【東海館】レトロでノスタルジック! アニメやドラマに出てきそうな旧温泉宿!?【伊東市】

入場料1,000円以下

静岡県伊東市にある昭和レトロな文化施設、東海館(とうかいかん)。もともとは温泉旅館として営業していたのですが、現在は館内の見学や日帰り入浴を楽しめる施設として生まれ変わっています。レトロでノスタルジックなその佇まいは、アニメやドラマなどに出てきそうとファンの間で話題に! 更に確かな技術で建てられた温泉旅館の建築美は専門家も唸るほど! 伊東周辺を訪れたら、是非足を運んでいただきたいおすすめ施設です!

東海館ってどんなところ?

東海館は、静岡県伊東市にある市指定の有形文化財。昭和3年から平成9年までの間、温泉旅館として営業していましたが、その後は伊東市に寄贈され、平成13年に文化施設として開館しました。

温泉旅館として開業した昭和3年から何度かの増築を重ね、現在の姿になったようです。温泉旅館としての役目を終え、伊東市に寄贈された後、約3億円の保存改修工事を経て文化施設として生まれ変わりました。それだけ価値のある建物であることがわかりますね!

現在でも当時の職人たちによる建築美がしっかりと残されており、その技術の高さを一目見ようと、遠方からはるばる訪れる建築家の姿もあるようです。また、一部ファンの間ではジブリ映画「千と千尋の神隠し」の湯屋に似ていると話題になることも!

現在は宿泊施設として利用することはできませんが、館内を見学したり、日帰り温泉施設としての営業は行っています。現代ではなかなか見ることのできない当時の建築美を堪能できる貴重な文化施設です。

東海館のある景色

東海館を含むその周辺の景観は、現代だけでなく過去に二度評価を受けています。一度目は昭和63年、「静岡県まちなみ50選」に選定され、二度目は温泉旅館としての営業を終了後の平成14年、「温泉文化香る東海館界隈」が静岡県景観賞の最優秀賞を受賞しています。もちろん当時とは変わってしまった部分もあるかと思いますが、東海館自体は当時の姿をほぼ残したまま保存され営業している施設です。

今も昔も高く評価されているのがこちらの景観です。松川遊歩道から見る東海館、伊東大川(松川)沿いに建てられた東海館と松川遊歩道。どの角度から見ても絵になります。東海館の館内を見学する時間を確保するのが難しいという方も、この景観だけは眺めてから帰ってほしい!と、私は強く思います!

こちらは東海館の入口前の様子です。こちらの景観も素敵ですよね! 確かに「千と千尋の神隠し」の湯屋っぽいかも?

東海館の館内を見学しよう!

それでは東海館館内の様子をご紹介します! 上でご紹介した写真は夜撮影したものですが、館内の見学は昼間にしてきました。あれだけ素敵な外観の建物です。館内もテンションは上がりまくりでした!

温泉旅館ならではの風格ある玄関

東海館の入口はこんな感じです。昼間は昼間で雰囲気がありますね! 入口にある彫刻からも技術の高さとこだわりのようなものを感じることができます。私なんかが入るのにはちょっと分不相応な気もしてしまいましたが、勇気を出して入館!

扉を開けて中に入ると、昔ながらの旅館や民宿の玄関といった感じになっています。古い歴史を感じると同時に、何か懐かしさのようなものも感じました。入ってすぐ左側には受付があります。受付を済ませて館内を見学させていただきましょう! ちなみに入館料は大人200円、小人100円です。

入館してすぐの部屋には、温泉旅館として営業していた頃に使われていたものや、当時の写真などが飾られています。ちょっとしたお土産なんかも売られていますよ!

廊下の印象は光によって変わる?

東海館の廊下はこんな感じです。こちらの写真だと、まるで夜に訪れたかのような暗い廊下が続いているように思えますよね? ですがこちらは昼間の東海館館内を撮影したものです。

東海館は地上3階建てプラス望楼という造りになっており、入館料さえ支払えばすべての階、公開されているすべての部屋を見学することができます。東海館の特徴として、長い廊下に多くの客間、中心には立派な中庭があり、その中庭から差し込む光の加減によって廊下が明るかったり暗かったりするのです。

上の写真は中庭に面していない場所にある1階の廊下。廊下の照明のみの明るさということで、かなり暗い印象の写真になっています。

こちらの2枚の写真も東海館の廊下を撮影したものですが、上の写真とはかなり印象が違うのではないでしょうか? 外からの光が入ると明るくなるというのも、何か昔ながらの建物らしくて素敵ですよね! 不便さの中に見えるレトロな風景というのもいいものだなと感じます。

ちなみに地上3階建てプラス望楼という造りの東海館。階の移動は階段のみで、エレベーターなどはありません。更にこちらの写真を見てもらうとわかる通りかなり傾斜のある階段ですので、足腰が弱い方にはちょっと厳しいかもしれませんね。

私が東海館を訪れた時も階段でスタッフの方とすれ違ったのですが、掃除用具を持ちながらの上り下りはとても大変そうでした。古い建造物をきれいに保つ上では、不便さの中に見えるレトロな……とも言ってられないな……と。東海館を訪れる際は、そのあたりを考慮してお出かけください。

鶴亀を表した中庭

そしてこちらが先ほどご紹介した東海館の中庭です。各地から集められた大石があり、鶴亀を表した池庭が作られているとのこと。ちょっと私にとってはレベルの高いお話すぎて、何がどう鶴亀なのかはわかりませんが、どうやら石組の種類のことのようですね。縁起の良い石組のようです。

和風建築の技術が集約された客間

客間はまるでタイムスリップした世界のよう! まさにレトロ!といった懐かしさを感じる空間です! 私の第一印象は「昔のおばあちゃんち」! 小さい頃おばあちゃんちに遊びに行った時の記憶がよみがえるような感覚になりました。もちろんこんな豪邸に住んでいたわけではありませんが……。

客間は何室かあるのですが、物があまり置いていない部屋が続くと「物件の内見に来たんだっけ?」と思う瞬間も。更にそんな部屋が薄暗かったりするとちょっとホラー感も……。伝統的な日本家屋の和室ってちょっと怖いという印象を持ってしまうんですよね……。映画の見過ぎですね。

客間にある書院の欄間や障子、廊下の壁など、至る所で当時の職人たちが腕を振るった精巧な細工を見ることができます。このような細工からもわかる高い技術、それにより生み出された建築美が東海館の魅力であり、後世に残すべき建物とされた所以なのでしょうね。

更に客間からはこのように、すぐ横を流れる伊東大川(松川)と松川遊歩道を眺めることもできます。情緒あふれる素敵な風景ですので、是非東海館からのこちらの景色も楽しんでくださいね!

客間を改装した展示室も!

もともとは客間として使われていたであろういくつかの部屋を改装し、現在は展示室として利用しているようです。東海館や伊東市の歴史を学べるような展示が中心ですが、伊東市で活動している彫刻家の重岡建治先生の作品が展示された部屋もあります。

まるで時代劇のワンシーン!?

私が東海館の館内を見学した中で一番興奮したのがこちら! 時代劇のワンシーンで登場するような大広間です! なんとその広さ120畳! 写真では伝わり切れないかもしれませんが、これだけ広い和室となるとまさに圧巻です! 温泉旅館として営業していた頃は、毎晩宿泊客の宴席が設けられるような宴会場だったようですね。

東側には舞台もあり、唄や踊りで賑わっていたことが想像できますね! 大広間は東海館3階にあるため、たどり着くまではちょっと大変かもしれませんが、間違いなく一見の価値はあります! 頑張って階段を上りましょう!

周辺の景色を眺めることができる「望楼」

東海館は3階建ての建物ですが、遠くを見渡すためのやぐらである「望楼」が設けられています。3階から望楼へ上がるには、こちらのひと際急な狭い階段を上る必要があります。

階段を上がるとこのような窓以外は何もない空間があり……

周辺の景色を眺めることができます! 現在では周辺にも高いビルなどが建ち並んでいますが、望楼が建設された昭和24年頃はまだ高層の建物などがなく、天城山などがよく見えていたようです。当時から現在までで75年ほど経っていますからね。こちらから見える景色も大きく変わっていることでしょう。それでも東海館を含む周辺の景観が現在でも評価され続けているのは、やはりこの東海館がその姿を保ったまま残されているからだと思います。本当にすごいことですよね!

東海館の見学を終えて…

東海館の周辺および館内の様子をご紹介させていただきましたが、かなりざっくりとまとめましたので、実際はもっと見どころが盛りだくさんの施設です。細かいところまでじっくり見たり、展示室の説明などもしっかり読めば、滞在時間は数時間では収まらないほどのボリュームがあります! 実際は私も想像していたより数倍広い施設だと感じましたし、こんなに見どころの多い施設だと思っていなかったのでかなり驚きました! それでいて入館料が200円というのは、控えめに言っても破格だと思います!

また、私は見学のみの利用でしたが、館内には大浴場があり日帰り入浴を楽しめたり、和風喫茶室でお茶やコーヒーを楽しむこともできます。私は見学だけでも大満足でしたが、お時間のある方は日帰り入浴や喫茶室での時間を楽しむのもいいかもしれませんね!

レトロなものや風景、歴史的なものに触れるのが好きな方、ゆったりとした時間の中で休日を過ごしたい方におすすめの場所です。古き良き昭和の旅情、東海館。是非足を運んでみてくださいね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!

東海館へのアクセス

公式サイト

伊豆・伊東観光ガイド-伊東温泉観光・文化施設 東海館(旧木造建築の旅館)

所在地

〒414-0022 静岡県伊東市東松原町12-10

公共交通機関で向かわれる方は、JR伊東駅より東海バスへ乗車、東海館前バス停もしくは松原バス停で下車してください。路線により停まるバス停が違いますのでご注意ください。東海館前バス停からは徒歩1分、松原バス停からは徒歩3分ほどです。また、JR伊東駅からは徒歩9分ほどですので、駅から徒歩で向かわれるのもおすすめです。

駐車場

東海館には専用駐車場がありませんので、お車で向かわれる方は近くのコインパーキングなどに駐車して東海館を目指しましょう。いくつか近くの駐車場を挙げておきます。

三井のリパーク 伊東東松原町第2駐車場東海館から徒歩1分
伊東市大川橋駐車場東海館から徒歩3分
三井のリパーク 伊東松原本町第2駐車場東海館から徒歩3分
三井のリパーク 伊東松原本町駐車場東海館から徒歩3分
場所や料金などの詳しい情報は、各駐車場名をクリックすると見ることができます。

入館料、入浴料

入館料大人200円、小人100円
入浴料大人500円、小人300円
※日帰り入浴営業日は土日祝日のみ

開館時間・休館日

開館時間 9:00~21:00(最終受付は20:00まで)

休館日 毎月第3火曜日(祝祭日の場合は翌日)、1月1日

その他ご不明な点、詳しい情報は公式サイトにてご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました