【花沢の里】レトロな景観とオシャレなカフェが人気の古民家集落【焼津市】

入場料1,000円以下

静岡県焼津市にある古民家集落、花沢の里(はなざわのさと)。周囲の自然と伝統的な建造物が織りなす美しい景観が特徴のレトロな観光スポットです。

花沢の里はハイキングコースの一部にもなっていて、築100年以上の蔵を利用した古民家カフェや花沢地区のビジターセンター、古刹の法華寺など見どころがいっぱい! 旧東海道沿いに建てられた古民家群は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

歴史ある山村集落を見学しながら、ゆったりと休日を過ごしてみてはいかがでしょうか?

花沢の里ってどんなところ?

花沢の里は、静岡県焼津市花沢地区にある山村集落。石垣の基礎をもつ板張りの古民家群と、周辺の自然環境が織りなす美しい景観が特徴の集落です。山の谷地にある30戸ほどの集落で、静岡県内で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

花沢の里沿道には、江戸時代頃から現代まで増改築を繰り返しつつその姿が保たれてきた古民家が立ち並び、一部は古民家カフェや花沢地区のビジターセンターとして利用されています。

また花沢の里は、焼津市が推奨するハイキングコースの一部にもなっていることから、ハイカーたちの間では人気のハイキングスポットとしても知られている場所です。

花沢の里はどこにある?

花沢の里は、焼津市花沢地区の山間にある集落です。周囲には高草山、満観峰、花沢山といった、ハイキングコースの設けられた山々があります。

花沢の里の駐車場は三か所。花沢の里から近い順に、「花沢の里 臨時駐車場」「花沢の里 観光駐車場 第二」「花沢の里 観光駐車場」があります。花沢の里に一番近い「花沢の里 臨時駐車場」が最もおすすめですが、それぞれ数百メートルずつしか離れていないためどこに駐めてもさほど変わりません。

臨時駐車場は40台以上、観光駐車場は50台以上収容可能な広々とした駐車場です。臨時駐車場のすぐ近くにはトイレも設置されています。

ちなみに、「臨時駐車場」は臨時ではなく普段から利用できます。なぜ臨時なのかはわかりません。

花沢の里を歩いてみよう!

駐車場に車を駐めたら、花沢の里散策スタートです!

花沢の里に一番近い駐車場「花沢の里 臨時駐車場」のすぐ近くには吉津観光トイレがあります。花沢の里周辺のトイレはここと花沢地区ビジターセンターの二か所しかありませんので、散策前に済ませておくのがおすすめです。

臨時駐車場から数メートル進むと、道の真ん中に灯篭が現れます。ここから先が花沢の里という目印で、言わば花沢の里入口の灯篭ということになりますね。

しばらくは勾配の緩やかな上り坂が続きます。道に沿って流れる花沢川を眺めながら集落を目指しましょう。

ちなみに、私が歩いているこの道は旧東海道のひとつとされており、集落内を通る街道でもあります。当時はこの街道を多くの旅人が行き交い、花沢の里を訪れていたということですね。

しばらく歩くと左側に「オシャモッツァン」という文字が。どうやら山肌の大きな岩を指しているようで、“子供の歯痛の時にお祈りすると治った”といわれる、花沢の人々による巨石信仰の場所のひとつのようです。

いろいろな観光地や古くから残る集落なんかを訪れると、その地域ならではの言い伝えや伝説なんかを見聞きすることはよくあります。花沢地区の「オシャモッツァン」もその中のひとつなんでしょうね。私の生まれ故郷にもあったのかな?

「オシャモッツァン」から少し進んだ先には、花沢地区ビジターセンターがあります。空き家だった集落の家屋を修理した建物で、花沢地区の伝統的建造物の特徴を知ることができる建物です。

江戸時代建立の主屋を中心とした建物で、内部を見学することもできます。歴史的価値の高い建造物であることは一目瞭然ですね。

ところどころ修繕の跡はありますが、伝統的な技法により建てられた建物であることがよくわかります。

花沢地区ビジターセンターには、花沢の里の簡単なマップや周辺観光に役立つパンフレットなども置かれています。また、花沢の里内で自由にトイレを利用できるのはこちらの施設だけです。これからハイキングを楽しもうという方や長時間滞在する予定の方は忘れずに済ませておきましょう。

花沢地区ビジターセンターを過ぎると、いよいよ花沢地区の古民家群が姿を現します。

もちろんすべてが当時のままの姿というわけではありません。しかし、街道沿いの石垣の上に立ち並ぶ古い建物や当時使われていたであろう農具、生活や作業のために引かれた水路などが独特の景観を作り出しています。

花沢の里は焼津市の観光名所として紹介されてる山村集落ですが、現在でも多数の方が生活している民家群でもあります。

敷地内に入ったり、大騒ぎすることは厳禁。住民の方々の迷惑にならないよう静かに見学させていただきましょう。里内の古民家や施設にカメラを向ける場合も、住民の方々のプライバシーに配慮して撮影を行ってくださいね。

花沢の里内には水車小屋もあります。里内を流れる花沢川の流れを利用した水車ですね。水車小屋の中も見学することができますが、肝心の水車はというと……

かなり見辛いですがありました! なかなか立派な水車です! しかし、動いてはいないようですね。というか水車の周りに水がないような……。もしかしたら川の水量が増えたり、雨が降ったりすると稼働するのかもしれませんね。動いているのを見てみたかったな……。

水車小屋を過ぎると、集落に馴染みながらも他の建物とは一線を画したオシャレな建物を発見!

こちらは花沢の里にある築140~150年の蔵&庭がテーマの古民家カフェ「カントリーオーブン」さんです。オシャレな佇まいと美味しそうなスイーツに惹かれお邪魔します。

蔵を利用した店内はまさにオシャレの極み! 自然を感じながらのコーヒー&スイーツは格別です! ちょっとオシャレ過ぎて私にはもったいないかも……なんて思ったり。

こちらで販売されているスイーツはお持ち帰りもできます。お時間の都合上イートインが難しいという方はテイクアウトでぜひ!

店内ではここでしか手に入らない可愛らしい雑貨なんかも販売されています。トータルでとても素敵な空間。花沢の里を訪れたらぜひ足を運んでいただきたいおすすめカフェです。

「カントリーオーブンさんのインスタグラムはこちら」

カントリーオーブンさんで一息入れさらに歩みを進めると、街道沿いにこんな看板を発見。気になったので矢印の方向へ。

民家と民家の間の細い道を進んでいくと……

そこには無人販売所がありました。こだわりの緑茶やコーヒー、ジェラートなど、この場でいただけるものから、ジャムや豆腐といった、おうちで楽しめるものまで様々。隠れ家的な無人販売所は眺めているだけでも楽しい気分になりました。

ざっとではありますが、花沢の里散策はこれにて終了です! 今回の散策はここまでとなりますが、花沢の里には古くから「乳観音」として知られる古刹・法華寺といった見どころもあります。こちらへの参拝は次回ということで。

花沢の里散策を終えて…

のんびりと散策しながら、作り物ではない古き良き時代の風景を堪能できる貴重な集落。それが花沢の里です。古民家群と自然美が織りなす景観に身も心も癒されます。

特におすすめなのは、街道沿いにある古民家カフェ。人気のカフェなので混雑時は難しいかもしれませんが、ぜひ店内でお召し上がりいただきたい。あの空間でのコーヒーは格別です。

上でもお話ししましたが、花沢の里を訪れる上で気をつけていただきたいことが一点。花沢の里にある古民家の多くは、現在も花沢地区の方々が生活している住居です。住民の方々の迷惑にならないよう注意して見学させていただきましょう。

今回訪れたのは春先でしたが、花沢の里は紅葉の名所としても知られています。古民家群と紅葉が織りなす景色というのも見てみたいですね! また違った季節に訪れてみようと思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!

花沢の里へのアクセス

公式サイト

焼津市ホームページ 花沢の里 または 焼津市観光協会公式サイト 花沢の里

所在地

〒425-0001 静岡県焼津市花沢

公共交通機関をご利用の方へ

最寄り駅JR焼津駅(花沢の里まで5km)
最寄りバス停高草山石脇入口(花沢の里まで徒歩30分)

※花沢の里へは、最寄りのバス停からでも徒歩30分ほどの距離があります。公共交通機関をご利用の方はタクシーの利用がおすすめです。

駐車場

花沢の里 観光駐車場無料50台以上入口の灯篭まで徒歩5分
花沢の里 観光駐車場 第二無料20台以上入口の灯篭まで徒歩3分
花沢の里 臨時駐車場無料40台以上入口の灯篭まで徒歩1分

見学料

無料

見学可能時間

24時間見学可能

その他ご不明な点、詳しい情報は焼津市ホームページ または 焼津市観光協会公式サイトにてご確認ください。

また、こちらのブログ内でご紹介させていただいた内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。

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