【愛鷹山水神社】神秘的な光景が広がる”お寺”? 心霊スポットと呼ばれる理由とは…【駿東郡長泉町】

入場料1,000円以下

静岡県東部の4市町にまたがる愛鷹山。その山中にある水との繋がりが深いパワースポット、愛鷹山水神社(あしたかやますいじんじゃ)。”神社”と呼ばれていますが正式には愛鷹教会というお寺で、地元では「水神さん」という愛称で知られています。神秘的な光景の広がるパワースポットである反面、心霊スポットとしても有名な場所。なぜ愛鷹山水神社が心霊スポットと呼ばれるのか……。実際にその場を訪れ私なりの見解に至りましたのでご紹介します。

愛鷹山水神社ってどんなところ?

愛鷹山水神社は、静岡県東部にある愛鷹山の山中にある寺院。”水神社”なのに寺院?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、正式名称を「日蓮宗愛鷹教会」といい、法華経の守護神「水神明王」「八大龍王」を勧請する歴とした寺院なんです。

明治36年の開創以来、「水の生まれる場所」として親しまれ、今では”長泉最強のパワースポット”として知られています。

また、水に関わる神様・水神さまが祀られた寺院ということで「水神さん」とも呼ばれ、水難除けのご利益がある場所、良縁や出会いを呼ぶ場所としても知られるお寺です。

愛鷹山水神社のすぐ横には桃沢川という川が流れており、自然の滝を利用した滝行や瞑想といった「修行体験」ができるお寺としても有名な場所です。

愛鷹山水神社でお参りしよう!

愛鷹山の山中にある愛鷹山水神社。実は地元では心霊スポットと呼ばれている場所でもあります。愛鷹山水神社の存在はかなり昔から知ってはいたのですが、そのことが足かせとなりなかなか行けずにいたんです。

ですが先日、ついに恐怖心よりも好奇心のほうが勝ってしまい参拝へ行こうと決意! 無事参拝を済ませ帰って来ることができたというわけです! 結論から言うと、全然(心霊スポット的な)怖い場所ではありませんでしたが、(立地的に)ちょっと怖い思いはしました。

なぜ心霊スポットと呼ばれているかも私なりの見解に至りましたので、そのあたりも含めながらご紹介します!

辿り着くまでが一苦労? しっかり”山奥”にあるお寺

まずはこちらをご覧ください。こちらは愛鷹山水神社周辺の道路です。写真では伝わりづらいかと思いますが、しっかり山道で道幅が狭い! おまけにガードレールなども設置されていないため、ハンドル操作を誤れば車体は斜面を転げ落ちるでしょう。と言っても、しっかり舗装されており、地図にも記載された道路ですので、安全運転で慎重に進めば問題なく辿り着くことができるはずです。

ただ、どう考えても対向車と行き違うことが不可能なところも多々ありますので、その場合はどちらかが道幅の広いところまで下がって道を譲る必要があります。交通量の多い道でないのはなんとなくおわかりいただけるかと思いますが、絶対に対向車や後続車が来ないわけではありませんので、運転に自信のない方は他の交通手段で愛鷹山水神社を目指すのが賢明かと思います。

……が、このような山道が続く場所なのでバスが通っていません。愛鷹山水神社から一番近いバス停からでも徒歩1時間以上かかりますので、自家用車で向かうのが難しい方はタクシーを利用しましょう。

山道を進んだ先には駐車場がありますが、愛鷹山水神社専用の駐車場というわけではなく、愛鷹山ハイキングを楽しむ方のための駐車場も兼ねているようです。未舗装で区画線なども引かれていないため、利用者のモラルが問われる駐車場ですね。あとから来る方のことを考えて駐車しましょう。収容台数は10台ほどでしょうか?

神秘的なスポット! 愛鷹山水神社境内の様子は?

駐車場に車を駐めたらこのような道を進んで愛鷹山水神社境内を目指します。一応この先も車は通行可能ですが、関係者以外の乗り入れを禁止しているため徒歩で境内を目指しましょう。

駐車場から境内までは徒歩1~2分ほどです。境内までの道も雰囲気があっていいですね。境内が近づくとのぼり旗も見えてきます。

到着です! こちらが愛鷹山水神社。緑に囲まれた神秘的なお寺です! 対向車と行き違えないような細い山道を進んでここまでたどり着いたわけですから、感動もひとしおといった感じです。

苔がびっしり生えた橋の欄干越しの桃沢川。絵になります。

橋を渡った先にも駐車場がありますが、こちらは関係者専用ですので参拝に訪れても駐車はできません。

橋を渡ってすぐ、駐車場の横には「愛鷹龍神水」と書かれたこんな場所があります。手水舎かな?と思ったのですが、どうやらこちらは水汲み場。天然の湧き水・龍神さまの水を汲み取ることができる場所です。

境内を進むとこんな立派な建物もあります。境内入口から見えるひと際存在感のある建物がこちらなのですが、一体何に使われているものなのでしょうか?

こちらがおそらく手水舎ですね。柄杓が置かれていました。

手水舎の後ろには境内社があります。のぼり旗に稲荷大明神と書かれていましたので、おそらく稲荷神社でしょう。

お寺に神社?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、お寺の境内に神社、神社の境内に仏像や寺院が存在することは昔では当たり前だったようです。では、なぜ現在ではそのようなお寺、神社が少なくなってしまったのか……という話の流れですが、長くなりますので今回は割愛させていただきます。そうせざるを得ない歴史が日本にあったとだけ。

さらに進むと寺務所があります。愛鷹山水神社寺務所では各種受付を行っているほか、お札やお守りの頒布も行っています。愛鷹山水神社公式サイトの授与品紹介ページからも見ることができますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

寺務所の隣にはもうひとつの水汲み場もあります。水汲みの際の注意事項も書かれていますので、マナーを守って龍神さまのお水をいただきましょう。

本堂の前にはお地蔵様がずらり。鬼子母神の像もあり、水子供養のためこの場を訪れる方もいるようです。

境内からはすぐ横を流れる桃沢川の流れ、そして水神社の滝を見ることもできます。落差の大きな滝ではありませんがなかなかの迫力! 滝行が行われるのもおそらくこちらの滝ですね。

それでは本堂へ参拝しましょう。お寺なので合掌です。手を合わせ拝んでいると、滝の音だけが聞こえてきてより神聖な気持ちになります。

ふと目線を上へ向けると、かわいらしい水神さまを発見! 水との結びつきが強いお寺であることが、いろいろなところから感じ取れます。

愛鷹山水神社への参拝を終えて…

神秘的で神聖なパワースポット。境内にいる間は常に川の流れる音が聞こえ、本堂付近では滝の音が聞こえてきます。その場にいるだけで心が浄化されるとでも言いましょうか……。愛鷹山水神社はそんな場所です。

さて、そんな水の神様と共に歴史を刻んできたこちらのお寺がなぜ心霊スポットと呼ばれるようになってしまったのか……。私なりの考えを述べますと……

  1. 龍が棲む場所…水神明王は龍の姿をした水の神様。その水神明王を勧請するお寺であることから「龍のいる場所=龍が出る寺」となり、怖い場所という噂が広まった説
  2. 水子供養…愛鷹山水神社への参拝者の中には水子供養のために訪れる方もいます。水子と聞くとそれだけで心霊スポットを連想してしまう方もいるようで、水子の霊がいる場所=心霊スポットという噂が流れてしまったのかもしれません。「水神さん」という愛称と水子という言葉を関連付けてしまった説もあります。
  3. 山奥にあるお寺…人里離れた山の中にあるお寺ということで不気味だと感じる方もいるのかもしれません。心霊的な意味でなくとも、愛鷹山水神社周辺の山道は薄暗くちょっと怖いですしね。
  4. 夜に訪れた…神秘的な光景の広がる境内は昼間訪れるからこそであって、夜あの場に行きたいとは思いませんね。心霊スポットという噂がなくても怖いと感じるでしょう。夜の山道も危険です。

こんなところです。そもそも心霊スポットと呼ばれているわりには具体的な心霊現象などは報告されていないよう。実際にこの場を訪れた私としても怖いと感じる部分は特にありませんでしたしね。

それでもちょっと……と思う方ほど訪れてみてください! おそらく印象が大きく変わると思いますよ? その際は山道の運転に気をつけて。それから夜は……やめておいたほうがいいかもしれませんね。電波も入りづらい場所ですしね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!

愛鷹山水神社へのアクセス

公式サイト

愛鷹教会

所在地

〒411-0936 静岡県駿東郡長泉町元長窪1

公共交通機関で向かわれる方は、JR御殿場線・長泉なめり駅、もしくは下土狩駅よりタクシーをご利用ください。どちらの駅からも車で25分ほどです。

駐車場

無料・収容台数10台ほど

愛鷹山水神社から徒歩1~2分の場所に愛鷹山共用駐車場があります。(愛鷹山水神社専用駐車場ではありません)

拝観料

無料

拝観可能時間、寺務所受付時間

  • 24時間拝観可能
  • 寺務所受付時間 9:00~17:00

その他ご不明な点、詳しい情報は愛鷹山水神社公式サイトにてご確認ください。

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