【大井神社】夏季限定の風鈴回廊が魅力! 大井川の神様を祀る神社【島田市】

入場料1,000円以下

静岡県島田市にある大井川の神様を祀るパワースポット、大井神社(おおいじんじゃ)。島田市の中心街に鎮座する大きな歴史ある神社です。今回は6月1日~8月31日の夏季限定で行われる「風鈴奉納」イベント期間中に大井神社を訪れましたので、その時の様子をご紹介します。風情ある境内の一角に飾られる風鈴とその音色からは夏の訪れを感じることができ、参拝者たちの目と耳を楽しませてくれています。

大井神社ってどんなところ?

大井神社は、静岡県島田市大井町にある大井川の神霊を祀る神社。旧社格は県社で、現在は神社本庁の別表神社となっています。

別表神社とは、神社本庁(伊勢神宮を本宗とした、日本各地の神社を包括する宗教法人)が定めた、神社本庁が包括する一部の神社のこと。すべての神社が対等な立場であるとされている現代において、規模の大きさから特別な扱いをすることと定められた一部の神社が別表神社と呼ばれています。

御祭神は、水の神・彌都波能売神(みつはのめのかみ)土の神・波邇夜須比売神(はにやすひめのかみ)日の神・天照大神(あまてらすおおみかみ)の三柱。文献上では「大井神」と記載されているように、大井川の神格化が始まりとされています。御祭神三柱はいずれも後世に祭神とされたものですが、特に水の神である彌都波能売神に大井川の神格化の名残りがあるといわれているようです。

御祭神が三柱共に女神様であることから、安産の神、女性や子供の守護神として信仰されており、他にも生命生産、お清め・お祓い、旅行安全、交通安全の神としても信仰を寄せ、これらのご利益を授かることができる神社として広く知られています。

平安時代である865年の文献に大井神社についての記載があるようですが、創建についての詳しい情報は不明。

元々は大井川上流の谷畠村の大沢(現在の川根本町大沢)に祀られていましたが、1276年の洪水で流され漂着した島田に鎮座したと記録が残されています。

その後も大井川は度々氾濫し、1604年の大洪水の際には元島田の野田山へ一時的に遷されますが、1615年には島田も元の町並みに戻り、現在の御仮屋町の御旅所へ戻されます。

それから74年後の1689年、大井神社より上流地域の発展により、生活汚水が大井神社の方へ流れることを危惧した氏子からの請願により、現在地に遷座されることとなりました。

現在、大井神社では年間いくつかの祭事が行われており、中でも3年に一度執り行われる例祭・島田大祭は「帯まつり」の名で知られ、日本の奇祭のひとつにも数えられています。

また、大井神社境内には、大井天満宮、春日神社、静霊神社、大井恵比寿神社、祓戸神社の5社の境内社があり、それぞれの例祭も執り行われます。

大井神社でお詣りしよう!

島田市を流れる大井川から数kmの位置にある大井神社。周囲には住宅街や飲食店、スーパーやコンビニなどがあり、駅からも徒歩数分でアクセス可能な島田市の中心街に鎮座する神社です。

今回も例の如く、簡単な下調べしかせずに目的地を目指したのですが、私が想像していたよりも遥かに大きな神社でした。特にこの時期を狙って訪れたわけではないのですが、素敵な光景を目にすることができましたのでご紹介しますね!

駐車場へは神社東側の入口から

大井神社の駐車場へは、神社南側を通る県道34号線から北へ向かって延びる神社東側の側道から入ることができます。大井神社東側の鳥居からすぐの入口です。

すごーくざっくりとした地図を載せておきますので参考になさってください。駐車場の場所だけでも把握しておくと迷わず目的地にたどり着けると思います。

こちらが大井神社駐車場入口です。駐車場前の道は片側一車線の道路で、道幅も狭くはないので通行しやすいかと思います。

神社南側から駐車場を目指す場合はこちらの鳥居を目印にされるとわかりやすいかと。鳥居から駐車場入口までは数メートルです。

駐車場はこんな感じ。舗装されたきれいな駐車場で無料で利用することができます。普通車約20台収容可能です。

大井神社境内の様子は?

大井神社はその規模の大きさなどから別表神社に指定されるような大きな神社。よって境内には様々な見どころが存在します。ざっとではありますがご紹介していきますね。

まずは鳥居です。神社南側と東側に一基ずつ入口の鳥居があります。神社南側の鳥居からまっすぐ参道を進むと正面には社務所、東側の鳥居からまっすぐ進むと正面には拝殿が現れます。南側の鳥居から境内を進む参道が表参道なので、南側の鳥居が正面入り口ということになりますね。

南側の鳥居が正面入り口ではありますが、駐車場から近いのは東側の鳥居なので、こだわりがない限りどちらから境内へ入っても問題ないと思います。何よりも大切なのは神様に手を合わせる気持ちです。

入口が2か所あれば手水舎も2か所ある……のかと思ったのですが、実は大井神社の手水舎は2か所どころではないんです! 正確な数はわからないのですが、少なくとも5か所以上は確認済み。

おそらくですが、大井神社にはわりと大きめの境内社がいくつかあるので、それぞれに手水舎が設けられているのかなと。境内社5社すべてに設けられているわけではないと思いますが……。

中でも拝殿脇にある「双竜の手水」は、大井神社の最も古い信仰である大井川の水神信仰の象徴。

境内地下より汲み上げられている清水により心身を清めることができる場所です。

そしてこちらが大井神社の拝殿です。立派な拝殿ですがわりとシンプルな見た目。1,000年以上続く歴史ある神社とその神様に手を合わせましょう。

拝殿向かって右側には社務所があります。各種受付や授与品の頒布を行っています。大井神社ではたくさんの種類のお守りを頒布していますが、特に安産祈願や女性・子供のためのお守りが多く、デザインも可愛らしいものが多く見られました。大井神社公式サイトの授与品紹介ページからも見ることができますので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね!

そしてみなさん見てください! このおみくじの種類! 大井神社にはこんなにもたくさんのおみくじがあるんです! シンプルなおみくじからちょっと珍しい感じのおみくじ、女性専用のおみくじなんかもあり、その数なんと10種類! 中には期間限定のおみくじもありました!

これだけあると迷ってしまいますよね? でもそれがまた楽しいんです! もういっそのこと全部引いてしまおうかなーなんて……。さすがにそれはやめておきましたが。

立派な絵馬掛所もあります。千羽鶴も飾られていましたね。大井神社に奉納されたものでしょうか?

大井神社境内中央あたりには日本庭園を思わせるような一角があり、中心には御神池があります。御神池には朱色の太鼓橋が架けられ、風情ある景観を楽しむことができる場所です。

御神池のすぐ隣にはこんな銅像も。こちらは大奴・鹿島踊りブロンズ像。大井神社の神事芸能である「帯まつり」の主役となる大名行列の大奴と鹿島踊りの三番叟の姿をブロンズ像にしたものです。

こちらは南側の鳥居から表参道を進んで行くと現れる太鼓橋です。1713年に神輿渡御のために造営された石の神橋。当時の姿のまま……とはいきませんが、300年以上の歴史ある太鼓橋ですね。

私が訪れた時はこちらの太鼓橋や御神池の前でウェディングフォトの撮影が行われていました。和装に身を包んだ新郎新婦様が境内を歩いている姿ってすごく絵になりますよね! 神聖な空間でちょっとだけ幸せ気分をおすそ分けしてもらいました!

駐車場の近くには大井神社売店があります。おでんやソフトクリーム、かき氷といった軽食をいただくことができるお店です。ちょっとしたおもちゃなんかも置いてあるようなので、小さなお子様を連れての参拝の際、休憩所として利用するのもいいかもしれませんね。

大井神社境内には宮美殿という結婚式場もあります。式場から直接拝殿へアクセス可能なので、和装での結婚式におすすめですね。

この日境内を歩きながらウェディングフォトの撮影をしていた新郎新婦様も、おそらく宮美殿での挙式後の後撮りやスナップ写真の撮影だったのではないかと思います。

境内社5社をご紹介

大井天満宮

大井神社拝殿横にある、学問の神様として有名な菅原道真公が御祭神の神社。自身の体の不調なところと同じ部分を撫でると病が全快するといわれている神牛の像もあります。頭部を撫でると知恵が付くとも。

春日神社

大井天満宮の横にある神社。御祭神は、健御賀豆智命、伊波比主命、天之子八根命など11柱。島田に疫病が蔓延した際、疫病退散を祈って創建されたのが春日神社といわれています。

静霊神社

大井天満宮、春日神社と並んで鎮座する、境内でもひと際大きな社殿の境内社。島田市出身の英霊1950余柱を御祭神としてお祀りしている神社です。

大井恵比寿神社

太鼓橋横にある神社。商売繁盛、開運招福の神様である、大国主命、事代主命を御祭神とした神社です。家庭に福を授ける家庭円満の神様として信仰されています。

祓戸神社

御神池の近くにある神社。祓戸四柱の神を御祭神とし、清祓いの神様として信仰されています。大井神社拝殿への参拝の前に祓戸神社へお詣りすれば、心身が清められ願いが叶うといわれています。

大井神社 この時期一番の見どころは?

大井神社では6月1日~8月31日の夏の期間、疫病退散・心願成就の願いを込めて「風鈴奉納」を開催しています。これは風鈴に取り付けられた短冊に願い事を書き、風鈴の音と共に神様に捧げるというもの。

願い事の書かれた風鈴は境内回廊に掛けられ、期間中に大井神社を訪れた参拝客の目と耳を楽しませてくれます。

私は風鈴奉納期間中ということを知らずに大井神社を訪れたのですが、こちらの回廊に足を踏み入れた瞬間目を奪われ、かなりの時間この光景を眺めていました。風鈴の音も透き通っていて好きなんですよね。

回廊には風鈴だけでなくランタンも掛けられており、このふたつの相乗効果が素晴らしい! より美しい風景を作り出しています。

「風鈴奉納」の開催期間は6月1日~8月31日ですが、受付期間は6月1日~8月20日までとなっていますので、このイベントに参加したいという方は受付期間内に大井神社を訪れましょう。ちなみに奉納料は800円です。詳しくは大井神社公式サイトにてご確認ください。

大井神社への参拝を終えて…

想像していたよりも広い境内に驚き、新郎新婦様から幸せ気分を(勝手に)おすそ分けしてもらい、素敵な風鈴のある回廊と風鈴の音に目と耳を奪われる。そんなお出かけ時間を過ごすことができました! ほかにも、おみくじがたくさんあったり、売店があったりと、神聖な場所でありながら大人から子供まで幅広い年齢層の方が楽しく過ごせるスポットだと感じました。

「風鈴奉納」期間中に訪れることができたのは何よりもラッキーでしたが、大井神社ではほかにも年中行事が多数開催されますので、イベントに合わせて訪れるのもいいと思います。

やはり私は、3年に一度行われる島田大祭「帯まつり」が一番気になりますね。奇祭と呼ばれるお祭りが見てみたい! 前回は令和4年に開催されたようなので、次は令和7年ですね。是非次の大祭には参加したいと思っています!

それから、大井神社を訪れる上での注意点がひとつ。大井神社という名前の神社は大井川流域にいくつか存在し、その数は現在でも40以上といわれています。ナビを使って大井神社を目指す方はしっかりと住所をご確認の上お出かけください。

〒427-0025 静岡県島田市大井町2316

こちらが今回ご紹介した大井神社の所在地です。お間違えのないようお気を付けください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!

大井神社へのアクセス

公式サイト

大井神社

所在地

〒427-0025 静岡県島田市大井町2316

公共交通機関で向かわれる方は、JR島田駅より徒歩約7分で大井神社へ到着します。

駐車場

無料

境内駐車場に普通車約20台収容可能

拝観料

無料

参拝可能時間・社務所受付時間

24時間参拝可能

社務所受付時間 8:30~17:00

その他ご不明な点、詳しい情報は大井神社公式サイトにてご確認ください。

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