魚町稲荷神社は、静岡市清水区に位置する地域に根ざした稲荷社です。静岡サッカー文化との関わりが深く、必勝祈願を目的に多くの選手やファンが参拝する神社として知られています。
街なかにありながら落ち着いた雰囲気があり、短時間でも参拝しやすいため、地元の方から観光客まで幅広く訪れやすいのが魅力です。
この記事では、魚町稲荷神社の歴史や見どころ、サッカーにまつわる体験ポイント、アクセスや駐車場情報まで詳しく紹介します。
魚町稲荷神社ってどんなところ?

魚町稲荷神社は、静岡市清水区にある地域密着型の小さな神社で、住宅街の中にひっそりと佇む落ち着いた雰囲気が特徴です。派手さはないものの、地元の人々に長く親しまれてきた歴史ある存在で、静かな境内は日常の中でほっと一息つける場所としても知られています。
その起源は戦国時代にさかのぼります。永禄12年(1569年)に武田信玄が現在の江尻小学校付近に江尻城を築き、天正6年(1578年)には城将の穴山信君(梅雪)が大改築を実施しました。この際、江尻城の鎮護の神として社殿を造営したものが魚町稲荷神社の始まりと伝えられており、城とともに地域を守ってきた由緒ある神社です。
現在の魚町稲荷神社は、静岡らしい“サッカー文化”と深く結びついている点が大きな魅力です。境内には巨大なサッカーボール型の「日本少年サッカー発祥の碑」があり、清水エスパルスの選手たちがシーズン前に必勝祈願に訪れる“サッカー神社”としても有名です。
歴史とスポーツ文化が共存する珍しいスポットで、静岡ならではの魅力を体感できる場所となっています。
魚町稲荷神社へのアクセスと駐車場情報

魚町稲荷神社には専用の駐車場がないため、近隣のコインパーキングを利用するか、同じく“サッカー神社”として知られる小芝八幡宮に駐車して合わせて参拝するのがおすすめです。
小芝八幡宮には駐車スペースがあり、徒歩圏内で魚町稲荷神社にもアクセスできるため、サッカーゆかりの2つの神社を一度に巡りたい方にとても便利。周辺は住宅街のため路上駐車はNGです。
公共交通機関を利用する場合は、静岡鉄道「新清水駅」またはJR「清水駅」が最寄りです。新清水駅からは徒歩約10分、清水駅からは徒歩15分ほどでアクセスできます。
どちらの駅からも平坦な道が続き、道中には案内板もあるため、初めて訪れる場合でも迷いにくい立地です。駅からの徒歩アクセスが良好なため、電車利用との相性も抜群です。
境内はこぢんまりとしていますが、清水エスパルスが必勝祈願に訪れることでも知られ、参拝客が増えるシーズン前には静かな賑わいを見せます。近くの道路はやや狭いため、徒歩でのアクセスが安全かつ快適です。
小規模な神社ながら、地元に根付いたサッカー文化を感じられるスポットとして、参拝する楽しみがあります。
魚町稲荷神社の見どころ

魚町稲荷神社には、歴史的な背景と地域のサッカー文化を感じられる複数の見どころがあります。小規模な境内ながら、城の鎮護としての由緒や、サッカーゆかりのモニュメントが共存しており、訪れるだけで静岡ならではの特色を感じられます。
以下では、特に印象的なポイントを紹介します。
日本少年サッカー発祥の碑

境内でひときわ目を引くのが、「日本少年サッカー発祥の碑」として知られる巨大なサッカーボールの石碑です。清水エスパルスの選手たちがシーズン前に必勝祈願で訪れることでも有名で、サッカー文化の象徴として神社の特色を際立たせています。
石碑の周囲には、サッカーの歴史を紹介する小さな案内板も設置されており、見学者にとってもわかりやすい展示となっています。
この巨大サッカーボールの石碑、想像以上に巨大です。石碑の前で記念撮影する家族連れやサッカーファンの姿も多く、フォトスポットとしても人気の場所です。
歴史的由来の社殿

社殿は江尻城の鎮護として築かれた歴史を今に伝える木造建築で、戦国時代の面影を感じられる点が特徴です。規模は小さいものの、落ち着いた雰囲気があり、地域の人々に長く親しまれてきました。
境内に入ると、静かに時を重ねた佇まいに目を奪われます。城の守り神としての歴史を知ると、参拝の意味がより深く感じられます。
社殿前で静かに手を合わせながら、歴史の重みを感じる時間を過ごせました。サッカー神社としてだけではなく、戦国時代の文化の一端に触れられる点も魅力のひとつです。
魚町稲荷神社にはこんな楽しみ方も

魚町稲荷神社の境内はこぢんまりとしており、静かで落ち着いた雰囲気が漂います。
参道には稲荷神社らしい赤い鳥居や、歴史を感じさせる灯籠が並ぶため、歩くだけでも趣のある景観を楽しめます。拝殿前の狛狐も、稲荷神社ならではの見どころのひとつといえるでしょう。
また、境内には明治天皇御東行御遺跡碑が設置されており、地域の歴史や文化に触れることもできます。社殿やサッカーボールの石碑を巡った後に、こうした小さな史跡や装飾に目を向けると、参拝の楽しみがさらに深まります。
静かな空気の中で、歴史的情緒を感じながらゆったり散策できるスポットです。
魚町稲荷神社周辺の立ち寄りスポット
魚町稲荷神社を訪れたあとは、近隣の観光スポットにも足を延ばすと、より充実した散策を楽しめます。歴史や文化、自然を感じられる場所を巡ることで、静岡・清水ならではの魅力をさらに味わえるでしょう。
ここでは特に訪れやすい場所をご紹介します。
小芝八幡宮
小芝八幡宮は、魚町稲荷神社と同じくサッカーゆかりの神社として知られています。駐車場が整備されており、車で訪れる場合に便利なスポットです。
魚町稲荷神社とセットで巡ることで、サッカー文化のつながりや地域の伝統をより深く体感できます。小芝八幡宮までは徒歩6分ほどです。
▼小芝八幡宮の詳しい情報については、別記事でご紹介していますのであわせてご覧ください。
三保海岸


三保海岸は、日本三大松原の一つとして知られる「三保の松原」が広がる海岸です。富士山を望む景観や松林の美しさが魅力で、散策や写真撮影に最適なスポットです。
魚町稲荷神社からは車で約20分ほど。神社参拝の後に自然や景観を楽しむのに向いています。海沿いを歩きながら、松林越しに富士山の景色を眺める時間は特別なものです。
魚町稲荷神社はこんな方におすすめ!


魚町稲荷神社の魅力はさまざまですが、特にこんな方にぴったりです。訪れる際の参考にしてください。
- サッカーゆかりの場所を訪れたい方
- 巨大サッカーボールの石碑を見学したい方
- サッカー王国静岡らしいフォトスポットをお探しの方
- 落ち着いて参拝できるパワースポットをお探しの方
- 歴史的情緒あふれる境内を楽しみたい方
魚町稲荷神社を訪れる際の注意点


快適に魚町稲荷神社を楽しむために、事前に知っておくと安心な注意点をまとめました。訪れる前にチェックしておきましょう。
- 境内はこぢんまりとしているため混雑時は譲り合いを
- サッカーボール碑での撮影はマナーを守って
- 駐車場がないため注意
- 参拝ルール・マナーを守って
- 小さなお子様や高齢者は段差に注意
魚町稲荷神社の基本情報・アクセスまとめ
魚町稲荷神社を訪れる際に役立つ基本情報とアクセス方法をまとめました。お出かけ前にぜひチェックしてください。
公式サイト
魚町稲荷神社に公式サイトやSNSはありません。
所在地・公共アクセス
静岡県静岡市清水区江尻町14-74
公共交通機関でのアクセス方法
- 静岡鉄道「新清水駅」から徒歩約10分
- JR「清水駅」から徒歩約15分
駐車場情報
魚町稲荷神社に駐車場はありません。
小芝八幡宮と合わせて参拝することで、小芝八幡宮の駐車場を利用できます。魚町稲荷神社と小芝八幡宮は徒歩6分ほどの距離です。
拝観料
無料
拝観可能時間
終日参拝可能
こちらのブログ内でご紹介させていただいた内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。
おわりに
魚町稲荷神社は、サッカー文化の歴史や歴史的情緒あふれる社殿が魅力の静岡市清水区を代表する観光スポットです。気軽に参拝できるこぢんまりとした境内も魅力で、歴史やスポーツ文化に触れたい方にもぴったりですよ。
ぜひ次の旅行の目的地候補に入れてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ計画のお役に立てれば幸いです。





