静岡県富士宮市にあるマイナスイオンたっぷりの大人気観光スポット、白糸の滝(しらいとのたき)。名前の通り滝がメインの観光名所ではありますが、実は滝以外にもたくさんの見どころがあり、滝好きでなくとも十分に楽しめる静岡を代表する観光スポットなんです! 美しい滝として有名な白糸の滝と、轟音を響かせて流れ落ちる音止めの滝。対照的なふたつの滝を一か所で見られるのも、こちらの観光地ならではの魅力ではないでしょうか? 神秘的で力強い滝の流れから感じる自然のエネルギーは、まさにパワースポットと呼ぶにふさわしい場所であることを物語っています!
白糸の滝ってどんな滝?
白糸の滝。誰もが一度は聞いたことのある有名な滝の名前ではないでしょうか? その白糸の滝について、少しですが解説していきます。
実は白糸の滝という名前の滝は、日本全国に20か所以上あるといわれています。日本国民誰もが聞いたことがあるのは、おそらくそのためでしょう。名前は同じでも落差や水量などは様々で、人によってイメージする白糸の滝はかなり差があるようです。私は静岡県民ですので、白糸の滝と聞いてイメージするのは今回ご紹介する白糸の滝ですが、他県の方のイメージする白糸の滝とは異なっている場合がありますので、覚えておいて損はないと思います。
富士宮市にある白糸の滝は、幅200m、落差20m、毎秒1.5tの水量を誇るまさに名瀑です。白糸の滝のすぐ近くには音止めの滝という滝もあり、共に日本の滝百選に選ばれています。また、白糸の滝は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産として世界文化遺産にも登録されている滝です。白い糸を垂らしたように見えることが、白糸の滝という名前の由来とされています。
白糸の滝に駐車場はある?
白糸の滝周辺にはいくつか駐車場があります。基本的には有料ですが、少し離れた駐車場でも問題ないという方は無料で駐車することも。また、混雑時は白糸の滝近くの有料駐車場がいっぱいになってしまうこともありますので、その場合に利用する駐車場の位置をある程度把握してからお出かけすることをおすすめします。
白糸ノ滝 観光駐車場
白糸の滝周辺でまず最初の候補に挙がるのが、白糸ノ滝 観光駐車場です。白糸の滝周辺まで来ると案内の方がこちらの駐車場に案内してくれます。が、周辺にある他の駐車場に比べ料金が少しお高めに設定されています。というのも、こちらの駐車場にはきれいなトイレや案内所が設置されていたり、飲食店やお土産屋さんなどが立ち並ぶスペースのすぐ近くにあります。きれいに整備された駐車場ですが、料金を抑えたい方は他の駐車場をおすすめします。利便性を求めるならこちらの駐車場はおすすめです!
終点駐車場
音止めの滝に一番近いのが終点駐車場です。料金も300円と良心的ではありますが、飲食店やお土産屋さんのあるエリアの中を通らなければならないため、注意して走行してください。また、一本道なので満車だった場合はUターンをして来た道を引き返さなければなりません。とにかく滝に近い駐車場をお探しの方におすすめです。
近道一番 駐車場
飲食店やお土産屋さん、案内所、トイレなどがあるエリアからは少し離れてしまいますが、近道一番 駐車場という駐車場もあります。こちらの写真は勘違いして違う場所を撮影してしまったのですが、道を挟んで向こう側にあるのが近道一番 駐車場です。料金は300円と良心的で、実は白糸の滝へ向かうだけならこちらが一番近い駐車場です。
白糸自然公園駐車場
白糸の滝からは少し離れてしまいますが、白糸自然公園というところがあり、その公園の駐車場に車を駐車して白糸の滝に向かうこともできます。こちらの駐車場は無料で利用することができますので、周辺を散策しながら白糸の滝へ向かっても問題ないという方におすすめです。ちなみには私は白糸自然公園にも用がありましたので、こちらの駐車場を利用させていただきました。周辺駐車場が混雑している場合、こちらの駐車場に誘導されることもありますので、白糸自然公園の場所を把握しておいて損はないと思います。白糸の滝までは徒歩10~15分ほどです。
白糸の滝を目指して!
今回私は白糸自然公園から白糸の滝を目指しましたが、どこから白糸の滝を目指すとしても基本的には階段を下って向かうことになります。ものすごく長い距離を歩くわけではありませんが、傾斜が急な所や道幅が狭くなっている箇所もありますので、十分に注意して白糸の滝を目指してください。
白糸ノ滝 観光駐車場や終点駐車場からは東側の階段、近道一番 駐車場方面からは西側の階段を下りて白糸の滝を目指すことになります。混雑時はこちらの階段が人でいっぱいになりますので、お子様やご年配の方は特に注意が必要です。
階段を下りるとたきみはしという展望用の橋に道が続いています。たきみはしからは白糸の滝全体を見渡すことができますが、白糸の滝は幅が200mあるといわれていますので、たきみはし以外にも展望スペースがいくつか設けられています。
たきみはしから見える白糸の滝はこんな感じです! この位置からだと滝との距離が離れているため迫力のようなものは感じにくいですが、白糸の滝はもともと轟音が鳴り響くような大迫力の瀑布というよりも、女性的な美しさとやさしい景観が魅力の滝とされていますので、その美しい景観を目に焼き付けておきましょう!
白糸の滝に一番接近できるのはこの場所です。さすがにこの位置からだと迫力を感じます! そして水しぶきがすごい! その日の水量などにもよるかもしれませんが、普通に濡れます。とは言っても、長時間この場にいない限りびしょ濡れになることはありませんのでご安心を。冬場などは寒く感じる方もいると思いますので、上着を余分に持って向かわれることをおすすめします。
白糸の滝以外の見どころもチェック!
白糸の滝のすぐ近くには音止めの滝という滝もあります。この音止めの滝も含め、白糸の滝という観光地を現している場合もありますが、白糸の滝と音止めの滝は全くの別物ですのでご注意ください。
また、白糸の滝周辺には音止めの滝以外にもたくさんの見どころがありますので、ご紹介していきます!
音止めの滝
音止めの滝は白糸の滝と共に日本の滝百選に選ばれている滝です。白糸の滝とは対照的で、約25mの落差を轟音を響かせながら流れ落ちるその姿は圧巻! 瀑布と呼ぶにふさわしい、大迫力の大きな滝といった印象です!
音止めの滝はこちらの展望台から見ることができます。あまり大きな展望台ではないので、譲り合いの心を忘れずに楽しく見学しましょう!
展望台から見た音止めの滝はこんな感じです! 滝との距離は離れていますが、富士山と音止めの滝を一望できる展望台となっています。この位置からでも音止めの滝から発せられる音を聞くことができ、この滝の水量や迫力を感じることができます!
大人が2~3人乗れるような展望台…というか、即席の足場のようなものが組まれている場所からは、もう少し近い距離で音止めの滝を見ることができます。さすがにこの距離だとまさに轟音!といったような滝壺サウンドを聞くことができます! ちょっと目立たない場所に設置されていますので、見逃さないよう注意して散策してください。
ちなみに「これだけの轟音を響かせているのに音止めの滝?」と思った方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか? 私もその一人だったので調べてみたところ…
その昔、曾我兄弟の父の仇の工藤祐経を討つ相談をしていた際、滝の音で声がさえぎられたため、しばし神に念じたところ、一瞬滝の音が止んだという伝説からこの名が残されています。
富士宮市観光協会ウェブサイトより
と、ありました。伝説とはいえ一瞬でも轟音が止むなんてすごいことですよね? こういった伝説や逸話ってちょっとわくわくします!
厳磐叢神社
音止めの滝のすぐ近くには厳磐叢神社があります。こんなところに神社?と思うような場所にありますが、音止めの滝を見学していれば間違いなく視界に入ってくるでしょう。ちなみにゆついわむらじんじゃと読みます。
厳磐叢神社へは、音止めの滝のすぐ近くにあるオシャレなカフェ横の細い道から行くことができます。
厳磐叢神社は、小さな鳥居と社、おみくじや絵馬、ちょっとした休憩用のテーブルとイスがあるだけの小さな神社です。ですがこちらの神社、実は音止めの滝の滝口(滝の落下開始場所)付近に建てられている神社で、この場にいるだけですぐそこでは轟音が鳴り響いています! 至近距離で滝口を見ることってなかなかないと思いますので、意外と貴重な経験になるかもしれませんよ?
厳磐叢神社については謎な部分が多く、由緒などは明らかにされていないようですが、どうやら縁結びの神社という噂が……。白糸の滝・音止めの滝を訪れた際は、是非こちらの厳磐叢神社にも足を運んでみてくださいね!
お鬢水
白糸の滝のすぐ北側にお鬢水と呼ばれる小さな池があります。近道一番 駐車場から白糸の滝を目指す道の途中にある池で、源頼朝が「富士の巻狩り」の際に、この場所で鏡のような水面に鬢のほつれを映し、撫でつけたとされている場所です。おびんみずと読みます。
お鬢水へはこのような道を進んで行きます。一応階段が設けられていますが、足場の良い場所ではありませんので、注意してお鬢水を目指してください。
お鬢水はとても水のきれいな池です。何か神聖な場所のような雰囲気が感じられる素敵な場所なのですが、目立たない場所にあるためかここだけ観光客が誰もいませんでした。知名度の問題もあるかもしれませんね。個人的にはとてもおすすめの場所ですので、是非お立ち寄りいただきたいですね。
展望場
お鬢水の近くには白糸の滝や富士山を眺めることができる展望場が設けられています。白糸の滝へは階段を下って向かわなければならないため、足の不自由な方や体力に自信のない方は辿り着くのが困難でしょう。そんな方はこちらの展望場から白糸の滝、そして富士山の眺めを楽しむことをおすすめします。
こちらが展望場から見える白糸の滝と富士山の眺めです。残念ながら木で隠れてしまい全体を見渡すことはできませんが、それでも十分にそれぞれの魅力が伝わってくると感じました。駐車場からもわりと近い距離にありますので、下までは行けないけれど白糸の滝を見てみたい!という方にはおすすめの場所です!
飲食店やお土産屋さん
音止めの滝や白糸ノ滝 観光駐車場の近くには、いくつか飲食店やお土産屋さんがあります。お食事を楽しんだり、カフェでちょっと一息入れたり、旅の思い出にお土産を購入したりと、白糸の滝観光の余韻に浸れる素敵な場所ですので、是非それぞれのお店を覗いてみてくださいね!
ちなみにお店の写真はありませんが、厳磐叢神社に併設されている和菓子屋さん?の大福餅はおすすめです。神社とか滝を訪れると、なんか和菓子が食べたくなります。これって私だけ?
芝生公園
白糸ノ滝 観光駐車場近くの飲食店やお土産屋さんが立ち並ぶエリアには、芝生の公園も設けられています。公園のすぐ隣には音止めの滝へつながる芝川が流れ、川の音を聞きながらゆったりとした時間を過ごすことができます。富士山も眺めることができる最高のロケーションなので、お帰り前にこちらの公園で一休みされてはいかがでしょうか?
白糸の滝を訪れてみて…
白糸の滝、音止めの滝、その他お鬢水や厳磐叢神社等、どこをとっても素敵な観光スポットでした! それぞれの滝の美しさや迫力、感じることのできるマイナスイオンと自然のエネルギー。まさにパワースポットと呼ぶにふさわしい場所だと思います! 飲食店やお土産屋さん、案内所や大きな駐車場もあり、THE・観光地!という印象が強く残りました。とにかく見どころが多い場所ですので、年齢や性別を問わず誰でも楽しめる観光スポットだと思います!
とても素敵な観光スポットなのですが、実際に訪れてみていくつか気をつけたほうがいいと思うところがありましたのでご紹介します。まず、有名スポットの宿命とでも言いましょうか、人が多いことで起きる問題が白糸の滝でも例外なく起きます。駐車場問題、撮影スポットや展望スポットの取り合い、トイレやレジの順番待ち……。私が訪れたのは平日でしたのでそこまでの混雑は見られませんでしたが、有名な観光スポットということで外国人観光客の姿もたくさんありました。大型連休や行楽シーズンの土日などはかなりの混雑が予想されますので、そのあたりは覚悟の上でお出かけください。
また、私のブログではおなじみの歩きやすい靴で向かわれることをおすすめします。基本的には遊歩道が設けられており、安全に楽しめる観光地なのですが、階段や足場の悪い場所もいくつかあります。ケガの原因にもなりますので、ヒールの高い靴や履き慣れていない靴で白糸の滝を訪れるのは控えた方がいいでしょう。
静岡でも指折りの観光スポットであることが納得できる素晴らしい場所ではありますが、それゆえに注意しなければならないこともいくつかあります。その場にいるすべての方が心から楽しめるよう、ひとりひとりがしっかりルールを守って白糸の滝観光を楽しみましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ時間のお役に立てれば幸いです!
白糸の滝へのアクセス
公式サイト
所在地
〒418-0103 静岡県富士宮市上井出273-1 地図はこちら
公共交通機関で向かわれる方は、富士宮駅より富士急静岡バス白糸の滝経由または白糸の滝行きに乗車、白糸の滝バス停で下車してください。
入場料
無料
駐車場
白糸ノ滝 観光駐車場
営業時間 8:30~16:30
乗用車 | 500円 | 105台 |
バス | 1,000円 | 大型10台・マイクロ5台 |
バイク | 200円 | 10台 |
終点駐車場
車 | 300円 | 約15台 |
バイク | 100円 | 不明 |
※売店で800円以上購入すると駐車料金無料
近道一番 駐車場
普通車 | 300円 | 約40台 |
白糸自然公園駐車場
開園時間
夏期 (4~9月) | 8:30~17:30 |
冬期 (10~3月) | 8:30~16:30 |
駐車料金無料 普通車約150台
駐車場については同ブログ内白糸の滝に駐車場はある?にも記載しています。そちらも合わせてご覧ください。
営業時間
8:30~16:30(白糸ノ滝 観光駐車場)
その他ご不明な点、詳しい情報は富士宮市ウェブサイト または 富士宮市観光協会ウェブサイトでご確認ください。