【大楠に祈る古社】川津来宮神社(静岡・河津町)の楽しみ方|由緒・御神木・アクセス情報

入場料1,000円以下

川津来宮神社は、静岡県賀茂郡河津町に位置する由緒ある神社です。樹齢千年以上と伝わる大楠を御神木とし、生命力や長寿の象徴として多くの参拝者に親しまれています。

境内は静かな森に包まれ、観光客だけでなく地元の方々や家族連れも気軽に立ち寄れる雰囲気が魅力のパワースポットです。

この記事では、川津来宮神社の歴史や御神木の見どころ、参拝の楽しみ方、アクセスや駐車場情報まで詳しく紹介します。

川津来宮神社ってどんなところ?

川津来宮神社由緒書き

川津来宮神社は、静岡県賀茂郡河津町に鎮座する古社で、来宮大明神を祀っています。創建年代は明確ではないものの、平安時代にはすでに記録に登場し、長い歴史をもつ神社として知られています。

境内には樹齢千年以上と伝わる大楠がそびえ、生命力や長寿、繁栄の象徴とされてきました。

この大楠は国の天然記念物に指定され、県内でも有数の巨樹として多くの参拝者を集めています。幹周りは14メートルを超えるとされ、境内の中心に堂々と立つ姿は訪れる人々に大きな存在感を与えてきました。

かつては船乗りが航海安全を祈願する場としても利用され、地域の暮らしと深く結びついています。

現在ではパワースポットとして注目を集めており、観光客や地元の方々が参拝に訪れるようになりました。特に河津桜の季節には周辺一帯が賑わい、散策とあわせて立ち寄る定番スポットとなっています。

大楠を巡る参拝や静かな境内で過ごすひとときは、旅の合間に心を落ち着ける体験を与えてくれるでしょう。

川津来宮神社へのアクセスと駐車場情報

鳥居の奥にある駐車場

川津来宮神社には参拝者用の専用駐車場が設けられています。普通車で3〜5台ほどと小規模ながら無料で利用できます。

境内のすぐそばにあるため利便性は高いものの、休日や河津桜まつりの時期には早い時間帯から満車になることもしばしば。訪れる際は午前中の到着を意識すると安心でしょう。

公共交通機関を利用する場合、伊豆急行「河津駅」が最寄り駅となります。駅から徒歩で約15分ほどの距離にあり、住宅地を抜けると神社の鳥居が姿を現します。

道中には案内板が点在しており、初めて訪れる方でも迷う心配は少ないでしょう。タクシーを使えば5分ほどで到着可能です。

周辺に大規模な駐車場やバスの直通便はなく、アクセス手段は限られています。ただし河津駅前には観光案内所があり、必要に応じて道順を確認できるので安心です。

特に桜のシーズンは交通量が増えるため、公共交通機関を選んだほうがスムーズに参拝できます。

川津来宮神社の見どころ

川津来宮神社二の鳥居

川津来宮神社には複数の見どころがあります。境内全体は落ち着いた空気が流れ、参拝だけでなく心を整える時間を過ごせるのが魅力です。

ここでは代表的なスポットを順に紹介します。

御神木の大楠

樹齢千年以上の御神木・大楠

境内の中心にそびえる御神木の大楠は、樹齢千年以上と伝わる巨木で、神社を象徴する存在です。高さはおよそ24メートル、幹周りは14メートルにも及び、国指定の天然記念物となっています。

古くから「願いを叶える木」として信仰され、多くの参拝者がその力を求めて訪れてきました。

実際に巨木を前にすると、その圧倒的な存在感に包まれ、自然と深呼吸したくなりました。木肌の力強さを間近で見るだけでも訪れる価値があります。

歴史ある社殿

落ち着いた雰囲気漂う拝殿

本殿と拝殿は境内の奥にあり、素朴ながらも落ち着いた雰囲気を漂わせています。来宮神社は熱海の来宮神社と縁が深く、大楠信仰を背景に祭祀が続いてきました。

社殿の前には手水舎があり、参拝前に心身を清めることができます。

私自身も参拝した際、観光地的な賑やかさではなく、地域に根付いた祈りの場であることを実感しました。静かに手を合わせれば、自然と心が穏やかになっていくのを感じられます。

河津桜の風景

河津桜まつりの風景

河津町といえば河津桜が有名で、開花時期には神社周辺も美しい桜色に染まります。境内そのものは小規模ですが、鳥居越しに咲く桜や参道脇に広がる花景色は見応えがあります。

祭りのシーズンには参拝と合わせて楽しむ方も多く、町全体が春の雰囲気に包まれるのが特徴です。

私が訪れたのは桜のピークを終えた頃で、残っていたのはわずかな花びらだけでした。それでも早春の余韻を感じながら、静かな神社の空気を楽しむことができました。

川津来宮神社にはこんな楽しみ方も

多彩な御守と御札が並ぶ授与所

川津来宮神社には「鳥精進・酒精進」という独自の風習が伝わっています。鶏肉や酒を断つことで心身を清め、祈願に臨むという習わしです。

この伝承は古くから地域に受け継がれ、現在も神社の由緒として語り継がれています。

こうした背景を反映して、授与品にも特色があります。御守は「禁酒祈願」や「酒難除け」などお酒にまつわる珍しい種類がそろい、願掛けの実践と結びついた形に。

また御朱印にも独自の意匠が施されており、参拝の記念として特別感があります。

伝統の風習と現代の授与品をあわせて体験できるのは、この神社ならではの魅力です。参拝の際は御神木だけでなく、御守や御朱印もあわせて手に取ってみると、伝説とのつながりを実感できるでしょう。

川津来宮神社周辺の立ち寄りスポット

川津来宮神社を訪れたあとは、周辺にも足を延ばしてみてください。近隣の観光地をあわせて巡ることで、旅の満足度がさらに高まります。

ここでは特に訪れやすく、魅力的なスポットを2か所ご紹介します。

河津桜並木

見頃を迎えた河津川沿いの桜並木

河津川沿いに続く桜並木は、例年2月上旬から3月上旬にかけて見頃を迎えます。川沿いを散策すれば、淡いピンクの桜と川面に映る景色を楽しめます。

アクセスも良く、河津駅から徒歩で向かえるため気軽に立ち寄れるおすすめスポットです。

峰温泉大噴湯公園

河津町の温泉街にある「峰温泉大噴湯公園」は、間欠泉の迫力ある湯けむりが見どころの公園です。園内には足湯や休憩スペースも整備されており、気軽に立ち寄って温泉気分を楽しめます。

アクセスは車でも公共交通でも便利で、神社からも短時間で到着します。徒歩でも20分程度です。

▼峰温泉大噴湯公園の詳しい情報については、別記事でご紹介していますのであわせてご覧ください。

川津来宮神社はこんな方におすすめ!

大楠に寄り添うように建つ社殿

川津来宮神社の魅力はさまざまですが、特にこんな方にぴったりです。訪れる際の参考にしてください。

  • 御神木の迫力を間近で感じたい方
  • 神社の歴史や伝統文化に興味がある方
  • ちょっと変わった御守や御朱印を手に入れたい方
  • 静かで落ち着いた雰囲気を味わいながら参拝したい方
  • 河津桜や自然の景観を効率よく楽しみたい方

川津来宮神社を訪れる際の注意点

拝殿まで続く参道

快適に川津来宮神社を楽しむために、事前に知っておくと安心な注意点をまとめました。訪れる前にチェックしておきましょう。

  • 参道や境内は石段や坂道があるため歩きやすい靴を
  • 河津桜の時期は混雑が予想されるので注意
  • 駐車場は小規模なので注意
  • 参拝マナー・ルールを守って

川津来宮神社の基本情報・アクセスまとめ

川津来宮神社を訪れる際に役立つ基本情報とアクセス方法をまとめました。お出かけ前にぜひチェックしてください。

公式サイト

川津来宮神社公式サイト

所在地・公共アクセス

静岡県賀茂郡河津町田中154

公共交通機関でのアクセス方法

伊豆急行「河津駅」から徒歩約15分。住宅地を抜けると神社の鳥居が見えてきます。
道中には案内板があり、初めて訪れる方でも迷いにくい環境です。

駐車場情報

参拝者用専用駐車場あり(普通車3〜5台/無料)。
境内近くに位置して利便性は高いですが、休日や河津桜まつりの時期には早めの到着をおすすめします。周辺に大規模なコインパーキング等はありませんのでご注意ください。

拝観料

無料

参拝可能時間・社務所受付時間

参拝可能時間24時間参拝可能
社務所受付時間9:00~17:00

その他ご不明な点、詳しい情報は川津来宮神社公式サイトにてご確認ください。
また、こちらのブログ内でご紹介した内容は記事作成時点での情報です。必ず最新情報をお確かめの上お出かけください。

おわりに

川津来宮神社は、樹齢千年を超える御神木や独自の御守・御朱印が魅力の、静岡・河津町を代表する観光スポットです。参拝や自然の雰囲気を気軽に楽しめる点があり、歴史や文化に触れたい方にもぴったりですよ。

ぜひ次の旅行の目的地候補に入れてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。こちらの記事が少しでも、皆様のお出かけ計画のお役に立てれば幸いです。

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