【靜岡縣護國神社】「ありがとう」の心で! 開放感抜群の緑あふれる神社【静岡市】

入場料1,000円以下

静岡県静岡市葵区にある珍しい御祭神と自然豊かな境内が特徴の神社、靜岡縣護國神社(しずおかけんごこくじんじゃ)。大型商業施設や幹線道路、この地域の主要駅などが近くにあるような市街地に鎮座している、県を代表する大きな神社です。こちらの神社の最大の魅力は、なんと言っても周囲を取り囲む大自然! 特に拝殿前の開放的な景色は圧巻です! 誰が訪れても「何か」を感じるようなパワースポット。是非この場所を訪れて開放的な空間で手を合わせてみてくださいね!

靜岡縣護國神社ってどんなところ?

靜岡縣護國神社は、明治維新から大東亜戦争(太平洋戦争)における静岡県出身者および所縁の戦没者・殉死者の英霊7万6千余柱が祀られた神社です。神社の御祭神といえば、日本に古くから伝わる神様や歴代の天皇、歴史上の人物などが一般的だと思いますが、靜岡縣護國神社の御祭神は戦没者や殉死者の英霊という、ちょっと珍しい神社なんですね。御祭神となられた英霊が身代わりとなり、私たちを災いからお守りくださっているということのようです。

そんな靜岡縣護國神社は1899年、静岡市北番町に「共祭招魂社」として創立されました。それからおよそ40年後の1939年に現在の名称である「靜岡縣護國神社」と改称。1942年に現在地へ移転し、80年以上の歴史を刻んでいます。

靜岡縣護國神社に参拝することで得られるご利益は、厄除け、家内安全、社運隆昌、商売繁昌、身体安全、病気平癒、安産祈願などがあります。また、車のお祓いなども行っており、交通安全のお守りも数多くの種類が頒布されていました。

境内には自然が溢れており、特に拝殿前の平地はとても開放的な気分を味わうことができます。ふらっと立ち寄っただけでも、何か感じるものがあるような……。そんな神社だと私は思いました。

ちなみに、靜岡縣護國神社について調べたい場合「静岡県護国神社」でも検索することはできますが、正式には「靜岡縣護國神社」というちょっと難しい漢字を使った社名が正式名称となりますのでお見知りおきください。

靜岡縣護國神社でお詣りしよう!

靜岡縣護國神社は静岡市葵区にある静岡鉄道柚木駅から徒歩約5分、JR東静岡駅からも徒歩約10分という立地にあり、すぐ横には静岡鉄道静岡清水線の線路や国道1号線が通っています。かなりアクセスしやすい場所ですが、その分交通量も人も多い場所ですので、注意して境内、駐車場を目指しましょう。

駐車場はちょっとわかりづらい場所にある?

今回も自家用車で向かいましたので、まずは駐車場を目指します。靜岡縣護國神社には広い駐車場が設けられていますが、神社正面にある一の鳥居側から向かうとちょっとわかりづらいかもしれません。写真を使って説明していきますので、お車で向かわれる方はご参考になさってください。

まずこちらが靜岡縣護國神社一の鳥居です。靜岡縣護國神社の正面入り口となる場所ですね。鳥居の前は舗装された広場のようになっており、一見駐車場のようにも思えますが、車両の進入は禁止されています。

鳥居前はこのようになっています。車も通りますし、近くに学校があるため学生さんなどの通行人も多く見られました。通行の際はご注意ください。駐車場を目指す方は一の鳥居を正面に見て右側へお進みください。

右側へ進むと線路沿いの道へ。線路と国道を挟んで大型ショッピングモール「マークイズ静岡」が見えます。こちらの道をまっすぐ進みますと……

左側に東鳥居が見えてきます。こちらからも靜岡縣護國神社境内へ入ることができますが、駐車場はもう少し先です。

東鳥居のすぐ隣には社務所・遺品館への案内看板がありますので、案内通りに進んでいきます。すると駐車場に入るのですが、こちらは参拝者用の駐車場ではなく月極駐車場となっていますので、スルーして進みましょう。駐車スペースが空いていても駐車禁止です。

ちなみに東方面から国道1号線を使って靜岡縣護國神社を目指す場合は、東静岡大橋との交差点を右折して駐車場を目指すのですが、そのルートで向かい線路を越えた先がこの位置です。こちらの地図でご確認ください。

月極駐車場を越えると正面に社務所が見えます。社務所の南側に参拝者用の駐車スペースが数台分ありますので、空いていれば駐車可能です。また、社務所の東側にも駐車スペースがあり車がとまっていると思いますが、こちらは参拝者用の駐車スペースではありませんので駐車禁止です。

社務所を右手に見ながら更に進んでいくと遺品館が見えてきます。未舗装ではありますが、遺品館前は大きな駐車場となっていますので、お車で靜岡縣護國神社へお越しの方はこちらを目指しましょう。

このように、靜岡縣護國神社には駐車スペースこそそれなりにあるものの、ちょっとわかりにくい場所にあるため、初めて訪れる方は迷ってしまう可能性があります。事前に靜岡縣護國神社公式サイトにて駐車場の位置や行き方を確認し、案内表示等に従って安全運転で向かいましょう。

靜岡縣護國神社は緑あふれる広い神社!

靜岡縣護國神社は駅からも近く、幹線道路沿いにあり、近くには大型ショッピングモールもあるような市街地の中に鎮座する神社。……にもかかわらず境内には緑があふれ、自然豊かなパワースポットとしても知られています。

それでは境内の様子をご紹介していきます。駐車場からだとちょっと中途半端な場所からご紹介する感じになってしまいますので、ここは正面入り口である一の鳥居からスタートしましょう! 立派な鳥居がお出迎えです!

一の鳥居のすぐ近くにはこのような案内看板や説明板が設置されています。靜岡縣護國神社境内は自然学習コースにもなっているようですね。

更に靜岡縣護國神社がどのような神社なのか、どんな神様がお祀りされているところなのかがわかりやすく書かれた説明板もあります。「ありがとうございます」という感謝の心をもってお参りすることは本当に大切なことです。

一の鳥居をくぐるとこのような表参道が続きます。神社の表参道と聞くと、なんとなく社殿までまっすぐ続く道をイメージしがちですが、靜岡縣護國神社の表参道はまっすぐではなくカーブしているんです。このあたりもちょっと珍しい感じがしますよね。そして本当に神社の境内なの?というような、緑に囲まれた景色が続きます。自然学習コースになっているのも納得です。

表参道の左側には神池と呼ばれる大きな池もあります。時期によっては水鳥やメダカなどの水辺の生き物を観察することもできるようです。

表参道を進んで行くと拝殿へ続く道とは別に、左右への分かれ道が現れます。まずは灯籠の並べられた右側へ続く道を進んでみましょう。と思って進んだ先には、先ほど駐車場への行き方をご紹介した時にあった東鳥居へ続いていました。神社東側から境内へ向かわれる方は、東鳥居からアクセスするのが良さそうですね!

更に東鳥居の近くには静岡県神社庁もありました。みなさんは神社庁ってご存じですか? 神社庁とは、全ての都道府県に1つずつ設置されている神社本庁の地方機関です。静岡県の場合、その神社庁がここ靜岡縣護國神社にあるということですね。静岡県内には2,800以上の神社があり、それらを包括する組織が静岡県神社庁ということになります。

なにやらすごそうなところですが、なかなか馴染みのない場所でもありますね。私たちが直接的に神社庁と関わることはなさそうですが、県内の神社にはいろいろとお世話になっていますので、一応頭を下げておきました。これからも県内の各神社が良き場所であるように……と。

一旦表参道に戻り、今度は反対側へ進んでいきましょう。表参道から左側へ進むと招魂場(招魂斎場)というところに辿り着きます。こちらは靜岡縣護國神社が現在地へ移転遷座してより、戦没者の御霊を慰霊しお祀りする招魂祭が行われていた場所です。現在は社殿の一隅を仮招魂場として祭祀を行っているため、招魂場は使用されていないようですね。

再び表参道へ戻り拝殿を目指します。こちらの橋を渡ると二の鳥居、そして拝殿が見えてきます。

橋を渡ると左側に手水舎があります。公式サイトでは「大手水舎」と紹介されていますね。こちらで心身を清めてからお詣りしましょう!

ちなみにこちらの手水舎、位置的には未舗装の駐車場のすぐ隣になります。なので、お車でお越しの方は駐車後すぐに手水舎、そして二の鳥居前へ向かうことができます。私は私の勝手なこだわりで一の鳥居から順番に拝殿を目指しているだけですのでお気になさらずに。その場の雰囲気を楽しめることが一番大切です!

そして私が訪れた時、手水舎から少し離れた場所にこちらの花飾りが置かれていました。花手水かな?と思いましたが、手水舎の横にあったわけでもないので……なんだったんでしょうね? もしかしたらまだ製作途中の何かだったのかもしれませんね。とりあえずとても素敵だったので写真を撮らせていただきました。

拝殿前は空気がガラリと変わる?

手水舎を越え少し進んだ先にあるのが二の鳥居、その奥に見えるのが靜岡縣護國神社の拝殿です! 靜岡縣護國神社はここから先の景色が本当にすごいんです! そしてここまでとはちょっと空気が変わります。私はもう大興奮! 想像の何倍も素敵な景色が広がっていました!

二の鳥居をくぐると一気に視界が開けてこの景色! 鳥居から拝殿まではまっすぐな参道が延び、周囲は緑のじゅうたん、拝殿は大きな森に飲み込まれそうな……そんな景色が視界いっぱいに広がり、とても開放的な気分を味わうことができます! この場に立ってみると「本当にこの場所に来てよかった」という気持ちになれること間違いなし! なかなか神社では感じることのない感情を抱くのではないでしょうか?

もう少し拝殿に近づいてみましょう! 近づくとどんどん迫力が増してきます! 後ろの森もすごいですが、拝殿も本当に立派! もうすぐ5月ということでこいのぼりが設置されていました。この景色の中を泳ぐこいのぼりも素敵でした!

ちなみに靜岡縣護國神社の御神木は拝殿後方の森の中にあります。こちらの写真ではその1本を特定することは難しいですが、どうやら拝殿の中心線の山際に自生している1本のモチノキが御神木とされているようです。推定樹齢200年、高さは20mほどだそうです。

それではお詣りをしましょう! 御祭神である戦没者や殉死者の英霊に対して「ありがとうございます」の気持ちを持って手を合わせます。私はこの手を合わせている時間が結構好きです。とても穏やかな気持ちになれます。

拝殿のまわりにはいろいろなものがありますのでご紹介します。まずはおみくじですね。靜岡縣護國神社には5種類のおみくじがあります(写真にないものもあります)。いろいろあって迷いましたが……

私は「神話まんがこどもみくじ」というものを引いてみました。日本の神様について漫画で描かれた可愛らしいおみくじで、全25種類あるようです。私の引いたおみくじには「あまてらすおおみかみさまとあめのいわと」という漫画が載っていました。もちろんおみくじですので運勢なども書いてありますが、ほとんどひらがなで書かれており、小さなお子様でも理解できる内容になっています。もしかしたら私が引いていいものではなかったかもしれませんね……。そうだったらごめんなさい。

拝殿の近くには他にも、おみくじ結び所絵馬掛所絵馬書き所が設置されています。

ちなみにですが、先ほどのおみくじの横に筒のようなものがあることにお気付きの方もいるのではないでしょうか? そちらは毎年10月に行われる秋季慰霊大祭のイベントである「管弦祭」で使用され、奉納される手筒花火です。靜岡縣護國神社には秋季慰霊大祭以外にも様々な年間行事があり、普段とは違った境内の様子を見ることができます。興味のある方は靜岡縣護國神社公式サイトにてご確認の上、参加してみてはいかがでしょうか? 私は8月に行われる「万灯みたま祭」が非常に気になっています。

そしてもう一か所、拝殿から左手側に進んで行くと車祓所という看板が見えてきます。こちらは交通安全祈願として車のお祓いを行う場所です。納車直後や新年、事故を起こしてしまった後などタイミングは様々ですが、車自体はもちろん、ドライバーや同乗者を交通事故から守る目的でお祓いを受ける方も少なくありません。また、車のお祓いを受けることでドライバー自身の安全運転への意識が高まるという効果も期待できます。特別珍しいものではありませんが、車のお祓いを行っている神社は限られていますので、ご希望の方は靜岡縣護國神社公式サイトにてご確認ください。

お守りや御朱印の授与、ご祈祷の受付は社務所へ

靜岡縣護國神社の社務所は大きなコンクリート造の建物で、ぱっと見で社務所だと認識するのはちょっと難しい外観をしています。実際私も入るのに少しだけ躊躇してしまいましたが、勇気を出して中へ!

中に入るとたくさんのお守りやお札といった授与品が並べられており、ちょっとだけホッとしました。かなりたくさんの種類のお守りが並べられていましたが、中でも交通安全に関するお守りが特に多かったように思います。

また、あとで知ったのですが、靜岡縣護國神社の社務所では雅楽、祭祀舞、書道などの教室が開催されており、地域交流の場としても活用されているようです。そのため、このような大きな建物が社務所になっているというわけですね。

社務所ではお守りやお札、御朱印といった授与品をいただける他、先ほどご紹介した車のお祓いや家内安全祈願、安産祈願などといった各種ご祈祷の受付も行っています。

社務所の横にはもう一か所の手水舎があります。先ほどご紹介した大きな手水舎が「大手水舎」と呼ばれているのに対し、こちらは「新手水舎」と呼ばれているようです。社務所側から参拝に訪れる方は、こちらの手水舎で心身を清めてから拝殿に向かうのが良さそうですね。

境内には数多くの慰霊碑も

靜岡縣護國神社が戦没者・殉死者の英霊をお祀りしている神社であることは、境内にある数多くの慰霊碑からもおわかりいただけると思います。これらの慰霊碑は、戦地で倒れた兵士やそれらを看取った看護師、難民と化し命を落とした人々を偲ぶもので、毎年決まった時期にそれぞれ慰霊祭が行われます。

今、私たちが平和な時代を生きられているのも、こちらにお祀りされている7万6千を超える英霊のおかげ。そのような思いでこの場所を訪れると、自ずと感謝の気持ちで手を合わせることができそうですね。

靜岡縣護國神社への参拝を終えて…

戦没者・殉死者の英霊が御祭神というちょっと珍しい神社ですが、やはり神社が神聖な場所だということを改めて実感できる時間となりました。それと同時に、戦争の恐ろしさや今という時代を生きることができていることへの喜びなど、いろいろと考えさせられる機会にもなりましたね。私たちが何気なく過ごしている日常は過去から続いているもの。感謝の気持ちはいつでも忘れてはいけないと強く思いました。

そしてそのような場所であるにもかかわらず、自然に囲まれた素敵な景色が魅力的なのもポイント! 広い境内の半分以上が緑に覆われているので、自然観察の場としてもおすすめの神社です。特におすすめなのは、やはり拝殿前の広場とそこから見える景色! 神社という場所ではなかなか抱くことのない、ちょっと珍しい感情があふれ出す方も多いはず! あまりハードルを上げるのも良くないとは思いますが、控えめに言っても想像の数倍は感動できる景色がそこにはあります! 少しでも気になる方はとりあえず行ってみてください。後悔はしないと思いますよ? 神聖な場所であることはお忘れなく。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!

靜岡縣護國神社へのアクセス

公式サイト

靜岡縣護國神社 |ご祈祷・参拝・儀礼は靜岡縣護國神社へ

所在地

〒420-0821 静岡県静岡市葵区柚木366

公共交通機関で向かわれる方は、静岡鉄道柚木駅より徒歩約5分JR東静岡駅より徒歩約10分です。

駐車場

無料

社務所前に数台、遺品館前に数十台分の駐車スペース有り

拝観料

無料

拝観可能時間、社務所受付時間

開門 6:00~18:00(10月~3月は17:00まで)

受付 9:00~17:00(10月~3月は16:00まで)

その他ご不明な点、詳しい情報は靜岡縣護國神社公式サイトにてご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました