東海館は、静岡県伊東市の温泉街に建つ昭和初期の木造建築です。かつて老舗旅館として親しまれ、現在は観光文化施設として館内の見学や大浴場の利用を楽しむことができます。
伊東駅から徒歩圏内にあり、建築美や歴史を気軽に味わえることから、お子様連れや年配の方、建築や文化に関心のある方まで幅広く訪れやすいのも魅力です。
この記事では、東海館の概要や見どころ、館内体験、アクセスや駐車場などの実用情報を詳しく紹介します。
東海館ってどんなところ?

東海館は、静岡県伊東市の松川沿いに建つ昭和初期の木造建築です。昭和3年(1928年)に創業した旅館を前身とし、職人の手仕事が随所に見られる数寄屋風の建物として知られています。
柱や欄間、階段など細部まで意匠が凝らされ、昭和の温泉街らしい雰囲気を今に伝える貴重な建築です。平成9年には伊東市の指定文化財に登録されました。
かつては温泉旅館として多くの観光客を迎えていましたが、平成9年に営業を終了。その後は伊東市が保存・活用を進め、現在は観光文化施設として一般公開されています。
館内は自由に見学でき、当時のまま残された大浴場には「土日祝限定」で日帰り入浴も可能です。喫茶室ではお茶をいただくことができ、旅館時代の趣を体感できます。
また、地域文化の拠点としても活用されており、展示やコンサート、体験イベントなどが開催されることもあります。伊東温泉街の中心に位置するため、まち歩きとあわせて訪れる観光客も多く、昭和の旅情を味わえるスポットとして親しまれています。
東海館へのアクセスと駐車場情報

東海館には専用の駐車場がありません。車で訪れる場合は、徒歩圏内にある市営駐車場や近隣のコインパーキングを利用する形になります。
松川の河畔や伊東駅周辺には複数の駐車場が整備されており、1時間ごとの料金制が一般的です。週末や観光シーズンは温泉街全体で混み合うことがあるため、時間に余裕をもって訪れるのが安心でしょう。
公共交通機関を利用する場合は、伊東駅からのアクセスが便利です。東海館までは駅から徒歩約10分で、温泉街の散策を楽しみながら向かうことができます。
バスを利用する必要はなく、案内板も設置されているため初めてでも迷わず到着できる環境です。
温泉街の中心部に位置しているため、観光とあわせて歩いて巡るのに適しています。特に夜間のライトアップイベント開催時は駐車場が混雑する傾向があるので、公共交通機関の利用を検討するのも一案といえます。
東海館の見どころ

東海館には、館内建築の美しさから文化財ならではの雰囲気まで、いくつもの見どころがあります。特に職人の技が光る意匠や、当時の芸者文化を伝える大広間は、往時の温泉街の華やかさを感じられるポイントです。
昭和初期の木造建築と職人技

館内の至るところに施された木彫りや欄間は、東海館を象徴する魅力です。昭和初期の数寄屋建築を基調にしながらも、洋風の要素を取り入れるなど和洋折衷の雰囲気が漂います。
部屋ごとに意匠が異なるため、歩くたびに新たな発見がある点も印象的です。館内は迷路のように複雑で、当時の旅館らしさを実感できます。
実際に歩いてみると、木のぬくもりと細部にこめられた職人のこだわりに触れ、写真を撮る手が自然と止まりませんでした。レトロ建築に興味のある方は必見です。
大広間と芸者文化の雰囲気

東海館の大広間は、かつて芸者が舞を披露し、客人をもてなした場として知られています。畳敷きの広々とした空間と舞台が備えられ、温泉街・伊東の賑わいを象徴する場でした。
現在もその雰囲気は残されており、当時の華やかな宴の様子を想像することができます。歴史を体感できる文化財的価値も高く、館内の見どころのひとつです。
実際に大広間に立つと、まるで時代劇のワンシーンに入り込んだかのようでテンションが上がり、当時の情景が目に浮かぶようでした。江戸時代が舞台のアニメやドラマファンの方はワクワクすると思います。
東海館にはこんな楽しみ方も

館内を巡ると、客室や大広間だけでなく、建物にまつわる歴史や文化を知る展示コーナーが用意されています。古い調度品や写真、資料などを通して、東海館が地域で果たしてきた役割をより深く理解できるのが魅力です。
展示を見ながら歩くことで、単なる建築美にとどまらず「当時の人々の暮らしや風景」が身近に感じられました。

また、館内の最上階にある望楼からは、伊東の町並みや相模湾を見渡すことができます。建物の重厚な雰囲気とはまた違う開放感を楽しめるのが印象的でした。
館内の散策を締めくくる場所として立ち寄ると、東海館の新たな魅力に出会えます。
東海館周辺の立ち寄りスポット
東海館を訪れたあとは、その周辺にも足を延ばしてみてください。温泉街や海沿いの観光地もあわせて巡ることで、旅の満足度がさらに高まります。
ここでは特に訪れやすい魅力的なスポットをご紹介します。
伊東温泉街

伊東駅から東海館までの道沿いに広がる温泉街は、飲食店や土産店、カフェが点在し散策にぴったりです。温泉まんじゅうや地元グルメを味わいながら、昭和の風情を残す街並みを歩けます。
松川遊歩道

東海館のすぐそばを流れる松川沿いの遊歩道は、川のせせらぎを感じながら散策できるスポットです。季節ごとに異なる景観が楽しめ、柳や桜、竹あかりのライトアップなどが美しいことで知られています。
東海館はこんな方におすすめ!

東海館の魅力はさまざまですが、特にこんな方にぴったりです。訪れる際の参考にしてください。
- 昔ながらの建築技術に興味がある方
- 江戸・昭和のレトロな雰囲気を味わいたい方
- 当時の資料や展示をじっくり見たい方
- 温泉街の雰囲気を味わいたい方
- ゆったりとした時間を過ごしたい方
東海館を訪れる際の注意点

快適に東海館を楽しむために、事前に知っておくと安心な注意点をまとめました。訪れる前にチェックしておきましょう。
- 木造の館内は床が滑りやすいため注意
- 足元や展示品への接触に注意
- 専用駐車場なし
- お子様や高齢者は段差や階段の移動に注意
- 日帰り入浴は土日祝のみ
東海館の基本情報・アクセスまとめ
東海館を訪れる際に役立つ基本情報とアクセス方法をまとめました。お出かけ前にぜひチェックしてください。
公式サイト
伊豆・伊東観光ガイド-伊東温泉観光・文化施設 東海館(旧木造建築の旅館)
所在地・公共アクセス
静岡県伊東市東松原町12-10
公共交通機関でのアクセス方法
JR伊東駅から徒歩約10分
駐車場情報
- 専用駐車場:なし
- 周辺にコインパーキングあり
入館料・入浴料
入館料 (館内見学のみ) | 大人200円 小人100円 |
入浴料 (土日祝のみ) | 大人500円 小人300円 |
開館時間・休館日
開館時間 | 9:00~21:00(最終受付は20:00まで) |
休館日 | 毎月第3火曜日(祝祭日の場合は翌日)、1月1日 |
その他ご不明な点、詳しい情報は伊豆・伊東観光公式サイトにてご確認ください。
また、こちらのブログ内でご紹介させていただいた内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。
おわりに
東海館は昭和の趣を感じられる美しい木造建築や、芸者文化を感じられる大広間が魅力の伊東市を代表する観光スポットです。気軽に館内見学や歴史体験ができ、歴史や文化に触れたい方にもぴったりですよ。
ぜひ次の旅行の目的地候補に入れてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ計画のお役に立てれば幸いです。
