【富士山麓の湿原散策】小田貫湿原の歩き方|自然観察・木道コース・アクセス情報

入場料1,000円以下

小田貫湿原は、静岡県富士宮市に位置する、標高約670~690mの富士山麓に広がる湿原です。大小125あまりの池が点在し、湿生植物やトンボ・チョウなどの多様な生物が息づく自然環境として知られています。

整備された木道の散策路があり、お子様連れから自然観察を楽しむ大人まで幅広く訪れることが可能な自然観察スポットです。

この記事では、小田貫湿原の概要や見どころ、木道コース・自然観察の楽しみ方、アクセス・駐車場などの実用情報まで詳しく紹介します。

小田貫湿原てどんなところ?

小田貫湿原案内板

小田貫湿原(こだぬきしつげん)は、静岡県富士宮市の富士山西麓に広がる湿原地帯です。標高約680メートル前後、周囲には豊かな自然が残り、四季を通して湿原植物や野鳥が観察できる自然散策スポットとして知られています。

湿原には歩きやすい木道が整備されており、初めて訪れる人でも安心して散策を楽しめるのが魅力です。

この湿原は、富士山の湧水や地形によって形成された湿地環境がそのまま残されており、静かな空間が広がっています。湿原特有の植物が季節ごとに表情を変え、自然環境の多様性を感じられる場所です。

周囲の森とのつながりも深く、動植物の気配を感じながら歩く時間は、まさに癒しそのもの。

現在は自然観察、写真撮影、季節の散策を楽しむ人々に親しまれています。初夏の緑、秋の草紅葉、冬の澄んだ景色など、訪れる季節によって印象が変わるのも特徴です。

静かな自然に身を置きたい人や、ゆっくり歩きながら自然に触れたい人におすすめのスポットです。

小田貫湿原へのアクセスと駐車場情報

小田貫湿原駐車場

小田貫湿原には、湿原入り口付近に駐車場が整備されています。収容台数20台ほどと多くはありませんが、平日はゆとりがあり、土日でも早い時間帯なら停めやすい印象です。

料金は無料で、散策の拠点として利用しやすい場所にあります。木道散策のスタート地点に近いので、初めて訪れる方でもスムーズに歩き始められるでしょう。

公共交通機関を利用する場合は、JR身延線「富士宮駅」が起点になります。駅からは富士急静岡バスの路線を利用し、「田貫湖南」「井の頭保育園入口」「猪の頭小学校前」停留所あたりから徒歩で向かいます。

バスの所要時間はおよそ50〜60分ほど。バス停から湿原まではいずれも徒歩30分近くかかりますので、駅からはタクシーの利用がおすすめです。

湿原には散策用の木道が整備されており、1周約30〜40分ほど。平坦なルートなので特別な装備は必要なく、歩きやすい靴であれば誰でも散策しやすい環境です。自然観察に適した静かな道のりが続き、ゆったりと湿原の雰囲気を楽しめます。

湿原入口には案内板があり、木道の周遊ルートがひと目で分かるようになっています。トイレは駐車場付近にも湿原周辺にもありませんので、事前に済ませておきましょう。

混雑は比較的少ないスポットですが、紅葉時期や連休は訪問者が増えるため、午前中の来訪がおすすめです。

小田貫湿原の見どころ

初夏の小田貫湿原

小田貫湿原では、木道から望む広々とした湿原の景色と、四季ごとに姿を変える多種多様な動植物の観察が魅力です。どちらも訪れるたびに新しい発見があり、自然の移ろいを身近に感じられます。

木道と開放的な湿原風景

湿原の中央を通る木道

木道が湿原の中央を巡り、360度の自然風景に包まれる穏やかな散策が楽しめます。コースは平坦で歩きやすく、風が抜ける音や草木のそよぎが心地よい空間をつくっています。

何よりも湿原の開放感が最大の魅力で、季節や時間帯によって光の当たり方が変わり、景色の色合いが少しずつ移り変わるのも魅力です。

木道を歩いていると、周囲の静けさがいっそう際立ち、深呼吸したくなるような気持ちになります。誰もいない時間帯に訪れるのが特におすすめです。

多種多様な動植物の観察

木道に設置された観察用案内板

小田貫湿原は富士山麓の湿地環境が保たれており、季節ごとに異なる植物が楽しめます。初夏はミズバショウやワタスゲ、秋にはススキや草紅葉など湿原特有の景観が広がります。

野鳥や虫の姿も多く、散策中にさまざまな鳴き声が聞こえてくるのも魅力です。観察用の案内板が設けられているため、自然環境の特徴を理解しながら歩けます。

私が訪れたのは初夏。湿原全体がカエルの大合唱に包まれていました。小田貫湿原はモリアオガエルの産卵場所としても知られており、周囲の木々には卵も確認できます。

小田貫湿原周辺の立ち寄りスポット

小田貫湿原を訪れたあとは、その周辺にも足を延ばしてみてください。近隣の観光地もあわせて巡ることで、旅の満足度がさらに高まります。

ここでは特に訪れやすい魅力的なスポット2か所をご紹介します。

田貫湖

田貫湖は、富士山を望む湖として知られる静岡県富士宮市の観光スポットです。湖畔には遊歩道や休憩施設が整備されており、軽い散策や写真撮影、キャンプやアクティビティも楽しめます。

小田貫湿原から車で2~3分とアクセスしやすいので、湿原散策と合わせて訪れてみてください。

▼田貫湖の詳しい情報については、別記事でご紹介していますのであわせてご覧ください。

陣馬の滝

陣馬の滝は、小田貫湿原から車で約5分でアクセスできる清涼スポットです。美しい景観と清らかな湧水が魅力の滝で、周囲の森林とあわせて自然の美しさを存分に感じられます。散策路も整備されており、湿原散策のあとに立ち寄るのに適しています。

▼陣馬の滝の詳しい情報については、別記事でご紹介していますのであわせてご覧ください。

小田貫湿原はこんな方におすすめ!

湿原近くにある東屋

小田貫湿原の魅力はさまざまですが、特にこんな方にぴったりです。訪れる際の参考にしてください。

  • 木道散策と湿原風景を楽しみたい方
  • 多種多様な動植物観察に興味がある方
  • 富士山と湿原の景色を撮影したい方
  • 家族や友人と自然体験を楽しみたい方
  • 静かに湿原の雰囲気を味わいたい方

小田貫湿原を訪れる際の注意点

湿原内にある小さな池

快適に小田貫湿原を楽しむために、事前に知っておくと安心な注意点をまとめました。訪れる前にチェックしておきましょう。

  • 湿原内は木道以外立ち入り禁止
  • 湿原に生息する動植物の採取・捕獲禁止
  • 濡れた木道は滑りやすいため雨天時などは注意
  • 公共アクセスがやや不便なため注意
  • 木道には手すりが設けられていないため転落に注意

小田貫湿原の基本情報・アクセスまとめ

小田貫湿原を訪れる際に役立つ基本情報とアクセス方法をまとめました。お出かけ前にぜひチェックしてください。

公式サイト

富士宮市公式ウェブサイト・小田貫湿原ページをご覧ください。

所在地・公共アクセス

富士宮市猪之頭字菅ノ沢2267

公共交通機関でのアクセス方法

JR身延線「富士宮駅」から富士急静岡バスを利用(約50~60分)→「田貫湖南」「井の頭保育園入口」「猪の頭小学校前」いずれかの停留所で下車 徒歩約30分
※バスの本数が少なく、駅からの所要時間もかかるため、タクシーの利用がおすすめです。

駐車場情報

駐車場あり:普通車約20台/無料

入場料

無料

散策可能時間

常時開放(散策可能)

その他ご不明な点、詳しい情報は富士宮市公式ウェブサイト・小田貫湿原ページにてご確認ください。
また、こちらのブログ内でご紹介させていただいた内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。

おわりに

小田貫湿原は富士山麓の広大な湿原や木道散策が魅力の富士宮市を代表する観光スポットです。気軽に自然観察や写真撮影が楽しめ、自然散策や絶景好きな方にもぴったりですよ。

ぜひ次の旅行の目的地候補に入れてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ計画のお役に立てれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました