでみてくださいね!

西側のエリアにはこんなところもあります。杉林の中を遊歩道が通っていますね。個人的に、こういうところ大好きです。

休憩ができるスペース

西側のエリアには大きな公園や広場などはありませんが、その代わりにこのようなこじんまりとした休憩スペースが設けられています。田貫湖は一周3~4㎞ほどあるとされていますので、体力に自信のない方は少しずつ休憩をはさみながら散策しましょう。

展望デッキ

西側エリア最大の見どころといえば、やはり逆さ富士やダイヤモンド富士を最高の角度で見ることできる展望デッキでしょう!

展望デッキの周囲はこのようにウッドデッキの遊歩道となっています。滑りやすかったり、一部劣化しているようなところもあるので注意して通行してください。

展望デッキはこんな感じです。ベンチが設置されており、座りながら田貫湖と富士山を眺めることができます。ダイヤモンド富士が見られる時期にはこの場所がカメラマンで溢れます。

こちらが展望デッキから見える光景です! この光景を見ずに田貫湖を離れるのは得策とは言えませんね。と、大げさに言っていますが、それほどいい写真が撮れたかというと……。この日はずっと雲に悩まされていました。きれいな逆さ富士の写真をご提供できず申し訳ありません。是非田貫湖に足をお運びいただき、ご自身の目できれいな逆さ富士やダイヤモンド富士をご覧になってください!

田貫湖南側エリア

田貫湖の南側には田貫湖キャンプ場のテントサイトやレストハウス、大型駐車場などが設けられており、田貫湖周辺で最も人が多く集まるエリアとなっています。また、テントサイト近くには田貫湖ふれあい自然塾という自然体験を楽しめる施設も設けられており、田貫湖周辺の自然について学ぶことができます。

田貫湖キャンプ場テントサイト

田貫湖には楽しみ方のひとつとして田貫湖キャンプ場が設けられています。田貫湖畔にテントサイトがあり、田貫湖を眺めながらキャンプやバーベキューを楽しむことができる施設です。今回私は田貫湖周辺の散策だけでしたのでテントサイトは利用しませんでしたが、田貫湖でキャンプを楽しみたい!という方は、事前予約をしてから田貫湖を訪れてください。

田貫湖キャンプ場ウェブサイトはこちら

テントサイトの中を遊歩道が通っているため、利用者でなくともテントサイト内を散策することができます。平日にも関わらずかなり多くの方がキャンプやバーベキューを楽しんでいました。辺り一面にはバーベキューのいい香りが立ち込め、歩いているだけでキャンプに参加している気分になれました! テントサイト内を散策する方は、間違いなくお腹が空いてくるので注意が必要です!

それにしても、この眺望の中でのキャンプは最高に気持ちがいいでしょうね! 田貫湖は空気がいいところなので、夜は満点の星空を見ることができるスポットとしても有名です。キャンプでの利用でなくとも、夜に田貫湖を訪れてみるのもありかもしれませんね!

レストハウス「瓔珞の家」

テントサイトのすぐ近くにはレストハウス「瓔珞の家」があります。こちらではテントサイトの管理や受付、レンタサイクル、貸しボート、魚釣りの受付を行っています。つまり田貫湖全体の管理棟といったところですね。

また、レストハウス「瓔珞の家」は売店や食事処にもなっているため、地元名物の富士宮やきそばなどをいただくこともできます。この日はお客さんが多かったため、中に入ることはしませんでしたが、テントサイトやアクティビティの利用でなくともレストハウスは利用できますので、是非売店でのお買い物やお食事を楽しんでくださいね!

田貫湖東側エリア

田貫湖の東側には大きな施設や目立った見どころはありませんが、湖畔に沿った遊歩道の途中には長者の橋姫の橋といった橋があり、橋の上から田貫湖の景色を眺めることができます。静かに散策を楽しみたい方におすすめのエリアです。

田貫湖東側からの富士山

田貫湖の東側からはこのように富士山が見えます。この位置からだと田貫湖越しの富士山を見ることはできませんが、十分にきれいな富士山を望むことができます。そしてこの時間になってようやく富士山にかかっていた雲が少なくなってきました。夕日に照らされていい感じですね!

長者の橋

こちらが長者の橋。田貫湖から流れ出る水のための用水路の上に架けられた小さな橋です。この辺りは6月~7月になると蛍を観察できるスポットとなります。橋の名前の由来などは明記されていませんが、おそらく「長者山田貫神社」と同じくこの地に伝わる民話からきているのだと思います。

姫の橋

長者の橋のすぐ近くには姫の橋という大きな橋が架かっています。こちらも名前の由来などは明記されていません。長者の橋が用水路に架かる小さな橋なのに対し、こちらの姫の橋は田貫湖の一角に架かる橋で、田貫湖の反対側のエリアなどからも視認できるような大きく立派な橋です。姫の橋からは富士山を見ることはできませんが、美しい田貫湖の景色を望むことができます。

田貫湖散策を終えて…

ざっくりではありますがこれで田貫湖一周散策は終了です! 普通に歩くだけなら一周1時間ほどで回ることができると思います。実際は見どころがたくさんありますので、もう少し余裕をもって予定を組んだ方がいいかと。私はいろいろ見ながら、写真を撮りながらの散策でしたので2時間以上かかりました。

感想としては、とにかく良いところ! 景色もいいし、空気もきれい! 楽しみ方や見どころもたくさんあるので歩いているだけでも飽きることがないですし、幅広い年齢層の方が楽しめる観光スポットだと思いました! 季節や時間帯によって見ることのできる景色が違うのも魅力だと思います。これだけ魅力的なスポットであるにも関わらず、散策だけなら一切お金がかからないのも素晴らしい! 田貫湖は間違いなくまた来ます! というかおそらく何度も来ます!

田貫湖を訪れる上での注意点としては、基本的には遊歩道が整備されているので歩きにくい場所はないのですが、一部階段が使われていたり、少し古くなったウッドデッキの道などもありますので、できればスニーカーなどの歩きやすい靴で向かわれることをおすすめします。特にたぬき展望台を目指す方はオシャレ靴はNGです!

今回は散策だけで田貫湖を楽しみましたが、キャンプやサイクリング、釣りといった楽しみ方もありますので、興味がある方は田貫湖キャンプ場ウェブサイトをチェックしてみてくださいね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!

田貫湖へのアクセス

公式サイト

田貫湖キャンプ場ウェブサイト

所在地

〒418-0107 静岡県富士宮市佐折634-1(田貫湖キャンプ場)  地図はこちら

公共交通機関で向かわれる方は、富士宮駅より富士急静岡バス休暇村行きへ乗車、田貫湖キャンプ場バス停で下車してください。

入場料

無料

キャンプ、レンタサイクル、貸しボート、釣りなど、それぞれ料金設定がありますので、田貫湖キャンプ場ウェブサイトでご確認、ご予約後お出かけください。

駐車場

無料(湖畔広場公園横駐車場約50台、レストハウス側駐車場約200台、その他複数の駐車場有)

営業時間

レストハウス「瓔珞の家」

3月~11月8:00~17:00
12月~2月8:00~16:00

その他ご不明な点、詳しい情報は田貫湖キャンプ場ウェブサイトでご確認ください。

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