【厄除け観音の名刹】法多山尊永寺徹底解説|由緒・名物だんご・アクセス情報

入場料1,000円以下

法多山尊永寺は、静岡県袋井市に位置する高野山真言宗の名刹で、厄除観音として広く信仰を集めています。奈良時代に開かれたと伝わり、長い歴史を持つ寺院として知られ、参拝とともに名物の厄除だんごを味わえるのも魅力です。

境内は四季の自然に彩られ、家族連れや年配の方、観光で訪れる方まで幅広く楽しめる環境となっています。

この記事では、法多山尊永寺の由緒や境内の見どころ、名物だんご、そしてアクセスや駐車場情報まで詳しく紹介します。

法多山尊永寺ってどんなところ?

法多山尊永寺案内板

法多山尊永寺は、静岡県袋井市にある高野山真言宗の寺院で、奈良時代の神亀2年(725年)に聖武天皇の勅願により開山されたと伝わります。

本尊は厄除観音として知られる正観世音菩薩で、古くから東海道を行き交う人々や地域の人々に信仰されてきました。

境内は広大で、四季折々の自然と調和した参道や伽藍が訪れる人を迎えてくれます。特に「厄除け祈願」の霊場として有名で、初詣や厄年の参拝には多くの参拝者が訪れるのが特徴です。

寺の歴史と文化を感じながら歩くことができるため、観光と信仰の両面から親しまれています。

また、法多山といえば「厄除だんご」が欠かせません。参拝とともに名物の団子を味わうのが定番の楽しみ方で、地域の食文化としても定着しています。

寺は年間を通じてさまざまな行事を行っており、地元の人々の暮らしや祭礼と結びつきながら、現在も信仰と観光の拠点となっています。

法多山尊永寺へのアクセスと駐車場情報

法多山周辺駐車場

法多山尊永寺の参道入口周辺には、非常に広い駐車場が整備されています。全体で約2,000台を収容できる規模があり、イベント時にも多くの車を受け入れられる体制です。

料金はシーズンや駐車場所によって異なり、100円から500円程度となっています。平日や通常期は利用しやすい一方、初詣や厄除け大祭などの行事期間は混雑しやすく、臨時駐車場が開放されることもあります。

観光バス専用の区画もあり、団体参拝にも対応しています。

公共交通機関を利用する場合は注意が必要です。かつて運行されていたJR袋井駅からの遠鉄バス「法多山行き」は2019年3月で定期運行が終了しました。

現在は通常期に直接乗り入れる路線バスはなく、臨時便やイベント時のシャトルバスのみが運行されます。そのため、最寄り駅のJR愛野駅からタクシーを利用するか、徒歩で約45分かけて参道入口に向かうのが一般的です。

アクセスの計画を立てる際には、この点をあらかじめ確認しておくと安心でしょう。

参道から本堂までは石段を含めて15分前後歩くことになります。緑に囲まれた道は雰囲気がありますが、距離があるため歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。

特に行事シーズンは人出が増えるので、余裕を持って移動すると安心でしょう。

法多山尊永寺の見どころ

緑に包まれた歴史ある境内

法多山尊永寺には、歴史と自然が調和した数多くの見どころがあります。荘厳な本堂や趣のある参道、名物の厄除だんごなど、参拝と観光の両方で楽しめる要素が揃っています。

ここでは特に代表的な三つの魅力を紹介します。

本尊「正観世音菩薩」を祀る本堂

厄除観音を祀る本堂

本堂は法多山尊永寺の中心であり、厄除観音を祀る重要な場所です。現在の建物は昭和初期に再建されたもので、堂々とした佇まいが参拝者を迎えてくれます。

内部には本尊の正観世音菩薩が安置され、厄除け祈願の霊場として多くの人が足を運んできました。行事の際には護摩法要が営まれ、祈りの場としての役割を今も果たしています。

静かな中に張り詰めた雰囲気があり、日常とは違う空気を感じることができる場です。

参道と石段

本堂へ続く参道

参道は駐車場や入口から本堂へと続き、石段を含めておよそ15分の道のりです。両脇には樹木が立ち並び、四季折々の自然に包まれながら歩けるのが魅力です。

新緑や紅葉の時期には特に美しく、参拝そのものが散策体験として楽しめるのが特徴です。道中には茶店や土産物店も点在し、参拝と観光の両方を味わうことができます。

本堂まで続く石段

参拝道そのものが思い出に残る場所でしたが、とりわけ参道最後の230段以上ある石段が印象的でした。登り切った先にある達成感と本堂の姿は一生忘れません。

 名物「厄除だんご」

法多山名物「厄除だんご」

法多山の代名詞といえるのが、名物の厄除だんごです。境内の茶屋で販売されており、串に刺さった団子をあんこで味わう素朴な一品は、参拝後の定番となっています。

厄除祈願とともに食べることでご利益があるとされ、古くから多くの人に親しまれてきました。お土産用の持ち帰りも可能で、家庭でも楽しめる点も魅力です。

私も参拝の後にいただきましたが、ほどよい甘さと柔らかい食感で歩いた疲れが癒やされました。参道の散策とセットで味わうと、旅の満足感が一層高まります。

法多山尊永寺にはこんな楽しみ方も

風鈴まつり期間中の本堂

境内には本堂や参道以外にも、訪れた際に立ち寄りたいスポットが点在しています。参拝や散策と合わせて楽しむことで、旅の満足感がさらに広がります。

国指定重要文化財「仁王門」

約400年の歴史を持つ仁王門

法多山尊永寺の総門「仁王門」は、江戸時代初期に建立されたもので、桃山時代の建築様式を色濃く残す重厚な木造建築です。左右に立つ迫力ある金剛力士像が訪れる人を迎えます。

国の重要文化財に指定されており、長い歴史を感じさせる荘厳な雰囲気が漂います。立ち止まって見上げたときの迫力は圧巻で、写真に収めたくなるスポットのひとつです。

季節の景観を楽しむ散策路

あじさいと傘で彩られた散策路

境内には桜や紅葉をはじめとした四季折々の景観が楽しめる散策路も整備されています。春は桜並木が華やかに彩り、秋には参道が紅葉に包まれます。

私が訪れた6月下旬頃はあじさいが見頃で、初夏ならではの景観を楽しむことができました。

参拝だけでなく、自然を感じながら歩く時間も大きな魅力のひとつです。

法多山尊永寺周辺の立ち寄りスポット

法多山尊永寺を訪れたあとは、その周辺にも足を延ばしてみてください。近隣の観光地もあわせて巡ることで、旅の満足度がさらに高まります。

ここでは特に訪れやすい魅力的なスポットをご紹介します。

可睡斎(かすいさい)

袋井市にある曹洞宗の寺院で、美しい庭園と歴史ある建物が見どころです。特に春の桜や秋の紅葉が人気で、静かに散策を楽しめるスポットとしても知られています。

法多山尊永寺から車で約20分とアクセスしやすいのも魅力です。

油山寺(ゆさんじ)

油山寺は約1300年の歴史を持つ古刹で、静寂に包まれた境内が印象的です。本堂や三重塔などの建築は見応えがあり、四季折々の庭園も楽しめます。

こちらも法多山尊永寺から車で約20分と近く、歴史や文化を感じながら参拝できるスポットです。

法多山尊永寺はこんな方におすすめ!

健康・美肌の仏様「蛸薬師堂」

法多山尊永寺の魅力はさまざまですが、特にこんな方にぴったりです。訪れる際の参考にしてください。

  • 厄除けや開運に興味がある方
  • 歴史ある建築や文化財を見学したい方
  • 四季折々の花や自然を楽しみたい方
  • 家族や友人と参拝や散策をしたい方
  • 名物だんごなど地元グルメを味わいたい方

法多山尊永寺を訪れる際の注意点

階段や坂道が多いため注意

快適に法多山尊永寺を楽しむために、事前に知っておくと安心な注意点をまとめました。訪れる前にチェックしておきましょう。

  • 参道は石段や坂道が多いため歩きやすい靴を
  • 境内は階段や段差が多いので小さな子どもや高齢者は注意
  • 駐車場は広いものの、休日や行事日は混雑することがある
  • 厄除だんごの購入待ち列ができることがあるため時間に余裕を
  • 雨天時は石段や参道が滑りやすくなるため注意

法多山尊永寺の基本情報・アクセスまとめ

法多山尊永寺を訪れる際に役立つ基本情報とアクセス方法をまとめました。お出かけ前にぜひチェックしてください。

公式サイト

厄除観音 法多山尊永寺

所在地・公共アクセス

静岡県袋井市豊沢2777

公共交通機関でのアクセス方法

最寄駅の 愛野駅 からタクシーで約10分、または徒歩約45分
※JR袋井駅からの直通バスは2019年3月末で定期運行終了。臨時バスやイベント時シャトル便を利用できる場合あり

駐車場情報

駐車場あり:全体で約2,000台規模
料金:シーズンや場所により100円〜500円程度で変動
休日や行事開催時は混雑するため、早めの利用がおすすめ
周辺にコインパーキングもあり(必要に応じて利用可能)

拝観料

無料
※境内の入場は無料ですが、特定の体験・イベントは有料の場合あり

拝観可能時間・受付時間

8:30~16:30

その他ご不明な点、詳しい情報は法多山尊永寺公式サイトにてご確認ください。
また、こちらのブログ内でご紹介させていただいた内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。

おわりに

法多山尊永寺は奈良時代からの深い歴史や、名物「厄除けだんご」が楽しめる、静岡・袋井市を代表する観光スポットです。気軽に参道散策や境内巡りができ、歴史や文化に触れたい方、名物体験を楽しみたい方にもぴったりですよ。

ぜひ次の旅行の目的地候補に入れてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ計画のお役に立てれば幸いです。

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